The Byrds : The Byrds (Flyte '65〜'90) (1990)


[Disc 1/We Have Ignition]
1. Mr.Tambourine Man ("Never Before" Stereo Mix)
2. I'll Feel A Whole Lot Better
3. Chimes Of Freedom
4. She Has A Way ("Never Before" Stereo Mix)
5. All I Really Want To Do (Album Version)
6. Spanish Herlem Incident
7. The Bells Of Rhymney
8. It's All Over Now,Baby Blue (Version 1/"Never Before" Stereo Mix)
9. She Don't Care About Time (Alternate Take)
10. Turn! Turn! Turn! (To Everything There Is A Season) (Stereo Version)
11. It Won't Be Wrong (Remix)
12. Lady Down Your Weary Tune (Remix)
13. He Was A Friend Of Mine (Stereo Mix/Short Version)
14. The World Turns All Around Her ("Bongo" Version)
15. The Day Walk (Never Before) (Remix)
16. The Times They Are A-Changin' (Remix)
17. 5D (Fifth Dimension) (Remix)
18. I Know My Rider (I Know You Rider) (Remix)
19. Eight Miles High
20. Why (Single Version/"Never Before" Stereo Mix)
21. Psychodrama City (Remix)
22. I See You (Remix)
23. Hey Joe (Remix/Long Version)

[Disc 2/Crusing Altitude]
1. Mr. Spaceman (Remix)
2. John Riley (Remix)
3. Roll Over Beethoven (Live 1967)
4. So You Want To Be A Rock 'N' Roll Star
5. Have You Senn Her Face (Remix/Long Version)
6. My Back Pages
7. Time Between (Remix)
8. It Happens Each Day (Remix)
9. Renaissance Fair (Remix)
10. Everybody's Been Burned (Remix)
11. The Girl With No Name (Remix)
12. Triad
13. Lady Friend (Remix)
14. Old John Robertson (Mono Single Version)
15. Goin' Back
16. Draft Morning
17. Wasn't Born To Follow
18. Dolphin's Smile
19. You Got A Reputation (Unreleased)
20. You Ain't Going Nowhere
21. The Christian Life (Unreleased Version)
22. I Am A Pilgrim
23. Pretty Boy Floyd
24. You Don't Miss Your Water (Unreleased Version)

[Disc 3/Full Throttle]
1. Hickory Wind
2. Nothing Was Delivered
3. 100 Years From Now (Unreleased Version)
4. Pretty Polly (Unreleased)
5. Lazy Days (Unreleased)
6. This Wheel's On Fir (Remix)
7. Nashville West
8. Old Blue
9 .Drug Store Truck Drivin' Man
10. Bad Night At The Whiskey
11. Lay Lady Lay (Alternate Version)
12. Mae Jean Goes To Hollywood (Unreleased)
13. Ballad Of Easy Rider
14. Oil In My Lamp (Alternate Take)
15. Jesus Is Just Alright
16. Way Beyond The Sun (Unreleased)
17. Tulsa County
18. Deportee
19. Lover Of The Bayou (Live 1970)
20. Willin' (Live 1970)
21. Black Mountain Rag (Live 1970)
22. Positively 4th Street (Live 1970)

[Disc 4/Final Approach]
1. Chestnut Mare
2. Just A Season (Alternate Version)
3. Kathleen's Song (Unreleased Version)
4. Truck Stop Girl
5. Just Like A Woman (Unreleased)
6. Stanley's Song (Unreleased)
7. Glory, Glory
8. I Trust
9. I Wanna Grow Up To Be A Politician
10. Green Apple Quick Step
11. Tiffany Queen
12. Bugler
13. Lazy Waters
14. Farther Along
15. White's Lightning (Unreleased)
16. Turn! Turn! Turn! (To Everything There Is A Season) (Live 1990)
17. Mr. Tambourine Man (Live 1990 with Bob Dylan)
18. He Was A Friend Of Mine (New Version 1990)
19. Paths Of Victory
20. From A Distance
21. Love That Never Dies
⚪️リリース当時大きな話題を呼んだ1990年発表の4枚組ボックス・セット。輸入盤はロング・ボックス仕様、日本盤は『フライト'65〜 '90』という邦題が付けられコンパクト・サイズで発売。全90曲収録で、1965〜1971年までに発表されたオリジナル・アルバムからほぼ年代順にセレクト&初リマスター。さらに未発表曲/ヴァージョンが多数含まれ、後半ではRoger McGuinn(vo,g)/David Crosby(g,vo)/Chris Hillman(b,g,vo)の3人による新録4曲(Disc 4-18〜21)を収録。

