The Hollies : Stay With The Hollies (1964.1)


1. I'm Talking About You
2. Mr. Moonlight
3. You Better Move On
4. Lucille
5. Baby Don't Cry
6. Memphis
7. Stay
8. Rockin' Robin
9. What'cha Gonna Do About It
10. Do You Love Me
11. It's Only Make Believe
12. What Kind Of Girl Are You
13. Little Lover
14. Candy Man
Allan Clarke (vo)/Graham Nash (g,vo)/Tony Hicks (lead g,vo)/Eric Haydock (b)/Bobby Elliott (d)/Don Rathbone (d/1,13のみ)
 The Holliesは1963年5月にシングル「(Ain't That) Just Like Me」でデビューしたイギリス・マンチェスター出身のバンドで、パワフルな3声コーラスとビートの効いたポップ・ナンバーで一躍人気グループに。一般的に特定のヒット曲や、後にCSN&Yで活躍するGraham Nashが在籍した点のみ語られる傾向がありますが、同時期のBritish Beat系グループとは異なる道を歩み、現在も幾多のメンバー・チェンジを経ながら一度も解散することなく活動中。

 『Stay With The Hollies』は1964年1月に発表されたデビュー・アルバムで、全英第2位のヒットを記録。収録曲の大半はアメリカのR&Bのカヴァー曲で、当時のライヴのレパートリーだったもの。「アルバム=オリジナル曲中心」が当然って認識が強いかもしれないけど、60年代はプロデューサーの言われるまま、好きな曲をやらせてもらえない場合もよくあったので、これはメンバーの意思がかなり通ったもののようです。しかもベスト盤しか聴いた事のない方にとっては意外な程ビートの効いた演奏が多く、Allan ClarkeとGraham Nashの甲高くパワフルなヴォーカルはもとより、Tony Hicksのリード・ギター、Eric Haydockの手数の多いベース、芯のあるBobby Elliottのドラムにも注目。

 オープニングはチャック・ベリーの1「I'm Talking About You」。ストーンズ版や日本のThe Roosters版はミディアム・テンポだったのに対し、ホリーズ版はパワフルなヴォーカルが際立つ。2「Mr. Moonlight」はビートルズでもお馴染みですが、レコード化はこちらが少し先。Arthur Alexanderの3「You Better Move On」は同時期にストーンズもEP『The Rolling Stones』(1964年1月)で取り上げていた曲。

 Little Richardの4「Lucille」は彼等のルーツの一つ・The Everly Brothers版経由で。Peter & Gordonも同アレンジでカヴァー。5「Baby Don't Cry」はどうやら提供曲のようで、 Tony HillerとPerry Fordの共作。7「Stay」はMaurice Williams & The Zodiacsの1960年のナンバーをアップ・テンポでカヴァー。サード・シングルとして発表され英8位のヒットに。日本では2003年にキリンの清涼飲料水「G.G.Tea」の CMソングに使われた事も。ここまでがアルバムA面。

 後半、8「Rockin' Robin」はBobby Dayが1958年に発表した曲で、1972年にマイケル・ジャクソンもカヴァー。9「What'cha Gonna Do About It」は「Just One Look」のヒットで知られるDoris Troyの曲。10「Do You Love Me」はモータウン系のグループ・The Contoursの曲で、The Dave Clarke Five、Brian Poole & The Tremeloes、Johnny Thunders等もカヴァー。11「It's Only Make Believe」はアルバム唯一のバラードで、1958年にConway Twittyがヒットさせた曲。Glen Campbellも1970年にカヴァー。

 12「What Kind Of Girl Are You」は元々Ray Charlesが『What'd I Say』(1959年)でMary Ann Fisherのリード・ヴォーカルで発表した曲で(原題は"What Kind Of Man Are You")、1960年のThe Everly Brothers版経由でカヴァー。13「Little Lover」はメンバーのオリジナルによるビート・ナンバー。ラストの13「Candy Man」はアメリカのシンガーソングライター・Fred Neilの作品で、1961年にRoy Orbison版でヒットしたほか、ホリーズと同時期にBrian Poole & The Tremeloesもカヴァー。

