The Beach Boys『Keepin' The Summer Alive』


キーピン・ザ・サマー・アライヴキーピン・ザ・サマー・アライヴ
(2000/09/27)
ザ・ビーチ・ボーイズ

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1. Keepin' The Summer Alive
2. Oh Darlin'
3. Some Of Your Love
4. Livin' With A Heartache
5. School Days (Ring Ring Goes The Bell)
6. Goin' On
7. Sunshine
8. When Girls Get Together
9. Santa Ana Winds
10. Endless Harmony
[80年代に突入]

 1974年に始まったリバイバル・ブームもやがて落ち着き、レコード・セールスは再び低迷。しかし何故かツアーだけは盛り上がる…。これはビーチ・ボーイズに限った話ではなく、キャリアが長くなる程、メンバー間の意見の相違、契約遂行のために作ったようなアルバム制作、楽曲のマンネリ化、ライヴでオーディエンスから求められるのはヒット曲や初期の代表曲…という状況にぶち当る。

 さらに70年代後半~1980年前後にかけてはディスコやAOR、パンク/ニュー・ウェイヴ、テクノ等、流行の移り変わりも速く、刺激的で新しい音楽が次々に登場する中、聞き手が過去のアーティストに目を向ける機会は、余程の事がない限りはあり得ない時代だった気がします。
[アルバム]

 上でゴチャゴチャと書きましたけど、これはそんな状況下で制作された、80年代に入ってからの最初のアルバム。
 アルバムのタイトル曲にもなった1「Keepin' The Summer Alive」はカールがランディ・バックマン(The Guess Who,Bachman-Turner Overdrive)と共作したロック・ナンバー。4曲目の「Livin' With A Heartache」もこの2人の作品。

 2「Oh Darlin'」はブライアンとマイクの共作で、カールとマイクがヴォーカル。『Love You』のB面を思い起こさせる曲調で、3分辺りからさりげなく「God Only Knows~♪」というコーラスが入る。レコーディングにはエンジニアのChuck Britzが久々に参加。

 3「Some Of Your Love」はブライアンとマイクの共作による明るめの曲調。一瞬「Be True To Your School」のコーラスが登場する。ヴォーカルはマイク。

 アルバム中唯一のカヴァー曲5「School Days (Ring Ring Goes The Bell) 」はChuck Berryが1957年に発表した曲で、リード・ヴォーカルはアル(ちなみに別ヴァージョンもあるようですが、未確認)。

 6「Goin' On」はブライアンとマイクの共作。メロディが上昇して行くコーラス・パターンが印象的な曲で、シングルでは全米第84位と小ヒット。ヴォーカルはマイクとカール、随所でブライアンの声も聞こえる。

 7「Sunshine」はブライアンとマイクの共作。スティールドラム(スティールパン)を取り入れたトロピカルな作品。

 8「When Girls Get Together」もブライアンとマイクの共作ですが、実は『Sunflower』時代のアウト・テイク(1969年~1970年1月頃)。

 9「Santa Ana Winds」はブライアンとアルの共作による和やかなアコースティック・タッチのナンバー。ヴォーカルはアルとマイク。録音自体は1978年に行われたようです。

 ラストの10「Endless Harmony」はビーチ・ボーイズ自身をテーマにしたブルース・ジョンストンの作品。エレピを弾きながらブルースが歌い始め、後半からヴォーカルがカールに代わり、グループの分厚いコーラスが重なる。元々は70年代に前半に「Ten Years Harmony」として書かれ、1974年にCalfornia Music名義によりシングル「Don't Worry Baby」のB面として発表されています。

 80年代に入り、グループの活動は20年目に突入。その間リリースされたのはイギリス編集のボックス・セット『The Capitol Years』(1980年10月)、未発表曲やデニスのソロを含むブラザー時代のベスト盤『Ten Years Harmony』(1981年11月)、60年代のレア音源集『Rarities』(1983年)といった編集盤アルバムのほか、一時期のメドレー・ブームで出されたシングル「The Beach Boys Medley」が全米第12位のヒット。さらに「Come Go With Me」が全米18位のヒットになる動きもありましたが、いずれも過去のレコーディング作品。活動はツアーが中心となり、新曲が発表される気配もない状況へ。そして1983年12月、グループに悲劇が襲いかかります。
『The Beach Boys'85』へつづく。
[CDについて]

◎『Keepin' The Summer Alive』((日)Sony SRCS-6097/1991年)

 1991年にSonyから発売されたCD。歌詞・対訳・解説書付。ちなみに表ジャケットは一部トリミングされ、アルバム・タイトルの文字が打ち直され、真下からペンギンのイラストの位置まで移動しています。
◎『Keepin' The Summer Alive / The Beach Boys』 ((米)Capitol 279548/2000年)

Keepin' The Summer Alive / The Beach BoysKeepin' The Summer Alive / The Beach Boys
(2000/07/29)
Beach Boys

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 2000年8月にアメリカのCapitolが『The Beach Boys』との2 in 1で発売。デジタル・リマスター、解説書付。
◎『キーピン・ザ・サマー・アライヴ』((日)東芝EMI TOCP-65574/2000年)

キーピン・ザ・サマー・アライヴキーピン・ザ・サマー・アライヴ
(2000/09/27)
ザ・ビーチ・ボーイズ

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 2000年に発売された日本盤CD。歌詞・対訳・解説書付。なお、2008年には1,500円の期間限定盤も発売されています。
◎『キーピン・ザ・サマー・アライヴ』 ((日)EMI Music Japan TOCP-70570/2008年)

キーピン・ザ・サマー・アライヴ(紙ジャケット仕様)キーピン・ザ・サマー・アライヴ(紙ジャケット仕様)
(2008/08/27)
ザ・ビーチ・ボーイズ

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 2008年8月に発売された日本盤で、紙ジャケット仕様。歌詞・対訳・解説書付。
[配信版]

🔵 iTunes Store配信版

🔵 Amazon MP3版

🔵 moraハイレゾ版 (2015年9月18日発売)
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(作成:2004年8月4日/更新:2008年8月26日,2012年4月19日,7月23日,2015年10月7日)
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