The Beatles (アメリカ盤3 : その他)

『The Capitol Albums,Vol.2』からの続きという事で、1960年代にアメリカで発売されていたビートルズのアルバムの中から、ボックス『The Capitol Albums』に含まれなかったアルバムの中からいくつかご紹介します。
ちなみにここのblogは主に「こういうものがある」という紹介がメインのため、既に色々ご存知の方にとっては得るものがない&非常に物足りない内容になっている事をあらかじめご了承ください。また、お気付きの点等ありましたらコメント欄またはメール・フォームにてお寄せください。どうぞよろしくお願いします。それではPart 3スタート。
[A Hard Day's Night]

『A Hard Day's Night』(1964年6月発売)

(Side A)
1. A Hard Day's Night
2. Tell Me Why
3. I'll Cry Instead
4. I Should Have Known Better (Instrumental)*
5. I'm Happy Just to Dance With You
6. And I Love Her (Instrumental)*
(Side B)
1. I Should Have Known Better
2. If I Fell
3. And I Love Her
4. Ringo's Theme (Instrumental)*
5. Can't Buy Me Love
6. A Hard Day's Night (Instrumental)*

*印はジョージ・マーティン・オーケストラによる演奏。

『A Hard Day's Night』のアメリカ盤は当時交わした契約の都合上、映画の配給会社United Artistsからリリースされていました。ジャケット・内容共に英盤とは大きく異なり、ビートルズの演奏の他にジョージ・マーティン・オーケストラによる演奏が4曲含まれていました(*印)。このアルバムについてはイギリス盤の方で触れましたのでそちらで。
『A Hard Day's Night』
[1964:The Beatles' Story]
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(Side A)
1. On Stage With The Beatles
2. How Beatlemania Began
3. Beatlemania In Action
4. Man Behind The Beatles: Brian Epstein
5. John Lennon
6. Who's A Millionaire?
(Side B)
7. Beatles Will Be Beatles
8. Man Behind The Music: George Martin
9. George Harrison
(Side C)
10. "A Hard Day's Night": Their First Movie
11. Paul McCartney
12. Sneaky Haircuts And More About Paul
(Side D)
13. The Beatles Look At Life
14. "Victims" Of Beatlemania
15. Beatle Medley
16. Ringo Starr
17. Liverpool And All The World

◎1964年11月に発表されたLP2枚組アルバムで、厳密には約50分間のビートルズをテーマにしたドキュメンタリー作品。ビートルズ・ナンバーを数曲(一部抜粋)挟みながらメンバーやファンのコメント、題名の通りビートルズの生い立ち等が語られています。

 それにしても…このアルバムについて触れようとすると「まいったなぁ…」とつい言いたくなるのが正直なところで…(汗)。かつて殆どの人はこれを「ビートルズのアルバム」と思って買って家に帰り、針を落として聴いてみたら「・・・。」となってしまった方も多かったのでは…。日本人の立場だと英語のナレーションやコメントを延々と聴くわけで、これはもうコレクションの一つだと無理に言い聞かせるしかなく(苦笑)。ちなみに60〜80年代前半まで流通していた日本盤LPは米盤とは異なりボックス仕様で、『A Hard Day's Night』のジャケット・デザインを模したブックレットにはアルバムの内容の翻訳と、1966年の来日時のビートルズの写真が数点掲載されています(情報提供:Aさん)。

 あれこれ言い過ぎたので本題に戻って…ここまで結成から現在までを事細かく触れたものは当時としては珍しかったのでは。ビートルズだけでなく初期メンバーのスチュアート・サトクリフの名前も登場し、マネージャーやプロデューサーにも焦点を当てていたり、13「The Beatles Look At Life」ではほんの一瞬とはいえ1964年8月23日@ハリウッド・ボウルでの「Twist And Shout」のライヴ音源が入っているのも興味深いところ。本来ならライヴ盤を出す目的で録音したつもりが、設備の不備や全編にわたり「ギャーッ!!」が続くとあってお蔵入りになってしまい、あ、ひょっとしてその埋め合わせでこれが出たのか?…は置いといて、ラジオやテレビの特番だと思って接するのがいいかもしれません。

 なおこのアルバムは長い間廃盤状態が続きましたが、2014年1月にボックス・セット『The U.S. Albums (THE U.S. BOX)』の中で初デジタル化が実現。LPでは2枚組だったのに対し、CDでは1枚に収められています。
[Yesterday... And Today]


[Side 1]
1. Drive My Car
2. I'm Only Sleeping
3. Nowhere Man
4. Dr. Robert
5. Yesterday
6. Act Naturally
[Side 2]
1. And Your Bird Can Sing
2. If I Needed Someone
3. We Can Work It Out
4. What Goes On
5. Day Tripper
◎1966年6月15日発売。前年にアメリカでシングル・ヒットした「Yesterday」(1965年9月/全米第1位)をメインに、それまでの米盤LPから洩れていた曲、シングル曲を寄せ集めた内容。しかもまだレコーディング途中だった『Revolver』から3曲が収録され、こういうやり方に常々不満を抱いていたビートルズ側は…よく知られるように"ブッチャー・カヴァー"と称される写真をジャケットに使用。このグロで不快なジャケットはレコード販売店から講義が殺到し、初回プレス約75万枚が一旦回収され、"トランク・カヴァー"と呼ばれる別のジャケットに差し替える事態に。そういった騒動がありながらも結果的には5週連続で第1位を記録。

