The Hollies : Evolution (1967.6)


1. Then The Heartaches Begin
2. Stop Right There
3. Water On The Brain
4. Lullaby To Tim
5. Have You Ever Loved Somebody
6. You Need Love
7. Rain On The Window
8. Heading For A Fall
9. Ye Ode Toffee Shoppe
10. When Your Light's Turned On
11. Leave Me
12. The Games We Play
Allan Clarke (vo)/Graham Nash (g,vo)/Tony Hicks (lead g,vo)/Bernie Calvert (b,p)/Bobby Elliott (d)
Additional Musicians : Mitch Mitchell (d/12)/Clem Cattini (d)/Dougie Wright (d)/Elton John (k)
[全曲オリジナルのサイケ・ポップ・アルバム]

 1967年6月発表のアルバム(全英第13位/全米43位)。前作に続き全曲メンバーのオリジナルで、ビートルズの『Revolver』(1966年8月)以降〜『SGT.Pepper...』 (1967年6月)直前のミュージック・シーンを反映した、サイケデリックな装飾が施されたサウンドを展開。活動期間が長いバンドがサイケ期に差し掛かると、従来のスタイルからかけ離れる傾向がありますが、このアルバムではホリーズらしい力強いハーモニーとビートは健在なので、ベスト盤でしか接したことのない方でもさほど違和感なく聴けると思います。

 アコースティック・ギターから始まりサイケデリックなファズ・ギターが絡む1「Then The Heartaches Begin」、先にエヴァリー・ブラザーズやサーチャーズ版で発表された5「Have You Ever Loved Somebody」、6「You Need Love」10「When Your Light's Turned On」といったビート・ナンバーもあれば、ヴォーカルに電気処理を施したアコースティック・ナンバー4「Lullaby To Tim」、メルヘンチックな9「Ye Ode Toffee Shoppe」、ラーガ調の8「Heading For A Fall」など、最後まで流れ良く進行する。

 ちなみにレコーディング期間中にドラムのボビー・エリオットが病気で入院中だったため、1〜3,6〜9,11ではClem CattiniやDougie Wright、12「Games We Play」ではミッチ・ミッチェル(Jimi Hendrix Experienceのメンバー)といったドラマーが代役で演奏したほか、元Manfred Mannのマイク・ヴィッカーズが数曲でアレンジを担当。無名時代のElton Johnも数曲でピアノとハモンド・オルガンで参加。
[各種CD]

[1990年:"Evolution"/(イギリス盤)BGO BGOCD80]
●イギリスのBGO(Beat Goes On)レーベルが1990年2月に初CD化。
●モノラル・ミックスで収録。
●後にリマスター盤も発売もされており、そちらはプラ・ケースに銀色のステッカーが貼ってあります。

[199?年:"エヴォルーション"/(日本盤)Vivid Sound VFCD-2607]
●日本のVivid Soundが、英BGO盤に日本語解説書を付けて発売。

[1998年:"Evolution"/(フランス盤)Magic 4975792]

Track 1〜12 : Simulated Stereo Mix (Mono+Reverb)
(Bonus Tracks)
13. Non Prego Per Me
14. Devi Avere Fiducia In Me
15. On A Carousel
16. All The World Is Love
17. Carrie Anne
18. Signs That Will Never Change
19. King Midas In Reverse
20. Everything Is Sunshine
21. Kill Me Quick
22. We're Alive
23. Schoolgirl

●1998年10月22日にフランスのMagicから発売されたCD。
●ジャケット・デザインが異なり、パッケージはデジ・パック仕様。
●音源はモノラルにステレオ・リバーブをかけた疑似ステレオ・ミックスで収録。
●ボーナス・トラック11曲収録。

[1999年:"Evolution"/(イギリス盤)EMI 7243 4 99427 2 1]

●1999年にイギリスEMIから発売されたCD。
●モノラル&ステレオ両ミックス収録。
●1998年リマスター音源。ちなみに海外の編集盤CDでは、この時のリマスター音源が流用される事が多い。
●パッケージはデジ・パック仕様。紙製で、いわゆる"紙ジャケ"とは形態も含め別物。内側にプラスチックのトレーが貼られています。

[1999年:"Evolution"/(アメリカ盤)Sundazed SC 6122]

