The Move : Shazam (2016 Deluxe Edition)

(Deluxe Edition:2CD輸入盤)
HMV
2CD=Esoteric Recordings ECLEC 22538

(Deluxe Edition:2CD輸入国内盤仕様)

HMV
2CD=AtoZ ATOZ-ATOZ100 (Deluxe Edition:輸入国内盤仕様:帯・解説書付/2016年5月11日発売予定)

Disc 1 : 1〜6・・・『SHAZAM』 7〜18・・・Bonus Tracks
Disc 2 : 1,2・・・『"SHAZAM" OUT-TAKES』3〜6・・・『BBC Sessions MAY 1968-NOVEMBER 1969』

(1CD輸入盤)

HMV
["SHAZAM" 2016年リマスター盤]

◎ The Moveのセカンド・アルバム『SHAZAM』(1970年2月発表)の2016年リマスター盤が、イギリスのEsoteric Recordingsからリリースされました(2枚組Deluxe Editionと1枚物の通常盤の2種類)。リマスター盤が出るのは2007年SALVO盤以来。そのSALVO盤もあまり見かけなくなり、今回はBBCもので初登場音源も含まれているので、前回買い逃した方もこれから聴く方も是非。ここでは2枚組Deluxe Editionに触れていきます。

(主な特徴)
🔵2016年リマスター音源
🔵Disc 1はオリジナル・アルバム+シングルを収録(全て既発)。
🔵Disc 2の大部分はBBCラジオ・セッションを収録(初登場14 Track収録)。
🔵パッケージは紙製のデジ・パック仕様(LPジャケットをミニチュア化した"紙ジャケット"とは別物)。
🔵新聞記事の切り抜きを掲載したミニ・ポスターと、写真・英文ライナー掲載のブックレット付き。
🔵2016年5月11日発売予定の輸入国内盤仕様は、輸入盤2CD+帯・日本語ライナー付き。

(2016年盤に含まれていない主な音源)
⚪️「Wild Tiger Woman Blues」("Wild Tiger Woman"初期別ミックス。→3枚組『Movements』や『Looking On』1998年盤などに収録。)
⚪️「Blackberry Way (alternate mix)」(厳密には疑似ステレオ。→『SHAZAM』2007年SALVO盤に収録。)
⚪️「Second Class (She's Too Good for Me) (mono mix)」(モノ・ミックス。下記で紹介。)
⚪️「Something (Italian Language Version)」("A Certain Something"イタリア語ヴァージョン。→3枚組『Movements』や『Looking On』1998年盤などに収録。)
⚪️「Curly Where's Your Girly」("Curly"の別ミックス。→3枚組『Movements』や『Looking On』1998年盤などに収録。)


ちなみにアルバムについては過去の記事も是非。
🔵 A Young Persons' Guide To The Move : SHAZAM
🔵 A Young Persons' Guide To The Move : Shazam (2007 Deluxe Expanded Edition)

(ちょっとしたお知らせ?)

・・・と書いたところで余談を。これってどうにもならないのかなぁ…検索エンジンのワード拾い過ぎにまつわる話題。1年程前からでしょうか、The Moveのアルバムとは全く別の、"SHAZAM(スマホアプリ)"でのアクセスが増えていまして…(笑)。同名で紛らわしいですよね。ここで扱っているのは全然違うものですので、くれぐれもお間違いないよう…。

 浅草橋駅にも「ここは浅草ではありません。」と注意書きがある程なので、そういう感じのアクセス対策 & 念のためのお知らせでした。
[Disc 1]

(THE ORIGINAL ALBUM REMASTERED)
1. Hello Susie
2. Beautiful Daughter
3. Cherry Blossom Clinic Revisited
4. Fields of People
5. Don't Make My Baby Blue
6. The Last Thing on My Mind

 オリジナル・アルバム部分は今回チャプターの位置が異なる曲があり、「Fields of People」の後に続くトーク部分は「Don't Make My Baby Blue」の冒頭に変更されています(この曲のイントロの演奏一旦停止→カウントはカットされずそのまま収録。2007年以前のCDではカットされた盤が多かった)。

(Bonus Tracks)

