The Byrds : (Untitled) (1970.9)


[Disc 1/(Untitled)]
(Live)
1. Lover Of The Bayou
2. Positively 4Th Street
3. Nashville West
4. So You Want To Be A Rock'N'Roll Star
5. Mr. Tambourine Man
6. Mr. Spaceman
7. Eight Miles High
(Studio)
8. Chesnut Mare
9. Truck Stop Girl
10. All The Things
11. Yesterday's Train
12. Hungry Planet
13. Just A Season
14. Take A Whiff On Me
15. You All Look Alike
16. Welcome Back Home

[Disc 2/(Unissued]
1. All The Things
2. Yesterday's Train
3. Lover Of The Bayou
4. Kathleen's Song
5. White's Lightning Pt. 2
6. Willin'
7. You Ain't Going Nowhere
8. Old Blue
9. It's Alright Ma (I'm Only Bleeding)
10. Ballad Of Easy Rider
11. My Back Pages
12. Take A Whiff On Me 
13. Jejus Is Just Alright
14. This Wheel's On Fire

※曲目は2000年リマスター盤CDより。

Roger McGuinn (vo,g)
Clarence White (g,vo)
Skip Battin (b,vo)
Gene Parsons (d,vo)

⚪️1970年9月発表の2枚組アルバムで、LPでは1枚目がライヴ、2枚目がスタジオ作品に分けて収録。2000年リマスター盤CDからオリジナル・アルバム部分はDisc 1にまとめられ、Disc 2には未発表音源を収録される形に変更。

 前半(Disc 1-1〜7)がアナログ盤では1枚目にあたるライヴ盤サイド。結論先に書くと、後期バーズのすべてがここに凝縮されている。(当時の新曲)1「Lover Of The Bayou」の荒々しいサウンドで幕を開け、Bob Dylanのヒット曲2「Positively 4Th Street」へと続き、Clarence WhiteとGene Personsがバーズ参加以前に書いた3「Nashville West」は(やや平坦な印象の)スタジオ版以上に熱気に溢れ、前期バーズの代表曲「So You Want To Be A Rock'N'Roll Star」「Mr. Tambourine Man」はコーラスがやや弱い分手数の多いプレイが印象的で、6「Mr. Spaceman」の歪んだベースがいかにもあの時代っぽい。

 そして7「Eight Miles High」はこの曲にあったJazz Rock的な要素がさらに引き出され、約16分に渡る長尺ナンバーへと進化。個人的にはこれを聴く前に『BEAT CLUB』のビデオ映像を先に観ていて(当時中学生)、長くてかったるいなぁ〜なんて思ってたのが、だいぶ後になってこのアルバムを聴くとそんな事はなく、終始ハイテンションなプレイに驚かされた憶えが。Rock界では2枚組LPや片面1曲の作品も多く発表され、JazzとRockが互いに接近を見せていた1970年ならではな演奏。にしても、人気が絶大だったり目立つギタリストは常にいるけど、Clarence Whiteのようなプレイをするギタリストにはお目にかかった事がないような。後期バーズがどうしても捨て難いのはこの人の存在が大きい。フィールドが微妙に違うのでノー・マークな人も多い気がする。

 後半(Disc 1-8〜16)がアナログ盤では2枚目にあたるスタジオ盤サイド。なんといってもフォーク・ロックな8「Chesnut Mare」(イギリスでは19位のヒット)と13「Just A Season」は外せない。

やや異質なSkip Battinのヴォーカル曲9「Truck Stop Girl」はLittle Featのナンバーをいち早くレコーディング。14「Take A Whiff On Me」は何となく『風街ろまん』を思い出す…なんとなく。Gene Personsがヴォーカルで、この時代ならではな乾いたサウンドが心地いい11「Yesterday's Train」は輪廻に触れているのかひょっとして。
12「Hungry Planet」はSkip BattinとKim Fowley(←)によるブルース寄りな作品。
10「All The Things」はDisc 2に収録のサイケ寄りな別ヴァージョンも甲乙付け難い。

ラストはサイケの香りが残る「Welcome Back Home」(註:2000年リマスター盤以前は「Well Come Back Home」と表記されていた)はProtest Songの一種で、曲の後半で意外な言葉が聞こえてくる。
[CDについて]

◎1994年発売の日本盤CD(SRCS-6390)はリマスター以前でCD1枚に全曲収録。ボーナス・トラックは無し。現在一般的に流通しているのは2000年リマスター音源で、細かい点を気にしなければ2000年リマスターを収録したCDで十分OKです。

(2000年輸入盤CD:Legacy 65847)

◎アメリカSonyのリイシュー・レーベル、Legacyから発売されたCD。Disc 1がオリジナル盤の復刻、Disc 2には全曲初登場の未発表音源を収録。ブックレットにはライナー・ノーツと写真を掲載。

 ちなみにDisc 2の1「All The Things」はサイケな別ヴァージョン、「Yesterday's Train」はアコースティック・ヴァージョン、次回作に回される「Kathleen's Song」は装飾なしで別テイク。3「Lover Of The Bayou」は初登場のスタジオ・テイク、5「White's Lightning Pt. 2」は『The Byrds (Flyte'65〜'90)』(1990年)とは別ヴァージョンまたはPart 1の続き)。Little FeatのカヴァーでGene Personsがヴォーカルの6「Willin'」もスタジオ・ヴァージョンは初登場(お蔵にしておくには惜しい)。7曲目以降はライヴ音源で、7〜11,14が1970年3月1日、12,13が1970年9月23日@Fillmore Eastでの演奏…で、最後の最後に隠しトラックあり。

(2000年日本盤CD:SME Records SRCS-9493〜4)

◎上記CDの日本盤CDで、帯は黒。解説・歌詞・対訳付き。

(2003年紙ジャケット仕様日本盤:SME Records MHCP-103〜104)

◎2003年11月に発売された日本盤。紙ジャケット仕様の限定盤で、CDの内容はLegacy盤(2000年リマスター)と同一。歌詞・対訳・解説書付。

[2014年リマスター盤]

(2014年紙ジャケット仕様日本盤:Sony Music Japan SICP-30417〜8)

◎2014年に発売された日本盤。日本独自企画の2014年DSDリマスタリング、紙ジャケット仕様で、盤はBlu-spec CD2を採用。オリジナル・アルバム(Disc 1-1〜16)は新規リマスター、ボーナス・トラックも2000年リマスター盤とは内容が異なり、Disc 2に「Chesnut Mare」「Just A Season」のMono Single Version、3〜14には別ヴァージョンや『There Is A Season』(2006年)からのライヴ音源を収録。

(作成:2004年4月14日/更新:2015年10月9日)
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[ 2015/10/01 00:09 ] The Byrds関連 | TB(0) | CM(0)

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