1. Carrie-Anne
2. Stop Right There
3. Rain On The Window
4. Then The Heartaches Begin
5. Ye Olde Toffee Shoppe
6. You Need Love
7. Heading For A Fall
8. Games We Play
9. Lullaby To Tim
10. Have You Ever Loved Somebody
(Bonus Tracks)
11. When Your Lights Turned On
12. Water On The Brain
13. Jennifer Eccles
14. Signs That Will Never Change (Mono Single Version)
15. Open Up Your Eyes (Mono Single Version)

●1999年にアメリカのリイシュー・レーベルSundazedが、米Epic盤を元にCD化。
●選曲・曲順が英盤とは異なり「Carrie Ann」が1曲目に収録され、3曲をカット。うち2曲はボーナス・トラック扱いで収録され、「Leave Me」は未収録。
●1999年リマスター音源。14,15以外はStereo Mixで収録。
●ブックレットにはBernie Calvertのインタビューを含むライナーを掲載。

[2004年:"エヴォルーション・プラス"/(日本盤)東芝EMI TOCP-67123]
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Track 1〜12 : Mono/Track 13〜24 : Stereo
(Bonus Tracks)
25. Carrie Anne (Mono Single Version)
26. Signs That Will Never Change (Mono Single Version)
27. Carrie Anne (1993 Stereo Mix)
28. Signs That Will Never Change (1993 Stereo Mix)

●2004年3月17日に東芝EMIから発売された日本盤。
●2004年リマスター音源。
●Mono & Stereo両ミックス収録。
●LPのデザインをミニチュア化した"紙ジャケット"仕様。
●オリジナル・ライナーの翻訳/Chronology Part 6(1967年4〜7月までの出来事)/各曲解説/歌詞・対訳付き。
●27「Carrie Ann」はアメリカ編集盤『30th Anniversary Collection』(1993年)初出の別ヴァージョンで、冒頭にRon Richardsのアナウンスとメンバーのカウントが挿入されています。演奏部分は従来ミックスをやや中央寄りにしたもの。

[2013年:"エヴォリューション+16"/(日本盤)Werner Music Japan WPCR-15420]

Track 1〜12 : Mono/Track 13〜24 : Stereo
(Bonus Tracks)
25. Kill Me Quick (Mono Version)
26. We're Alive (Mono Version)
27. Kill Me Quick (2003 Stereo Mix)
28. We're Alive (2003 Stereo Mix)

●2013年12月18日発売の日本盤で、Parlophoneレーベル権利移行に伴いワーナーミュージックジャパンからのリリース。
●LPのデザインをミニチュア化した"紙ジャケット"仕様。
●盤はSHM-CDを採用。
●2013年リマスター音源。
●Mono & Stereo両ミックス収録。
●歌詞・対訳・解説書付き。

(Bonus Tracks)
Kill Me Quick

 イタリア映画『Fai In Fretta Ad Uccidermi... Ho Freddo! (Kill Me Quick,I'm Cold)』(1967年)のサントラ曲として録音され、イタリアでシングル発売された曲のA面。元々は1965年4月に「Bring Back Your Love To Me」という曲名でDemo録音された曲で、映画用に歌詞を書き直したようです。曲名は映画に因んだもので、歌詞の内容とは関係なさそうです。アップ・テンポで随分と賑やかなドラムですが、ミッチ・ミッチェルが代役で叩いているとのこと。
(各種ミックス)
1 : Mono Version
🔵イタリア盤シングルで発表された、オリジナルのモノラル・ミックス。2013年に日本で世界初CD化。
🔵ハーモニカに深いエコーがかけられている。
🔴ヴォーカルがシングル・トラックで、バック・コーラスが入っていない。
(収録CD)
『エヴォリューション+16』(2013年/紙ジャケット仕様日本盤)

2 : Movie Version
🔵映画の中で使われたヴァージョン。1を加工したもので、ホリーズ以外の人達によって歓声その他をオーヴァー・ダビングしたようです。未CD化。

3 : 1993 Stereo Mix
🔵1993年にアメリカ編集盤が初出のミックスで、この時が初ステレオ化。
🔵冒頭にスタジオ内の会話が含まれている。
🔴ヴォーカルはダブル・トラックで左右に振り分けられている。Mono Versionで使われたヴォーカルは左側。
🔴右側はMonoでは未使用。また、Monoでは聴けないバック・コーラスが含まれている。
(主な収録CD)
『30th Anniversary Collection』(1993年)

