The Beach Boys『L.A. (Light Album)』


L.A(ライト・アルバム)L.A(ライト・アルバム)
(2000/09/27)
ザ・ビーチ・ボーイズ

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1. Good Timin'
2. Lady Lynda (Album Version)
3. Full Sail
4. Angel Come Home
5. Love Surrounds Me
6. Sumahama (Album Version)
7. Here Comes the Night (Disco Version)
8. Baby Blue
9. Goin' South
10. Shortenin' Bread
[レーベル移籍とブルース・ジョンストン復帰]

 CHICAGOのプロデューサーとして知られるジェイムズ・ウィリアム・ガルシオとの繋がりで、レーベルをCBS傘下のカリブ・レコードに移籍。さらに諸々の事情で再び低迷し始めたブライアンの提案でブルース・ジョンストンが呼び戻され、1979年3月にこのアルバムが移籍第一弾として発表されます。

 シングル・カットされた1「Good Timin'」(ブライアンとカールの共作)のようなSurfer Girl系統のナンバーもありますが、前作まで続いたオールディーズ風味はやや薄れ、全体的には70年代後半の落ち着いた雰囲気が濃厚なものに。

 3「Full Sail」4「Angel Come Home」5「Love Surrounds Me」8「Baby Blue」9「Goin' South」のようなカールやデニスによるAOR風のナンバーもあれば、マイク・ラヴによる6「想い出のスマハマ」(全英第45位)という、途中で妙な日本語が出てくる曲もあったり。

追記1 : 「想い出のスマハマ」の歌詞に出てくる"Sumahama"は"砂浜"の誤読なのか、兵庫県の須磨海岸なのか?と時々話題になりますけど、1979年に雑誌に掲載されたマイク・ラヴのインタビューの中で、途中から登場するスマ子という方が真相を答えています。この記事は2012年にこちらの本の中で復刻されましたので、興味のある方は是非。

THE DIG Special Edition ビーチ・ボーイズ (シンコー・ミュージックMOOK)THE DIG Special Edition ビーチ・ボーイズ (シンコー・ミュージックMOOK)
(2012/08/09)
不明

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追記2 : この曲にまつわる疑問について、関西方面で2012年9月14日に放送された『探偵!ナイトスクープ』で「スマハマは須磨浜!?」というタイトルで取り上げられています。

追記3 : 音楽誌『beatleg』(vol.169 2014年8月号)に「35年を経た今、「SUMAHAMA」の日本語歌詞の誤りを正して THE BEACH BOYSとMIKE LOVEの名誉を回復する」という興味深い記事が掲載されています。

beatleg magazine 8月号 (vol.169)beatleg magazine 8月号 (vol.169)
(2014/07/01)
不明

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 7「Here Comes the Night」は元々アルバム『Wild Honey』の収録曲だったものを、当時ディスコにはまっていたブルース・ジョンストンとカート・ベッチャー(元The Millennium)により10分強のヴァージョンにリメイク。リード・ヴォーカルはカール。この曲は12インチ・シングルと4分にEditされシングル・カットされ、全米第44位にランク・イン。

 そうした時代に合わせた曲よりも聴き所なのは2「Lady Lynda」。アル・ジャーディンが当時の妻に向けて歌ったラヴ・ソング。バッハの「主よ人の望みの喜びを」のメロディを織り込んだこの曲は(バッハのイントロをカットして)シングル・カットされ、イギリスでは第6位のヒット。

 ラストの9「Shortenin' Bread」はアメリカのトラディッショナル・ソングをブライアンがアレンジしたもの。カヴァーとはいえ、かつての「Whistle In」のように同じフレーズやコーラスを延々と繰り返す所にブライアンらしさのようなものを感じたり(他の曲にそういう要素が薄いとも…)。

 ちなみにビーチ・ボーイズはこのアルバム発表後の1979年8月に2度目の来日を果たし(デニスは不参加)、江ノ島で行われたライヴ・イベントにHeartやサザンオールスターズらと共に出演。他にピンク・レディーのシングル「波乗りパイレーツ(USA吹込盤)」(1979年7月)にコーラスでゲスト参加、ブルース・ジョンストンはPink Floydのアルバム『The Wall』(1979年11月)でやはりコーラスで参加しています。

[おまけ1:別ヴァージョン]

●「Lady Lynda」(Single Edit)
 イントロとアウトロにあったバッハのメロディ・ラインをカットしたシングル・ヴァージョン。
(収録CD)
『グッド・ヴァイブレーションズ・ボックス』(1993年)

●「Lady Liberty」
 1986年にシングル「California Dreamin'」のB面に収録された別テイクで、歌詞が"Liberty"(自由の女神)に変えられたほか、一部カールが歌っている。現在は入手困難。

●「Sumahama」(Single Version)
 さざ波のSEが挿入されたシングル・ヴァージョン。未CD化。

●「Here Comes The Night」(Single Edit)
 12分あったアルバム・ヴァージョンを、7インチ・シングル用に4分30秒に編集したヴァージョン。
(収録CD)
『~カリフォルニアの夢~ベスト・オブ・ザ・ビーチ・ボーイズ』(TOCP-50107・8/1996年)

●「Here Comes The Night」(Instrumental Version)
 同曲の12インチ・シングルのみに収録されているインスト・ヴァージョン。未CD化。
[CDについて]

L.A.(ライト・アルバム)L.A.(ライト・アルバム)
(1990/06/01)
ビーチ・ボーイズ

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◎『L.A.(Light Album)』((日)Sony SRCS-6020/1990年)

 1990年6月にSonyから"Nice Price"というシリーズで発売されたCD。他の70年代のアルバムよりも先にCD化されていました。歌詞・対訳・解説書付。
◎『M.I.U. Album / L.A.』((米)Capitol 27950/2000年)

M.I.U. / L.A. AlbumM.I.U. / L.A. Album
(2000/07/29)
Beach Boys

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 2000年8月にアメリカのCapitolが『M.I.U. Album』との2 in 1で発売。デジタル・リマスター、解説書付。
◎『L.A.』((日)東芝EMI TOCP-65573/2000年)

L.A(ライト・アルバム)L.A(ライト・アルバム)
(2000/09/27)
ザ・ビーチ・ボーイズ

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 2000年に発売された日本盤CD。歌詞・対訳・解説書付。なお、2008年には1,500円の期間限定盤も発売されています。
◎『L.A.(ライト・アルバム)』 ((日)EMI Music Japan TOCP-70569/2008年)

L.A.(ライト・アルバム)(紙ジャケット仕様)L.A.(ライト・アルバム)(紙ジャケット仕様)
(2008/08/27)
ザ・ビーチ・ボーイズ

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 2008年8月に発売された日本盤で、紙ジャケット仕様。歌詞・対訳・解説書付。

(作成:2008年8月26日/更新:2012年9月6,14日,2014年6月29日)
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