⚫️"Little Lover"。Don Rathbone在籍時・最初期の映像。
[各種CD]

 いっぱいあってワケが分からなくなりそうですが(笑)、良い条件が揃っている or 特にこだわらなければ、現行の日本盤(2013年発売)で十分だと思います。

[1989年 : "Stay With The Hollies"/(イギリス盤)BGO BGOCD4]

●1989年11月にイギリスのリイシュー・レーベル、Beat Goes On(BGO)が初CD化。

[1993年 : "ホリーズ登場!"/(東芝EMI/TOCP-7543]

1. I'm Alive (Single A-Side/Stereo)
2. Mr. Moonlight
3. Lucille
4. Memphis
5. I'm Talking About You
6. You Better Move On
7. Baby Don't Cry
8. Stay (Stereo Version)
9. Do You Love Me
10. Yes I Will (Mono Single Version)
11. Look Through Any Window (Mono Single Version)
12. Rockin' Robin
13. It's Only Make Believe
14. Little Lover (Stereo Version)
(Bonus Tracks)
15. What'cha Gonna Do About It (Mono)
16. What Kind Of Girl Are You (Mono)
17. Candy Man (Mono Version)
18. (Ain't That) Just Like Me (Stereo Version)
19. Searchin' (Mono Single Version)
20. Just One Look (Single A-Side/Stereo)
21. Here I Go Again (Single A-Side/Stereo)
22. We're Through (Single A-Side/Stereo)

●1993年に日本の東芝EMIから発売されたCDで、英盤とは選曲の異なる日本盤(1965年11月)を基に復刻。
●ボーナス・トラック8曲収録。
●各曲解説・歌詞付き(対訳は無し)。

[1997年 : "Stay With The Hollies"/(イギリス盤)EMI 7243 8 56564 2 2]

●1997年にイギリスEMIから発売されたCD。
●モノラル&ステレオ両ミックス収録。
●1997年リマスター音源。ちなみに海外の編集盤CDでは、この時のリマスター音源が流用される事が多い。
●パッケージはデジ・パック仕様。紙製で、いわゆる"紙ジャケ"とは形態も含め別物。内側にプラスチックのトレーが取り付けられています。

[2003年 : "ステイ・ウィズ・ザ・ホリーズ・プラス"/(東芝EMI TOCP-67114]

Track 1〜14 : Mono Album
(Bonus Tracks)
15. (Ain't That) Just Like Me (Mono Single Version)
16. Hey What's Wrong With Me (Mono Single Version)
17. Searchin' (Mono Single Version)
18. Whole World Over
19. Now's The Time (Mono Single Version)
20. Zip-A-Dee-Doo-Dah
21. I Understand
22. Stay (Stereo Version)
23. Poison Ivy (Takes 10-12)

●2003年12月17日に東芝EMIから発売されたCD。
●LPデザインをミニチュア化した"紙ジャケット"仕様。
●2003年リマスター音源。
●1〜14はアルバムのモノラル盤、ボーナス・トラック11曲収録。
●解説(オリジナル・ライナーの翻訳/全曲解説/年表)・歌詞・対訳付き。

[2013年 : "ステイ・ウィズ・ザ・ホリーズ+18"/ (Werner Music Japan WPCR-15415]

Track 1〜14 : Mono Album
Track 15〜28 : Stereo Album
(Bonus Tracks)
29. Zip-A-Dee-Doo-Dah
30. I Understand
31. Poison Ivy (Take 9)
32. Poison Ivy (Take 12)

●2013年12月18日発売の日本盤で、権利移行に伴いワーナーミュージックジャパンからのリリース。
●2013年リマスター音源。
●LPデザインをミニチュア化した"紙ジャケット"仕様。
●盤はSHM-CDを採用。
●解説・歌詞・対訳付き。
ボーナス・トラックの31「Poison Ivy (Take 9)」は世界初CD化。
(補足)
32「Poison Ivy (Take 10-12)」 : 帯やブックレットでは"Take 10-12"とクレジットされていますが、実際は"Take 12"のみで、没テイクの"Take 10,11"は未収録(→"Take 10,11"を含む全長盤は『THE HOLLIES AT ABBEY ROAD 1963-1966』及び『ステイ・ウィズ・ザ・ホリーズ・プラス』2003年東芝EMI紙ジャケ盤に収録)。

