The Hollies : Distant Light (1971.6)


1. Life I've Led
2. Look What We've Got
3. Hold On
4. Pull Down The Blind
5. To Do With Love
6. Promised Land
7. Long Cool Woman (In A Black Dress)
8. You Know The Score
9. Cable Car
10. A Little Thing Like Love
11. Long Dark Road
 1971年6月発表のアルバム(全米第21位)。1969年以降から始まったホリーズのアメリカン・ロック傾倒は、このアルバムでピークに達します。前作『Confessions Of The Mind』をさらに突き進め、全体的にエコーの効いたウェットなサウンド。ほんの少しプログレ的な要素も。中には以前とイメージが違うとネガティヴな捉え方もされそうですが、同時期にデビューしたバンド/アーティストも(時代に合わせて)似たような変化を辿っていて、何もホリーズに限ったことではなく。レコーディングはロンドンのAIR Studio、ジャケットのイラストはヒプノシスが担当。個人的には70年代ホリーズ作品で特に好きなアルバム。

 前半2曲はTony HicksとKenny Lynch(Small Faces"Sha-La-La-La-Lee"の作者としても知られるイギリスの歌手兼ソングライター)の共作。1「Life I've Led」ではホリーズとしては珍しく女性コーラスを導入。スワンプというか「Suspicious Minds」以降のElvis Presleyにも通ずるスタイル。2「Look What We've Got」ではサックスのソロが入り、パワフルな3「Hold On」(Allan Clarke作)では弾きまくりなオルガン・ソロが登場。Terry Sylverster作の4「Pull Down The Blind」はミディアム・テンポのスワンプ・ロック。軽快なアコースティック・ナンバー5「To Do With Love」でようやくホリーズらしいコーラスが登場。そうしたA面の流れの集大成が6「Promised Land」で、Tony Hicksの多彩なギター・プレイが聴ける。

 B面(後半)、収録曲で最も知名度が高いのが7「Long Cool Woman (In A Black Dress)(邦題:喪服の女)」。CCRの影響が強いサウンドがアメリカで人気となり、翌1972年にシングル・カットされ全米第2位の大ヒット。70年代ホリーズの代表曲のひとつに。8「You Know The Score」はTerry SylversterとAllan Clarkeの共作でによるサイケデリック調の作品。シングルB面にも選ばれた9「Cable Car」は物悲しい詞とシンプルなアコースティック調のサウンドが印象的なTerry Sylversterの作品。10「A Little Thing Like Love」はAllan ClarkeとTony Macaulayの共作で、アルバムでは比較的ポップ寄りなメロディ。オルガンとハーモニカが印象的なフォーク・ロック11「Long Dark Road」(Tony HicksとKenny Lynchの共作)はアメリカでシングル・カットされ第26位のヒット。

 そして本作発表後の1971年10月、次のシングルの制作途中に新たな局面が。次回『Romany』(1972年)へつづく。

⚫️"Promised Land"

⚫️"Long Dark Road"。次作『Romany』発表後のライヴ映像で、Tony Hicksがリード・ヴォーカル&ベース、ほか色々と変化が。
[各種CD]

["Distant Light"/(アメリカ盤)EPIC EK 30958]

●1989年前後(?)にアメリカのEpicから発売された初盤CD。全11曲入。

[1991年:"Distant Light"/(イギリス盤)BGO BGOCD97]
●1991年7月にイギリスのBGO(Beat Goes On)レーベルから発売されたCD。全11曲入。

[1999年:"Distant Light"/(イギリス盤)EMI 7243 5 20397 2 2]

●1999年にイギリスEMIから発売されたCD。
●パッケージはデジ・パック仕様。紙製で、内側にプラスチックのトレーが貼り付けられています。いわゆる"紙ジャケ"とは別物。2000年以降には通常のプラ・ケース仕様のCDも発売されているようです(裏ジャケットのデザインが少し異なり、グレー地に白抜き文字で曲目が書かれている)。
●1999年リマスター音源。以後発売された編集盤では、この時のリマスター音源が流用されています。

[2007年:"Distant Light"/(フランス盤)Magic 番号不明]

Track 1〜12 : Original Album
(Bonus Track)
13: Oh Granny
14. Long Cool Woman (In A Black Dress) (Live)

●2007年にフランスのレーベル・Magicから発売されたCD。
●パッケージはデジ・パック仕様。
●ボーナス・トラックにシングルB面曲「Oh Granny」「Long Cool Woman (In A Black Dress)」のライヴ・ヴァージョンを収録。

[2014年:"ディスタント・ライト+8"/(日本盤)Werner Music Japan WPCR-15448]

Track 1〜11 : Original Album
(Bonus Tracks)
12. I Can't Tell The Bottom From The Top (Single A-Side)
13. Mad Professor Blyth (Single B-Side)
14. Gassoline Alley Bred (Single A-Side)
15. Dandelion Wine (Single B-Side)
16. Hey Willy (Single A-Side)
17. Row The Boat Together (Single B-Side)
18. Cable Car (Single Version)
19. I Can't Tell The Bottom From The Top (Mono Mix)

●2014年1月発売の日本盤。Parlophoneレーベル権利移行に伴いワーナーミュージックジャパンからのリリース。
●LPのデザインをミニチュア化した"紙ジャケット"仕様。
●盤はSHM-CDを採用。
●2014年リマスター音源。
●ボーナス・トラック8曲収録。
●歌詞・対訳・解説書付き。

[2015年:Changin Times (The Complete Hollies - January 1969-March 1973)]

●これは例外的に。Terry Sylverster参加後の1969年〜1973年3月までの公式録音曲を網羅した6枚組CD。『Distant Light』からの曲も全曲収録。
●利点 : ヴァージョン/ミックスを気にしなければ音源を一気に揃えられる。
●難点 : Original Albumを曲順通りに聴けない(もしiTunesやスマホ等のデジタル・プレイヤーで聴く場合、データを取り込んだ後、手作業でアルバム名や曲順を替えたりして対処可能)。
[配信版]
🔵 iTunes Music Store / 🔵 mora / 🔵Amazon MP3

 "Expanded Edition"と題された配信版。オリジナル・アルバム(1〜11)に、ボーナス・トラックとして12「I Can't Tell The Bottom From The Top」13 「Mad Professor Blyth」14「Gasoline Alley Bred」15「Dandelion Wine」16「Hey Willy」17「Row the Boat Together」18「Cable Car」19「I Can't Tell The Bottom From The Top (Mono Mix)」を収録。
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(掲載:2004年1月28日/更新: 2014年7月3日,2017年3月23日)
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[ 2017/03/23 20:11 ] The Hollies | TB(0) | CM(0)

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