The Hollies : 20 Years (1984)


CD=(W.Germany)Polydor 823 750-2

1. I'm Down
2. On A Carousel
3. Sorry Suzanne
4. Listen To Me
5. Jennifer Eccles
6. Hey Willy
7. The Air That I Breathe
8. Blowin' In The Wind (Live from Mainz)
9. Carrie-Anne
10. Long Cool Woman In A Black Dress
11. He Ain't Heavy,He's My Brother
12. Dear Eloise
13. Soldier's Song
14. Stop Stop Stop (Live)
15. Bus Stop (Live)
16. Write On (Live from Mainz)

Allan Clarke (vo,harp,g)/Graham Nash (vo,g/2,4,5,9,12)/Tony Hicks (lead g,banjo,vo)/Bernie Calvert (b,k)/Bobby Elliott (d)/Terry Sylvester (g,vo/1,3,6,7,8,10,11,13,14,15,16)
[デビュー20周年・ドイツ盤CD]

 前回からの続きということで、今回は1984年に(旧)西ドイツPOLYDORから発売されたThe Holliesのベスト盤『20 Years』を。LPと同時発売だったかは不明ですが、CD登場初期に発売されたもののようです。

 選曲は1967年の「On A Carousel」から1980年の「Soldier's Song」まで全16曲。現在ホリーズの音源はParlophone(ワーナー系列)にほぼ統一されてリリースされていますが、60〜80年代までは国毎にレーベルが異なり(例:アメリカではImperialやEpic、イギリスは1972〜81年までPolydorに在籍)、ドイツでは1967年からHANSA→Polydorが発売していたため、このドイツ盤CDも初期EMI音源(1963〜1966)は未収録。そのため「Bus Stop」「Stop Stop Stop」は70年代のライヴ・ヴァージョンで収録されています。

 あえて難点を挙げると、その"レーベル事情"というのがリスナーにとって厄介で。このCDの「Bus Stop」がライヴ・ヴァージョンだという表記は一切なく、もしノスタルジー感覚でこの曲目当て買うと(Original Versionではないので)「あれっ…?」となった方も、かつては多かった気がします。

 90年代から本格化した一連のデジタル・リマスター化と音源整理で、こうした初期CDは次第に忘れ去られようとしていますが、そうした中に意外と変わったものが入っていたり。特にレア物扱いはされていないようですけど、ごく単純に「こういうものもある」という事で。
[収録曲]

 一部の曲で、実際に聴かないと判らない類の事に触れますが、その他の曲は特に付け加え無しか「一般流通している…」という表現で書き進めます。

1. I'm Down

 1974年11月発表のシングルA面(ドイツ23位/ニュージーランド4位)及びアルバム『Another Night』(1975年)収録曲。メンバーのオリジナルで、「兄弟の誓い」とは対をなす歌詞、「Desperado」(Eagles)風の曲調が流行っていた70年代半ばの黄昏た雰囲気を感じさせる一曲。

2. On A Carousel

 1967年2月発表のシングルA面曲(英4位/スウェーデン1位)で、オリジナル・アルバム未収録。ここでは一般流通しているStereo Mixで収録。

3. Sorry Suzanne (Mono Mix)

 Terry Sylvester参加直後の1969年2月発表のシングルA面曲で、オリジナル・アルバム未収録。当時The FoundationsEdison LighthousePickettywitch等のヒット曲を手がけたTony Macaulayと、同じくソングライターのGeoff Stephensの共作。60年代後半のBritish Popを感じさせる一曲。ここではMono Mixで収録。
(その他の収録CD)
『Hollies' Greatest Vol.2 - Singles Vol.2』(2014年)

4. Listen To Me

 替わってこちらはGraham Nash在籍時の1968年9月発表のシングルA面曲(Tony Hazzardの作品/英11位)で、オリジナル・アルバム未収録。ここでは一般流通しているStereo Mixで収録。

5. Jennifer Eccles (Simulated Stereo Mix)

 1968年3月発表のシングルA面曲(Allan ClarkとGraham Nashの共作/英7位/スウェーデン1位)で、オリジナル・アルバム未収録。ここでは珍しい疑似ステレオ・ミックスで収録。Mono Mixを基に、右=低域/左=高域に調整され、右側で微量のエコーがかけられています。通常のStereo Mixが3分以内なのに対し、こちらは3分7秒とフェイド・アウトが長め。疑似ステレオとはいえ、この若干長いヴァージョンの収録CDは過去にこれのみでした。その後、2014年に日本編集盤『Hollies' Greatest Vol.2 - Singles Vol.2』でOriginal Mono Mixが世界初CD化。