 このボックス以前に流通していたCDは音質が粗めでしたが、このボックスでは可能な限りオリジナル・マスターを使用。曲によってはさらに遡って(3〜16 Trackの)マルチ・トラック・テープからRemixを行い、音質の向上を実現(1990年当時)。

 その後1996年〜2000年にかけてオリジナル・アルバムの本格的なリマスター盤が発売。その際に本作収録の未発表音源の多くがボーナス・トラックに流用されたものの、意外とそこに含まれていなかったり、ミックスが微妙に違っているものも…。現在は本格リマスター盤発売の影響で重要度が薄れた印象がありますが、このボックスで大部分の代表曲・重要曲・未発表曲の聴きどころは押さえられる利点もあり、もしこれからThe Byrdsに触れる方は、このボックスから聴き始めても十分楽しめると思います。ちなみに発売当時の日本盤の定価は1万円で、都内の中古屋だとたまに2〜3千円台で見かけますので、興味のある方は是非(出来れば日本盤で)。

◎ここからは本作収録の未発表曲/ヴァージョンを個人的に知る範囲内で触れていきます。とにかく量が凄いので、これ書いている本人も全てを把握しているわけではありません(笑)。気になった時に読みに来たり、もし何かお気付きの点がある&ご感想などありましたらコメント欄 or メール・フォームでお寄せいただけると幸いです。それではスタート。

[Disc 1]
🔵「Mr. Tambourine Man」『Never Before』からのステレオ・ミックス。(→『Never Before』参照)

🔵「She Has A Way」『Never Before』より。現行リマスター盤収録のStereo Mixとは別ヴァージョン。(→『Never Before』参照)

🔵「It's All Over Now,Baby Blue」『Never Before』からの疑似ステレオ・ミックス。現行リマスター盤ではStereo Mixで収録。(→『Never Before』参照)

🔵「She Don't Care About Time (Alternate Take)」は本作初出の初期別テイク(モノラル)。現行リマスター盤ではStereo Mixで収録。

🔵「Turn! Turn! Turn! (To Everything There Is A Season)」は2 Track Tapeからの初ステレオ化。ヴォーカルが左に寄せてあり、フェイド・アウトが従来版より長い。現在は『Turn! Turn! Turn!』2012年紙ジャケットリマスター盤(SICP 20373)のボーナス・トラックにも収録。

🔵「It Won't Be Wrong」「Lay Down Your Weary Tune」「The Times They Are A-Changin'」はマルチ・トラックからのRemix。後発のCDに流用されているかは不明。

🔵「The World Turns All Around Her」は本作で初出の、Bongo入りの別ヴァージョン。後に『Turn! Turn! Turn!』1996年リマスター盤ボーナス・トラックに流用。

🔵「He Was A Friend Of Mine」は演奏=中央、ヴォーカル=左に配置されたStereo Mix。ただし後半の一部がカットされ、約20秒程短い。他のCDには未収録の可能性あり。

🔵「The Day Walk (Never Before)」『Never Before』が初出の未発表曲てしたが、本作では別ミックスで収録。後に『Turn! Turn! Turn!』1996年リマスター盤ボーナス・トラックに流用。

🔵「Why (Single Version)」『Never Before』からのStereo Mix。ベースのパートがMono Single Versionとは異なる。『Fifth Dimention』1996年リマスター盤ボーナス・トラックでは改めてRemixされ収録。(→『Never Before』参照)

🔵「5D (Fifth Dimension)」「I See You」はマルチ・トラックからのRemix。後発のCDに流用されているかは不明。

🔵「I Know My Rider」『Never Before』が初出の未発表曲てしたが、本作では別ミックスで収録。後に『Fifth Dimention』1996年リマスター盤ボーナス・トラックに流用。さらに話をややこしくすると『Fifth Dimention』2012年紙ジャケット仕様日本盤及び『ORIGINAL SINGLES A'S & B'S 1965-1971』(2012年)には、ヴォーカル・パートのミックスが微妙に異なるMono Mixが収録されています。