7. Wild Tiger Woman (Single A-Side/Mono)
8. Omnibus (Single B-Side/Mono)
9. Blackberry Way (Single A-Side/Mono)
10. A Certain Something (Single B-Side/Mono)
11. Curly (Single A-Side/Mono)
12. This Time Tomorrow (Single B-Side/Mono)

 ここからはボーナス・トラック。7〜12は1968〜69年に発表されたシングル曲で、オリジナル・モノ・マスターからのリマスター。2-Track Stereoでマスタリングしたようで、左右から音のムラやヒス・ノイズが聞こえる(Monoの曲はMonoでマスタリングしないとこういう事になる)。ちなみに10は2007年SALVO盤から"A Certain Something"というタイトルに変更されています。

13. Hello Susie (adridged US single version)

 アメリカ盤シングル用に作成されながらお蔵入りとなったショート・ヴァージョン。イントロのギターと中盤での歌詞の一部がカットされている。2008年発表のボックス・セットが初出。
(その他の収録CD)
『Anthology 1966-1972』(イギリスSALVO SALVOBX406/2008年)
◉『THE VERY BEST OF THE MOVE』(イギリスSALVO SALVOCD015/2009年)

14. Second Class (She's Too Good for Me)

 Roy Woodのソロ・アルバム『Boulders』(1973年)収録曲「She's Too Good for Me」のThe Move Versionで、歌無しのバッキング・トラック(1968年9月23日録音)。珍しくTrevor Burtonがドラムを担当。

(別ヴァージョン/別ミックス)

1 : Mono Mix

 1997年に発掘された音源で、Mono Mix。
(収録CD)
◉『Movements』(WEST SIDE WESX 302/1997年)
◉『The Move』(Repertoire REP 4690-WY/1998年)
◉『ザ・ムーヴ+16』(ビクター エンタテインメント VICP-61313/2001年)

2 : Part 1
3 : Part 2

 2008年に発掘された音源で、マルチトラックから新たに作成されたStereo Mix。"Part 1"は失敗テイク、"Part 2"はテイク自体は1と同じ。2016年リマスターCD(本作)では2テイクまとめて収録。
(収録CD)
『Anthology 1966-1972』(イギリスSALVO SALVOBX406/2008年)

15. Wild Tiger Woman (Stereo Mix)

 2007年に作成されたステレオ・ミックス。Single Versionよりもエンディングが長い。
(その他の収録CD)
『SHAZAM (DELUXE EXPANDED EDITION)』(Salvo SALVOCD012/2007年)

16. Omnibus (Full-Length Version)

 2007年に作成されたステレオ・ミックス。Single Versionよりもエンディングが約10秒長い。
(その他の収録CD)
『SHAZAM (DELUXE EXPANDED EDITION)』(Salvo SALVOCD012/2007年)

17. Curly (Alternate mix)

 別ミックスというより、厳密には擬似ステレオ・ミックス。2007年に初登場。
(その他の収録CD)
『SHAZAM (DELUXE EXPANDED EDITION)』(Salvo SALVOCD012/2007年)

18. This Time Tomorrow (demo)

 『SHAZAM (DELUXE EXPANDED EDITION)』(2007年SALVO盤)が初出のDemo Versionで、カール・ウェインがリード・ヴォーカル(Singleではリック・プライス)。作者のDave Morganがギターで参加。
[Disc 2]

("SHAZAM" OUT-TAKES)
1. That Certain Something (demo)

 2007年に発掘されたDemo音源。Trevor Burtonがリード・ギター、作者のDave Morganがギター、後のELOのメンバー・Richard Tandyがベースで参加。Single Versionには含まれていないTrevor Burtonのリード・ギターが聞き所。
(その他の収録CD)
『SHAZAM (DELUXE EXPANDED EDITION)』(2007年SALVO盤)

2. Beautiful Daughter (reduced mix)

 "reduced mix"と表記された音源はボックス『Anthology 1966-1972』にも収録されていましたが、そちらLチャンネルのみ抜き出したMono Mixだったのに対し、こちらはStereo Mix。単純に『SHAZAM』版から冒頭のトークをカットしたものと思っていただけると。
(その他の収録CD)
◉『THE VERY BEST OF THE MOVE』(イギリスSALVO SALVOCD015/2009年)

(BBC Sessions MAY 1968-NOVEMBER 1969)