4 : 2003 Stereo Mix
🔵2003年発表の6枚組ボックス・セットが初出の音源で、1993 Stereo Mixに深いリバーブを加えたもの。
🔵冒頭にあったスタジオ内の会話はカット。
(主な収録CD)
『The Long Road Home 1963-2003』(2003年/ボックス・セット)
『ウッド・ユー・ビリーヴ・プラス』(2003年/紙ジャケット仕様日本盤)
『エヴォリューション+16』(2013年/紙ジャケット仕様日本盤)

We're Alive

 「Kill Me Quick」のB面曲で、同じくイタリア映画『Fai In Fretta Ad Uccidermi... Ho Freddo! (Kill Me Quick,I'm Cold)』(1967年)のサントラ曲として録音され、同じくドラムはミッチ・ミッチェルが代役で演奏。
(各種ミックス)
1 : Mono Version

🔵イタリア盤シングルで発表された、オリジナルのモノラル・ミックス。2013年に日本で世界初CD化。
🔴ヴォーカルがシングル・トラックで、エコーは少なめにかかっている。
(収録CD)
『エヴォリューション+16』(2013年/紙ジャケット仕様日本盤)

2 : Movie Version
 
🔵映画の中で使われたヴァージョン。1を加工したもので、エコーが強めにかけられ、歌詞の2番が編集で2度繰り返され、その分曲が長くなっている。未CD化。

3 : 1993 Stereo Mix

🔵1993年にアメリカ編集盤が初出のミックスで、この時が初ステレオ化。
🔵冒頭にスタジオ内の会話が含まれている。
🔴ヴォーカルはダブル・トラックで左右に振り分けられている。Mono Versionで使われたヴォーカルは右側。
(主な収録CD)
『30th Anniversary Collection』(1993年)

4 : 2003 Stereo Mix
🔵2003年発表の6枚組ボックス・セットが初出の音源で、1993 Stereo Mixに深いリバーブを加えたもの。
🔵フェイド・アウトが1993 Stereo Mixより若干早い。
(主な収録CD)
『The Long Road Home 1963-2003』(2003年/ボックス・セット)
『ウッド・ユー・ビリーヴ・プラス』(2003年/紙ジャケット仕様日本盤)
『エヴォリューション+16』(2013年/紙ジャケット仕様日本盤)

[2016年:"Original Album Series Vol.2"/(EU盤)Parlophone 番号不明]

●2016年に発売された5枚組CDで、『Evolution』が含まれています。
●装丁は"紙ジャケ風パッケージ"(日本製の"紙ジャケ"のような精巧な作りではない、背表紙が省かれた簡易的なもの)を詰め合わせパックにしたもの。近年、こうしたスタイルの廉価盤が各社から発売されています。
●音源は90年代リマスター。モノかステレオ化は不明。

[2011年:"Clarke,Hicks & Nash Years (The Complete Hollies April 1963-October 1968)"]

●これは例外的に。1963年のデビュー曲から1968年10月までの公式録音曲を網羅した6枚組CD。『Evolution』からの曲も全曲、Mono Mixで収録。
●利点 : ヴァージョン/ミックスを気にしなければ音源を一気に揃えられる。
●難点 : Original Albumを曲順通りに聴けない(もしiTunesやスマホ等のデジタル・プレイヤーで聴く場合、データを取り込んだ後、手作業でアルバム名や曲順を替えたりして対処可能)。このCDについてはこちらで。
http://benice.blog.fc2.com/blog-entry-961.html
[配信版]
🔵 iTunes Music Store
 モノ&ステレオ両ミックスを収録(全24トラック)。
🔵 Amazon MP3
 モノ&ステレオ両ミックスに、ボーナス・トラックとして25「Kill Me Quick (Mono Version)」26「We're Alive (Mono Version)」27「Kill Me Quick (Stereo Version)」28「We're Alive (Stereo Version)」を収録(全28トラック)。
🔵 mora ハイレゾ版
 2016年8月26日に発売されたハイレゾ版。モノ&ステレオ両ミックスを収録(全24トラック)。
[ミックスについて]

●アルバム『Evolution』はモノラルとステレオの2種類あります。
●Stereo Mixの大半は右=ヴォーカル/左=演奏に振り分けられ、時々中央からも音が鳴るという風変わりなミックス(ちなみに音源編集ソフトで、右と中央の音を入れ替える事も可能だったりする)。
●過去にドイツでは、Stereo Mixのバランスを調整した別ミックスが流通していたようです。詳細はこちらで。http://benice.blog.fc2.com/blog-entry-1974.html
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(掲載:2000年6月25日:更新:2017年1月22日,3月23日)
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