🔵「Psychodrama City」『Never Before』が初出の未発表曲てしたが、本作ではヴォーカルがダブル・トラック処理され、前奏もノー・カットの別ミックスで収録(本作のみ)。ちなみに『Fifth Dimention』1996年リマスター盤ボーナス・トラックでは3つ目のStereo Mixが作成され、ヴォーカル・パートはディレイがかけられている。さらに話をややこしくすると『Fifth Dimention』2012年紙ジャケット仕様日本盤及び『ORIGINAL SINGLES A'S & B'S 1965-1971』(2012年)には、ヴォーカル・パートのミックスが微妙に異なるMono Mixが収録されています。

🔵「Hey Joe」はマルチ・トラックからのRemixで、カウントで始まりフェイド・アウトせず完奏する別ヴァージョン。他のCDには未収録。

[Disc 2]
🔵「Mr. Spaceman」「John Riley」「Time Between」「Renaissance Fair」「Everybody's Been Burned」「The Girl With No Name」はマルチ・トラックからのRemix。後発のCDに流用されているかは不明。

🔵「Roll Over Beethoven」はChuck Berryのカヴァーで、スウェーデンのラジオ局でのスタジオ・ライヴ。後発のCDに流用されているかは不明。

🔵「Have You Seen Her Face」はマルチ・トラックからのRemixで、従来版Stereo Mixより約3秒程長い。後発のCDに流用されているかは不明。この曲はMono、Stereo、Remixそれぞれ曲の長さが異なります。

🔵「It Happens Each Day」『Never Before』が初出の未発表曲。本作収録に際しRemixされ、ヴォーカルは中央に移動。このミックスは『Younger Than Yesterday』1996年リマスター盤ボーナス・トラックに流用。さらに話をややこしくすると『Younger Than Yesterday』2012年紙ジャケット仕様日本盤及び『ORIGINAL SINGLES A'S & B'S 1965-1971』(2012年)にはMono Mixが収録されています。

🔵「You Got A Reputation」は本作初出の未発表曲で、Tim Hardinの作品。後に『Sweetheart Of The Rodeo』1997年リマスター盤にも収録。

🔵「The Christian Life」「You Don't Miss Your Water」はGram Personsがリード・ヴォーカルの別ヴァージョン(アルバム・ヴァージョンは契約の都合でRoger McGuinnのヴォーカルに差し替えられていた)。

[Disc 3]
🔵「One Hundred Years From Now」はGram Personsがリード・ヴォーカルの別ヴァージョン(アルバム・ヴァージョンは契約の都合でChris Hillmanのヴォーカルに差し替えられていた)。

🔵「Pretty Polly」『Sweetheart Of The Rodeo』(1968年)からのアウトテイクで、Roger McGuinnがヴォーカル。

🔵「Lazy Days」も同じく『Sweetheart Of The Rodeo』(1968年)からのアウトテイクで、Gram Personによるロックン・ロール・ナンバー。当時The Byrdsでは発表されず、Gram Personが脱退後に結成したThe Flying Burrito Brothersの2作目『Burrito Deluxe』(1970年)で発表。

🔵「This Wheel's On Fire」は16 Trackのマルチ・テープからのRemix。Original Mixではベース(右)とドラム(左)が左右にハッキリと分けられていましたが、Remixではやや中央に寄せられている。このミックスは編集盤『ディランを歌う』(SRCS-6986/1994年)にも収録。

🔵「Lay Lady Lay」はSingle Versionとは異なり、メンバーに無断でオーヴァー・ダビングされていたゴスペル風コーラスを削除したRemix版。後発のCDではこのヴァージョンで収録される事が多い。

🔵「Mae Jean Goes To Hollywood」『Ballad Of Easy Rider』(1969年)からの未発表曲で、デビュー前だったジャクソン・ブラウンの作品。

🔵「Oil In My Lamp」はは『Ballad Of Easy Rider』(1969年)収録版とは別テイク。1997年に同アルバムのリマスター盤のボーナス・トラックにも収録。

🔵「Way Beyond The Sun」『Ballad Of Easy Rider』(1969年)セッションで録音された、ブルース調の未発表曲。1997年に同アルバムのリマスター盤のボーナス・トラックにも収録。

