The Who『I'm A Boy』(紙ジャケット仕様)

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『I'm A Boy』(CD=(日)Universal UICY-93167)

1. I'm A Boy
2. Run Run Run
3. Heatwave
4. Boris The Spider
5. I Need You
6. Circles
7. Whiskey Man
8. In The City
9. Don't Look Away
10. See My Way
11. Cobwebs And Strange
12. Disguises

◎60年代に日本独自の編集で発売されていたザ・フーのアルバム『I'm A Boy』『Exciting The Who』の2作品が、2006年11月22日に紙ジャケット仕様のCDで復刻されました。主な特徴を帯の文章から抜粋すると、

● 彼らのデビュー当時に、日本盤のみでLPとしてリリースされた編集盤
● ザ・フー初の日本盤アルバム。「アイム・ア・ボーイ」をフィーチャーし、アルバム『クイック・ワン』から8曲収録。日本グラモフォンより1967年リリース。
● LPマスターより24bitリマスタリング。
● 開設・歌詞・対訳付
● 初回限定盤

 ちなみにほぼ同内容のドイツ盤LP『The Who』(LP=Polydor 2383 137)と比較してみたところ、ミックスは同一で曲順が異なっていました。セカンド・アルバム『A Quick One』(1966年)の別ヴァージョン的なアルバムです。

 あとこれは追記分として書きますが、このCDが発売された時点では初CD化ミックスが含まれていたものの、その後2008年に『ア・クイック・ワン〜コレクターズ・ボックス』(SHM-CD2枚組ボックス)、2012年に『ア・クイック・ワン (コレクターズ・エディション)』(SHM-CD2枚組デラックス・エディション)で同一音源が改めてリマスターされたため希少価値は薄まりましたが、裏ジャケットに直接プリントされた1967年当時の解説書(読むには虫眼鏡で拡大が必要かも)にはメンバーのプロフィールだけでなく、各曲の歌詞の内容にまで触れられているほか、元ファンクラブ会長による新規解説書も興味深い内容になっています。

 あとは何と言っても表ジャケットの写真。中々いい感じなのに、ピートが写っていない!(苦笑)。制作者側も限られた情報と資料の中で苦心したはずですけど、恐らくモノクロのアー写じゃなくてカラー写真が使いたかった、けど入手出来た写真がこれしかなかったんで、これで行っちゃえ!で通してしまったのかなぁと(推測&笑)

 不確かな事ばかりかくのは良くないと判った上で…ザ・フーは日本では受けないとか売れないとかって、一時期まで口癖のように言われていましたよね。一般的な浸透度で言えば当たっていたとして、むしろバンドor楽器やってる人達に好かれていたと思う。GSの時代にもカヴァーしていたバンドはいたし(惜しくも音源が殆ど残っていない)、70年代だったら「Summertime Blues」聴いて何も感じないって事はないだろうし。今でもバンドやってる人には避けて通ってほしくないな…自分がやってる音と違っていても…って、10代の前半とかに出会った対象になると、つい熱くなってこういう事を口走り易いので、皆様くれぐれもご注意ください(笑)。聴くといい曲は必ず入っているので、機会がありましたら是非。

[収録曲]

ここからは収録曲の音源について、大雑把で申し訳ありませんが触れてみたいと思います。

1.I'm A Boy

 2種類のテイクが存在しますが、こちらはベスト盤『Who's Better Who's Best』『The Ultimate Collection』『Then And Now』等にも収録されていたOriginal Stereo Mix。イントロにコーラスが入っていますが、そのコーラスが入っていないRemix版がボックス『THIRTY YEARS OF MAXIMAM R&B』(1994年)やベスト盤『MY GENERATION-THE VERY BEST OF THE WHO』(1996年)等に収録されています。

2.Run Run Run

 Original Stereo Mixで、過去に米MCA盤CD『Happy Jack』『Magic Bus』及び1995年リマスター版『A Quick One』等にも収録。Mono Mixよりもフェイド・アウトが長い反面、オーヴァー・ダビングのリード・ギターが1本少ないのが特徴。ちなみに2003年発売の『A Quick One』(CD=(英)Polydor 589 800-2)ではさらにミックスの異なるRemix版が登場しています。

3.Heatwave

 Original Stereo Mixで、今回が初CD化(だと思う)。米MCA盤CD『Happy Jack』は疑似ステレオ,1995年リマスター版『A Quick One』はモノラル、2003年発売の『A Quick One』(CD=(英)Polydor 589 800-2)ではさらにミックスの異なるRemix版が登場しています。

4.Boris The Spider

 Original Stereo Mixで、米MCA盤CD『Happy Jack』『The Ultimate Collection』等に収録。ちなみに2003年発売の『A Quick One』(CD=(英)Polydor 589 800-2)ではエンディングが微妙に長く聴けるRemix版が登場(別に気にする程でもないです)。

5.I Need You

 Original Stereo Mixで、米MCA盤CD『Happy Jack』にも収録。間奏のSEが挿入されるタイミングがMono Mixとは異なる。ちなみに2003年発売の『A Quick One』(CD=(英)Polydor 589 800-2)ではRemix版が登場。エンディングのハープシコードにリバーブがかけられている等の違いあり。

6.Circles

 2つのテイクが存在するのでややこしいですが、ここではEP『Ready Steady Who』(1966年)等で発表された再録版で収録。今回収録の疑似ステレオ・ミックスは恐らく初CD化。ちなみにMono Mixは『Rarities Vol.1 & 2』(CD=Polydor POCP-2350)や『ア・クイック・ワン〜コレクターズ・ボックス』『ア・クイック・ワン (コレクターズ・エディション)』に収録。

7.Whiskey Man

 Original Stereo Mixで、2003年発売の『A Quick One』(CD=(英)Polydor 589 800-2)にも収録。ちなみに1995年リマスター版『A Quick One』と米MCA盤CD『Happy Jack』に収録されていたものは疑似ステレオでした。

8.In The City

 Original Stereo Mixで、恐らく今回が初CD化。ヴォーカルが左右にハッキリ分離しているのが特徴で、1995年リマスター版『A Quick One』及び2003年版『A Quick One』(CD=(英)Polydor 589 800-2)ではRemix版が収録されており、そちらはステレオの幅が狭く、ピッチが若干遅い。

9.Don't Look Away

 Original Stereo Mixで、2003年版『A Quick One』(CD=(英)Polydor 589 800-2)、『ア・クイック・ワン〜コレクターズ・ボックス』『ア・クイック・ワン (コレクターズ・エディション)』にも収録。ちなみに米MCA盤CD『Happy Jack』(MCAD-31331)では右=低音、左=高音に調整された疑似ステレオで収録されていました。

10.See My Way

 この曲はStereo Mixが存在せず、CDではMonoまたは疑似ステレオで収録されています。

11.Cobwebs And Strange

 米MCA盤CD『Happy Jack』にも収録されていたOriginal Stereo Mix。ちなみに2003年版『A Quick One』(CD=(英)Polydor 589 800-2)ではRemix版で収録。

12.Disguises

 モノ、ステレオ、疑似ステレオ等複数のミックスがありますが、ここではOriginal Stereo Mixで収録。モノラルより約10秒程長い。

なお、『ア・クイック・ワン〜コレクターズ・ボックス』に関してはこちらで触れましたのでよろしければ是非。
http://benice.blog.fc2.com/blog-entry-977.html
(作成:2006年11月28日/更新:2015年6月5日)
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[ 2006/11/28 20:29 ] The Who関連 | TB(0) | CM(0)

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