6. Hey Willy

 1971年5月発表のシングル曲(英22位)で、オリジナル・アルバム未収録。MOR風の「兄弟の誓い」から打って変わり、Hard Rock調のリフが印象的な一曲。歌詞は単純にロック・スターを描いたものなのか、"Willy"の愛称で親しまれたかつての仲間を歌っているのか…。現在は『50 AT FIFTY』(2014年)をはじめ複数の編集盤に収録。

7. The Air That I Breathe

 1974年1月発表のシングル(英2位/米6位)及び、アルバム『Hollies』(1974年)より。

8. Blowin' In The Wind (Live from Mainz)

 アルバム『Hollies Sing Dylan』(1969年)収録曲ですが、ここではドイツ・Mainzでのライヴ・テイクで収録(収録日不明。恐らく1976年頃)。歌謡臭濃厚なスタジオ版とは異なりバンド・サウンド寄りの演奏で、オーケストラはシンセに置き換わり、間奏ではTony Hicksがブルージーなギター・ソロを聴かせる。この音源が他のアルバムに収録されているかは不明。

9. Carrie-Anne (Type-B Mono Mix)

 1967年5月発表のシングルA面曲(メンバーのオリジナル/英3位/米9位)、オリジナル・アルバム未収録。複数のミックスが存在しますが、ここでは通常のStereo Mixをモノラル変換したものが収録(註:疑似ステレオっぽくも聞こえますが、Mono音源を2-Track Stereo再生する際によく出る音ムラの可能性も)。

10. Long Cool Woman In A Black Dress

 1971年6月発表のアルバム『Distant Light』からシングル・カットされたヒット曲(米2位)。

11. He Ain't Heavy,He's My Brother (Simulated Stereo Mix)

 1969年9月発表のシングルA面曲("A Taste Of Honey"で知られるBobby Scottと、Bob Rusellの共作/英3位/米7位)で、オリジナル・アルバム未収録。ブレイク前のElton Johnがピアノでゲスト参加。

 ここに収録されたのは珍しい疑似ステレオ版。Mono Mixを基に、右=低域/左=高域に調整され、右側で微量のエコーがかけられています。この疑似ステレオ版が他のCDに収録されているかは不明。

12. Dear Eloise (German Stereo Mix)

 1967年10月発表のアルバム『Butterfly』収録曲(メンバーのオリジナル)で、イギリス以外ではシングル化されドイツで8位、スウェーデンで1位を記録。

 この曲、ホリーズ史上最もヴァージョン違いが存在する曲で、正直ややこしいです(笑)。ここに収録されたのはドイツ盤『Butterfly』が初出の別ヴァージョンで、仮に"German Stereo Mix"とします(トータル・タイムは3分17秒)。このミックスは1967〜80年代までドイツ盤を中心に流通していましたが、以後2017年現在までリマスター復刻はされていないようです。
(主な特徴)
🔵Original Stereo Mixではカウントから数秒間、低域が欠落状態になる現象がありますが、このミックスでは無し。
🔵曲後半 : スピード・ダウンする箇所が他のヴァージョンより長く、音が止まるまで続く。
🔵エンディング : 他のミックスではGraham Nashのヴォーカルから始まりますが、このミックスではイントロ同様、ハーモニウムの音から始まる。恐らくイントロ部分コピーして繋げたと思われます。

13. Soldier's Song

 1980年4月発表のシングル曲(Mike Batt作/英58位)で、オリジナル・アルバム未収録。オーケストラをバックに歌ったドラマチックな曲。現在は『50 AT FIFTY』(2014年)をはじめ複数の編集盤に収録。

14. Stop Stop Stop (Live)
15. Bus Stop (Live)

 2曲共にライヴ盤『Hollies Live Hits』(1977年)からのテイク。後に6枚組CDボックス『The Long Road Road Home 1963-2003』(2003年)にも収録。「Bus Stop」は間奏で2本のギターが左右にハッキリ分かれて聞こえるのがまたよかったり。

16. Write On (Live from Mainz)

 アルバム『Write On』(1976年)からの曲ですが、8と同じくドイツ・Mainzでのライヴ・テイクで収録(収録日不明)。この音源が他のアルバムに収録されているかは不明。
・・・ということで、あと1〜2回続く予定です。

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(作成:2017年2月11日/更新:2017年2月23日)
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[ 2017/02/11 14:49 ] The Hollies | TB(0) | CM(0)

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