[2014年 : "Original Album Series"/(EU盤)Parlophone 番号不明]


●2014年に発売された5枚組CDで、『Stay With The Hollies』が含まれています。
●ここ数年、過去のカタログ(アルバム)を"紙ジャケ風パッケージ"(日本製の"紙ジャケ"のような精巧な作りではない簡易的なもの)を用いたCD5枚組詰め合わせパックが各メーカーから多数発売され、これもそうしたものの一つ。2,500円前後の廉価盤のため、音源は従来盤を流用したり、ライナーなどが省略されている場合も。アーティストによっては廃盤作品が入手しやすくなる場合もあり、良し悪しの判断は人それぞれ。
●音源は90年代リマスター/モノラル・ミックスのようですが、詳細は不明。

[2011年 : "Clarke,Hicks & Nash Years (The Complete Hollies April 1963-October 1968)"]


●これは例外的に。1963年のデビュー曲から1968年10月までの公式録音曲を網羅した6枚組CD。『Stay With The Hollies』からの曲も全曲収録。「Stay」のみMono Versionで、他はStereo Mix。利点はヴァージョン/ミックスを気にしなければ音源を一気に揃えられる、難点はOriginal Albumを曲順通りに聴けない点(もしiTunesやスマホ等のデジタル・プレイヤーで聴く場合、データを取り込んだ後、手作業でアルバム名や曲順を替えたりして対処可能)。このCDについてはこちらで。
http://benice.blog.fc2.com/blog-entry-961.html
[配信版]
iTunes Music Store / Amazon MP3

●"Expanded Edition"と題されて再配信。モノ&ステレオ両ミックスに、ボーナス・トラックとして29「Zip A Dee Doo Dah (Song Of The South)」30「I Understand」31「Poison Ivy (Take 12)」を収録。
[別ヴァージョン/ミックス]

Talkin''Bout You
 StereoではGraham Nashのハイトーン・ヴォーカルが中央から目立つようにミックスされていますが、Monoでは控えめ。というより均等にミックスされている。

Stay

1 : Original Stereo Mix
 ヴォーカルがシングル・トラック。配置は右=演奏/左=ヴォーカル(中央にもコーラスがかすかに聞こえる)。ちなみに左右逆のものや、音を中央寄りにしたものもあり、CDによって細かな違いあり。

2 : Mono Mix
🔵 ヴォーカルがダブルトラック(2重唱)。
🔵 ギター・ソロが Stereoとは別テイク。
🔵 エンディングではドラムが別のテイクに差し替えられている。

3 : 2003 Stereo Mix
 2003年発表のRemix 版。Original Stereo Mixを基に、演奏は中央、ヴォーカルはイコライザー処理され、左やや中央寄り。さらに右に高域をペーストした特殊加工が施されている。
(主な収録CD)
『Greatest Hits』(EMI 7243 582012 2 2/2003年)

What'cha Gonna Do About It
 Stereoの方がエコー(リバーブ)が深くかかっている。

Little Lover
🔵 Mono とStereoでテイク自体が異なる。
🔵 Stereoでは、歌の2番に行く前に前奏がある (もっと適切な表現で書ければよかったのですが…)。

Candy Man
🔵 ハーモニカのオーヴァー・ダビングが、MonoとStereoでテイクが異なる。
🔵 1分52秒以降 : Monoではバック・コーラス(Tony Hicks?)が追加されている。
My Favorite Albumsのコーナー(目次)へ戻る。

(掲載:2000年6月25日/更新:2017年3月23日)
関連記事
[ 2017/03/23 20:00 ] The Hollies | TB(0) | CM(0)

コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://benice.blog.fc2.com/tb.php/2001-724850cb