◎The MoveのBBC音源の大半は『The BBC Sessions』(Band Of Joy BOJCD011/1995年)に収録。今回は初登場曲やインタビューもいくつか含まれています。放送局の保管の都合上、テープが無い場合は番組を収録したレコード盤から起こされた曲も(スクラッチ・ノイズが聞こえるのが該当曲)。BBCに関しては過去にこちらでも取り上げていますのでよろしければ是非。
http://kzkoala.web.fc2.com/m/m06.html

3. Interview with Carl Wayne (2nd May 1968/Previously Unreleased)

 初登場音源。1968年5月2日録音(番組名不明)で、カール・ウェインのインタビュー。

4. (Your Love Keeps Lifting Me) Higher and Higher (2nd May 1968)

 4人編成になった直後の1968年5月2日録音(番組名不明)。アメリカのソウル・シンガー・Jackie Wilsonの1967年のヒット曲。ちなみに本テイクの3日後、1968年5月5日@Maequeeでのライヴ・テイクが『Anthology 1966-1972』(2008年)等に収録。

5. Kentucky Woman (2nd May 1968)

 同じく1968年5月2日録音(番組名不明)。アメリカのシンガー・ソングライター、ニール・ダイヤモンドの作品で、同時期にDeep Purpleがセカンド・アルバム『The Book of Taliesyn』(1968年)で取り上げていました。

6. Interview with Bev Bevan (4th September 1968/Previously Unreleased)

 初登場音源。1968年9月4日録音(番組名不明)で、Bev Bevanのインタビュー。

7. Wild Tiger Woman (4th September 1968)

 1968年9月4日録音(番組名不明)より。ピアノが聞こえますが、演奏者は不明。Single Versionとは異なりフル・エンディング。

8. Long Black Veil (4th September 1968)

 1968年9月4日録音(番組名不明)より。The Bandのファースト・アルバム『Music From Big Pink』(1968年)収録曲。

9. Piece of My Heart (4th September 1968)

 1968年9月4日録音(番組名不明)より。アメリカのR&Bシンガー・Erma Franklinが1967年に発表した曲で、Janis Joplin在籍のBig Brother & The Holding Companyが『Cheap Thrills』(1968年)でカヴァー。

10. Goin' Back (6th November 1968)

 1968年11月6日録音(番組名不明)。ジェリー・ゴフィンとキャロル・キングの作品で、イギリスの女性シンガー・Dusty Springfieldが1966年7月にシングルとして発表(全英第10位)。翌1967年10月にThe Byrdsがカヴァー(アルバム『The Notorious Byrd Brothers』に収録)。The MoveはThe Byrds版に近い。

11. Blackberry Way (6th November 1968)

 1968年11月6日録音(番組名不明)。バッキング・トラックはスタジオ・テイクと同一で、ヴォーカルのみBBC用に歌い直したようです。ちなみに今回収録されたものもSingle Versionより半音高く、早めにフェイド・アウト。

12. California Girls (6th November 1968)

 1968年11月18日録音(番組名不明。日付が『The BBC Sessions』とは異なる)。The Beach Boysの1965年のヒット曲(全米第3位)で、アルバム『Summer Days (And Summer Nights!!)』収録曲。録音時期を思うと意外に感じるかもしれませんが、ビーチ・ボーイズ人気は英米で逆転現象が起きていて、イギリスではこの年「Do It Again」が1位になる程の人気振りでした。

13. Christian Life (6th November 1968)

 1968年11月18日録音(番組名不明。日付が『The BBC Sessions』とは異なる)。オリジナルはThe Louvin Brothersによるカントリー・ナンバーで、The Byrdsのアルバム『ロデオの恋人』(1968年)経由でのカヴァー。

 メンバーの担当楽器が異なり、トレヴァー・バートンがヴォーカルとギター、カール・ウェインがベースを演奏。ちなみに↓の動画はBBC2テレビ『Colour Me Pop』(1969年1月4日放送)より。