🔵「Lover Of The Bayou」『(Untitled)』(1970年)とは異なる未発表ライヴ音源(1970年2月28日@ニューヨーク)。

🔵「Willin'」はLittle Featのカヴァーで、1970年2月録音の未発表ライヴ音源(1970年2月28日@ニューヨーク)。Gene Personsがリード・ヴォーカル。

🔵「Black Mountain Rag」も同じく1970年2月28日@ニューヨークでのライヴ音源。

[Disc 4]
🔵「Just A Season」はアルバム『(Untitled)』(1970年)とは別ヴァージョン。ヴォーカルに深いリバーブがかかり、サビのハモりはなし。12弦ギターは音量が控えめ。後発のCDに収録されているかは不明(少なくとも2000年リマスター盤には未収録)。

🔵「Kathleen's Song」『Byrdmaniax』(1971年)収録盤とは異なり、オーケストラがオーヴァー・ダビングされる前段階の別ヴァージョン。後発のCDに収録されているかは不明。ちなみに2000年リマスター盤は『(Untitled)/(Unissued)』にも同様のアコースティック・ギターのみのヴァージョンが収録されていますが、そちらはハーモニーの入っていない別テイク。

🔵Bob Dylan作の「Just Like A Woman」はアルバム『(Untitled)』(1970年)でのアウトテイク。ここで聞けるものはハーモニー・ヴォーカルが聞けますが、『Byrdmaniax』2000年リマスターCDのボーナス・トラックにはハモりなしの別ミックスで収録。

🔵「Stanley's Song」は少し遡って1968年10月16日、アルバム『Dr. Byrds And Mr. Hyde』セッションでのアウトテイク。後に同作の2000年リマスター盤CDのボーナス・トラックにも収録。

🔵「White's Lightning Pt. 1」はアルバム『(Untitled)』(1970年)でのアウトテイクで、いわゆるジャム・セッション。ちなみに2000年リマスター盤は『(Untitled)/(Unissued)』には"Part 2"が収録。

🔵「Turn! Turn! Turn! (To Everything There Is A Season)」「Mr. Tambourine Man」はRoger McGuinn(vo,g)/David Crosby(g,vo)/Chris Hillman(b,vo)の3人(+サポート・メンバー)が1990年2月24日に行われたロイ・オービソン追悼ライヴで演奏したライヴ・テイク。「Mr. Tambourine Man」は原曲と同じ歌詞で歌われ、途中で作者本人が登場。

🔵「He Was A Friend Of Mine」「Paths Of Victory」「From A Distance」「Love That Never Dies」は1990年8月、Roger McGuinn(vo,g)/David Crosby(g,vo)/Chriss Hillman(b,g,vo)の3人による新録。「He Was A Friend Of Mine」は再録、「Paths Of Victory」はBob Dylan、「From A Distance」はJulie Goldの1987年の作品で、他にNanci Griffith(1987年)、Bette Midler(1990年)等複数のアーティストが取り上げています。ラストの「Love That Never Dies」はRoger McGuinnの作品で、キーボードでAl Kooperがゲスト参加。この4曲は現在『Farther Along』の2014年日本盤紙ジャケのボーナス・トラックにも収録されています。

(アメリカ盤『The Byrds』:Legacy 46773)



(日本盤『FLYTE '65〜'90』: CBS Sony CSCS 5352〜5)
◎日本盤CDは『フライト'65〜'90』というタイトルで、箱のデザインもコンパクト・サイズ(CDのサイズに近い)に変更。ちなみに日本盤は2種類あり、品番が「CSCS 5352〜5」のものが1990年CBSソニー初盤、「SRCS 6987〜90」のものが1994年Sony Records発売のアンコール・プレス。

 全284ページにわたるブックレットには、バンドのヒストリー、パーソナル・データ、Roger McGuinn、David Crosby、Chris Hillmanのインタビュー、ディスコグラフィ、英文ライナーの翻訳のほか、日本人ライター4人による解説書、歌詞・対訳を掲載。輸入盤CDのイラスト・ジャケットはこのブックレットにモノクロ化されて掲載されています。

mora配信版 (2016年3月8日発売)

[ 2015/10/01 00:15 ] The Byrds関連 | TB(0) | CM(0)