The Beach Boys『Still Cruisin'』


スティル・クルージンスティル・クルージン
(1997/10/16)
ザ・ビーチ・ボーイズ

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1. Still Cruisin'
2. Somewhere Near Japan (Album Version)
3. Island Girl
4. In My Car
5. Kokomo
6. Wipe Out/The Fat Boys
7. Make It Big
8. I Get Around
9. Wouldn't It Be Nice (Alternate Version)
10.California Girls
[映画挿入歌を中心としたアルバム]

 1986年に新録入り2枚組ベスト盤『Made In USA』を発表。以後レコードはシングルが数枚と他者との共演が僅かにある程度。そしてこの頃ブライアンはワーナー傘下のSIREとソロ契約。初のソロ・アルバム『Brian Wilson』(1988年9月)を発表。当時のセラピストの提案により、ブライアンはビーチ・ボーイズとは別行動を取る事が増えて行きます。

 そんな中、ビーチ・ボーイズはブライアンのソロ・アルバムと同じ月にシングル「Kokomo」を発表。映画『カクテル』の挿入歌として録音されたこの曲は、22年振りに全米第1位の大ヒットを記録。ビーチ・ボーイズはこの予期せぬ大ヒットを受け1989年8月、キャピトル・レコードからこのアルバムをリリース。

 内容は…その5「Kokomo」を筆頭に、映画のサウンドトラックとして使われた曲を中心に集めたもの(2,3,4は映画とは無関係)。新曲ではテリー・メルチャー(一般的にはThe Byrdsのプロデューサーとして知られる)との共同作業が多い反面、60年代の作品が3曲も収録されているのが、当時のグループの状況を伺わせているようにも…。

 タイトル曲1「Still Cruisin'」はテリー・メルチャーとマイク・ラヴの共作で、映画『リサール・ウエポン2』の挿入歌。

 2「Somewhere Near Japan」は「Sumahama」(1979年)以来の日本ネタ。元々はJohn Phillips(Mamas & Papas)の書いた「Fairy Tale Girl」という曲を基にテリー・メルチャー、マイク・ラヴ、ブルース・ジョンストンが新たな歌詞を加えて作り直された曲のようです。いかにみなオリエンタル・ムードとThe Byrds風12弦ギターが印象的。1989年12月にカセットのみでシングル化されたほか、非売品のプロモーション用CDには別ヴァージョンが収録。

 3「Island Girl」はアル・ジャーディン作のトロピカルなナンバー。アル、カール、マイクが交互にリード・ヴォーカルを取り、イントロではブライアンのコーラスが聞ける。そのブライアンがこのアルバムに唯一提供したのがカー・ソングの4「In My Car」。リード・ヴォーカルはブライアンで、一部カールに替わる。

 そして5「Kokomo」。トロピカルなムードとマイクとカールのヴォーカルが聴き所のこの曲は元々ジョン・フィリップス(Mamas & Papas)とスコット・マッケンジー(「花のサンフランシスコ」がヒット)が書いた曲にマイク・ラヴとテリー・メルチャーが書き加えたもの(2010年にDemoが『Many Mamas Many Papas』に収録)。ブライアンはスケジュールその他諸々の事情でレコーディングに参加出来なかった事はよく話題に出ますが、1989年に録音されたスペイン語ヴァージョンにはバック・コーラスで参加しています。
 ちなみに横山剣Great3 with 佐橋佳幸Nona Reeves等がカヴァー。

 6「Wipe Out」はThe Roostersも取り上げていたThe Safarisのナンバー。厳密にはラップ・グループのThe Fat Boys名義によるもので、元々インスト・ナンバーだった曲にラップとビーチ・ボーイズのコーラスを乗せたもの。80年代的なシンセサイザーが印象的な7「Make It Big」はテリー・メルチャー、マイク・ラヴ、ビル・ハウスの共作で、映画『Troop Beverly Hills』の挿入歌。

 残る3曲は60年代のヒット曲で、これも映画のサントラとして使用されていた事での収録。そのうち9「Wouldn't It Be Nice」は編集盤『Made In USA』にも収録されていた別ヴァージョン。ブライアンのリード・ヴォーカルは別テイク、マイクが「May if we think~♪」と歌う部分が一瞬だけシングル・トラック、演奏やバッキング・ヴォーカルが後ろに引っ込んでいるのが主な違い。


「Somewhere Near Japan」のピデオ・クリップ。ブライアンも出演。音声はプロモーションCDと同じく別ヴァージョン。

「Kokomo」のピデオ・クリップ。
[CDについて]
◎『Still Cruisin'』((日)東芝EMI CP28-5890/1989年)

スティル・クルージンスティル・クルージン
(1989/09/13)
ビーチ・ボーイズ、ファット・ボーイズ 他

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 1989年に発売された初版CD。歌詞・解説書付(歌詞の対訳はなし)。
◎『Still Cruisin'』((日)東芝EMI TOCP-6761/1991年)

 1991年6月14日に"Past Masters II"というシリーズで発売された再発盤CD。歌詞・解説書付(歌詞の対訳はなし)。
◎『Still Cruisin'』((日)東芝EMI TOCP-3083/1995年)

スティル・クルージンスティル・クルージン
(1995/06/28)
ザ・ビーチ・ボーイズ、ファット・ボーイズ 他

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 1995年6月に発売された日本盤CD。このCDから初めて歌詞の対訳が付けられています。
◎『Still Cruisin'』((日)東芝EMI TOCP-3330/1997年)

スティル・クルージンスティル・クルージン
(1997/10/16)
ザ・ビーチ・ボーイズ

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 1997年10月に発売された日本盤CD。歌詞・対訳・解説書付き。

(作成:2008年8月26日/2012年4月19日,8月30日)
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