14. Bev Bevan interview (BBC Session/22nd April 1969)

 初登場音源で、1969年4月22日@BBCセッションより(番組名不明)。Bev Bevanのインタビュー。

15. Beautiful Daughter (BBC Session/22nd April 1969)

 初登場音源で、1969年4月22日@BBCセッションより(番組名不明)。テイク自体は『SHAZAM』と同一で、ストリングスが無い代わりにドラムが入っている(『SHAZAM』版もよく聴くと、ヘッドホンから漏れたドラムの音がかすかに聞こえる)。録音日はRick Price加入後ですが、同じ音源がBBC2テレビ『Colour Me Pop』(1969年1月4日放送)でも使用されており、ベースはTrevor BurtonかTony Viscontiのどちらかが演奏(ブックレットのクレジットだと後者の可能性が)。


16. Goin' Out of My Head (BBC Session/22nd April 1969)

 初登場音源で、Rick Price加入後の1969年4月22日@BBCセッションより(番組名不明)。オリジナルはアメリカのヴォーカル・グループ、Little Anthony & The Imperialsの1964年のヒット曲で、The Zombiesのヴァージョン(1967年)でもお馴染み。歌い方がいかにもこの時期のカール・ウェインらしい。

⚪️Little Anthony & The Imperials "Goin' Out of My Head"

17. Evil Woman (BBC Session/9th June 1969)

 初登場音源で、1969年6月9日@BBCセッションより(番組名不明)。ELOとは別の曲で、アメリカのシンガーソングライター・Larry Weissの作品。Canned Heatが『Boogie with Canned Heat』(1968年)で、イギリスではGuy Darrell(1967年)、Spooky Toothが『Spooky Two』(1969年)で、日本ではザ・ゴールデン・カップスが『Blues Message』(1969年)でカヴァー。

18. Carl Wayne Interview (BBC Session/9th June 1969)

 初登場音源で、1969年6月9日@BBCセッションより(番組名不明)。Carl Wayneのインタビュー。

19. Curly (BBC Session/9th June 1969)

 1969年6月9日@BBCセッションより(番組名不明)。初登場音源…といってもSingle Versionと同一で、ピッチが半音下がった状態で収録。

20. Sound of Silence (BBC Session/9th June 1969)

 初登場音源で、1969年6月9日@BBCセッションより(番組名不明)。曲は言わずと知れたSimon & Garfunkelの1966年のヒット曲。The Move版では途中でキーが替わる。

21. Abraham, Martin and John (BBC Session/9th June 1969)

 初登場音源で、1969年6月9日@BBCセッションより(番組名不明)。曲はアメリカのシンガー・Dionが1968年に発表した曲(全米第4位)。


22. Open My Eyes (BBC Session/18th August 1969)

 初登場音源で、1969年8月18日@BBC『Top Of The Pops』より。アメリカのロック・バンド・Nazz(Todd Rundgren在籍)が1968年8月に「Hello It's Me」とのカップリングで発表した曲で、ファースト・アルバム『Nazz』(1968年9月)にも収録。恐らく、トッド・ラングレン関連のカヴァーとしては最も古いものと思われます。Nazz版がサイケ+パワー・ポップ風だったのに対し、The Move版はハード・ロック寄りにカヴァー。

 ちなみにこれ以外にアメリカでのライヴ・ヴァージョンがあり(1969年10月@Fillmore West)、『Anthology 1966-1972』(2008年)や『Live At The Fillmore West 1969』(2012年)にも収録(それぞれ別テイク)。

⚪️Nazz「Open My Eyes」。えっ…この曲、アメリカとイギリスでミックスが違っていたのか。今頃知りました(汗)。UKヴァージョンはフェイズ処理がなく、エンディングのリード・ギターがよく聞こえる。

23. Hello Susie (BBC Session/18th August 1969)

 初登場音源で、1969年8月18日@BBC『Top Of The Pops』より。ヴォーカルはシングル・トラックで手拍子が入る。

24. Walk Right Back (BBC 13Nov69)

 初登場音源で、1969年11月13日@BBC『Top Of The Pops』(だと思う)より。曲はThe Everly Brothersが1961年に発表した曲で、日本では竹内まりやがアルバム『Longtime Favorites』(2003年)の中で山下達郎とのデュエットでカヴァー。

25. Fields of People (BBC 13Nov69)

 初登場音源で、1969年11月13日@BBC『Top Of The Pops』(だと思う)より。アルバムより短めの演奏で、こちらは3分44秒。間奏に入ったところで曲が終わる。
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(作成:2016年5月7日/更新:2016年5月11日)
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