 ちなみにこのアルバムは80年代後半頃までは販売されていましたが、CDがイギリス盤に統一された影響で廃盤。2014年1月になり紙ジャケット仕様の輸入盤及びボックス・セット『The U.S. Albums (THE U.S. BOX)』でようやく初CD化。

[音源について]

 Mono盤とStereo盤でミックスが異なるものも多く、Stereo盤LPでも「I'm Only Sleeping」「Dr. Robert」「And Your Bird Can Sing」の3曲が疑似ステレオのものと、後にStereo Mixに差し替えられたものが存在するほか、80年代に出回っていたアナログ盤は、品番はステレオ盤にも関わらず音源はMono Mixを使用したものが出回っていました。

 また、ボックス・セット『The Capitol Albums』シリーズに含まれなかったため、2014年1月まで正規でのCD化はされていませんでした。未CD化状態が長く続いたため、誰かが勝手に作った非正規盤CDも複数出回っています。

(U.S. Mono Mix)

I'm Only Sleeping

 UK盤では聴けない逆回転ギターが含まれています。

●46秒付近で逆回転ギターが入らない。
●1分23秒付近から、U.K. Mono Mixよりやや早めに逆回転ギターが入る。


Dr. Robert

●「Well,well,well,you're feeling fine〜っ♪」の部分でマラカスが消されずに残っているほか、ヴォーカルの高いパートが含まれている。これらはU.K. Mono Mixには含まれていない。
●エンディングでジョンが「OK,Fab」と話しているのが小さく聞こえる。ただし2014年リマスター盤CDでは「OK」しか入っていない。


(U.S. Stereo Mix)

I'm Only Sleeping

 逆回転ギターの入り方がUK盤とは異なるほか、所々でうっすらと聞こえている事も。ただし2014年リマスター盤CDには未収録。

●46秒付近で逆回転ギターが入らない。
●1分23秒付近から、U.K. Mono Mixよりやや早めに逆回転ギターが入る。


We Can Work It Out

 UK版Stereoでは2種類のハーモニウム(キーボードの一種)が歌と一緒に右から聞こえるが、US Stereo盤ではハーモニウムの片方が中央から聞こえる。
Day Tripper

 イントロのギターが2本ではなく1本で始まる。

(YouTubeより)

●『Yesterday... And Today』の初回盤は回収された後、ブッチャー・カヴァーの上に新たなジャケットを貼ったものも存在しているため、このように剥がすとオリジナル・ジャケットが出てくるものがあります。今からこれをやろうとするとかなりの時間と費用と勇気が必要…(笑)
[Revolver]


[Side 1]
1. Taxman
2. Eleanor Rigby
3. Love You To
4. Here, There and Everywhere
5. Yellow Submarine
6. She Said She Said
[Side 2]
1. Good Day Sunshine
2. For No One
3. I Want to Tell You
4. Got to Get You into My Life
5. Tomorrow Never Knows
◎アメリカ盤『Revolver』は前作から僅か2ヶ月後に発売。「I'm Only Sleeping」「Dr. Robert」「And Your Bird Can Sing」が先にリリースされてしまったため英盤より3曲少なく、UK盤と同じ内容で慣れ親しんでいる側からすれば「?」な気分になりますが、アメリカでは1987年までこの形で流通していました。当時アメリカでどのような評価がされていたのかが気になる。

[音源について]

 音源自体は英盤と同一。また、2014年1月にはモノ&ステレオ両ミックスを収録した紙ジャケット仕様の輸入盤CDがリリースされています。

※イギリス盤『Revolver』についてはこちらをご覧ください。
[Hey Jude]

『Hey Jude』(1970年2月発売)

[Side 1]
1. Can't Buy Me Love
2. I Should Have Known Better
3. Paperback Writer
4. Rain
5. Lady Madonna
6. Revolution
[Side 2]
1. Hey Jude
2. Old Brown Shoe
3. Don't Let Me Down
4. The Ballad Of John And Yoko
◎『Let It Be』のリリース直前にアメリカで発売された編集盤。主に中~後期のシングル・ナンバーが収録されているものの、何故か1964年の「Can't Buy Me Love」「I Should Have Known Better」が。これもそれまで発売されてきた米Capitol盤のアルバムから洩れていたため。4人揃った最後のフォト・セッションからの写真を使用したジャケットや、1枚もののLPで「Hey Jude」が聴ける事で人気があり、日本では1970年4月、イギリスでも1979年にリリース。

[音源について]

 収録曲の大半は『A Hard Day's Night』『Past Masters』『青盤』等の現行リマスター盤CDに収録されていたため、アルバム『Hey Jude』は廃盤状態が続いていましたが、2014年1月に初CD化。

 ちなみに90年代前半、日本では(従来盤)正規盤CDから音源をコピーして作られた"ハーフ・オフィシャルCD"なるものが安値で出回っていた事があり、『Hey Jude』もビートルズとは関係のないイラストをジャケットにしたCDが存在します。もし古本屋のCDコーナー等で見かけても手を出さない方が無難です。
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(作成:2005年/更新:2009年9月19日,11月11日,2013年12月14日,2014年1月29日,2月22日)
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[ 2009/09/19 13:02 ] The Beatles関連 | TB(0) | CM(0)

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