The Byrds : Never Before

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『Never Before』(CD=Murray Hill D22808)

1. Mr. Tambourine Man (New Stereo MIx)
2. I Knew I'd Want You (New Stereo MIx)
3. She Has A Way
4. It's All Over Now, Baby Blue (Version 1)
5. The Day Walk (Never Before)
6. Eight Miles High (RCA Studio Version)
7. Why (RCA Studio Version)
8. Triad
9. It Happens Each Day
10. Lady Friend (Previously Unreleased Stereo Mix)
(Bonus Tracks)
11. I Know My Rider (I Know You, Rider)
12. Why (Single Version/Stereo Mix 1)
13. She Don't Care About Time (Stereo Mix)
14. Flight 713 (Instrumental)
15. Psychodrama City (Edit Version)
16. Don't Make Waves (Single Version/Stereo)
17. Moog Raga (Instrumental)

[前期The Byrdsの未発表音源集]

⚪️1988年に発売された未発表音源集(1988年発売のアナログ盤は1〜10まで。1989年のCD化に際し11〜17が追加)。1965〜1967年末までの前期にあたる時期の未発表曲、別ヴァージョン、別ミックス、初ステレオ化音源を収録。ブックレットにはライナー・ノーツ、写真、レコーディング・データ等を掲載(曲によってはゲスト・プレイヤーの名前も記載。最後のページにはテープが見つからなかった曲の一覧も)。恐らくこのアルバム制作時に本格的なテープ・リサーチが行われ、1990年の4枚組ボックス・セット『The Byrds (FLYTE'65〜'90)』へと繋がったと思われます。

 後の1996年からオリジナル・アルバムのリマスターが開始され、その際ボーナス・トラックに組み込まれた曲も多いため珍しさは薄れましたが、ほぼ全曲ミックスが異なっていたり、現在もここでしか聴けないヴァージョン/ミックスも。未発表曲集とはいえ、単体のアルバムとしても楽しめると思います。
[収録曲]

1. Mr. Tambourine Man (New Stereo MIx)

 初ステレオ化…との事ですが、1992年以降に流通したStereo Mixとは異なる。これは推測の域を出ていませんが、恐らくこの当時見つけられたのは2〜3 Track Tape(歌と演奏が別々になっている状態)で、ミキシングの際に演奏部分を音質毎に3分割し、右=高音(タンバリン)、中央=ギター&ドラム、左=低音(ベース)に配置。ヴォーカルにはデジタル・リバーブをかけた…のではないかと(The Holliesでそういう音源がある)。録音時は先にバッキング・トラックをマルチで録音→1トラック(モノラル)にまとめて空きトラックを作る→歌入れ→完パケ(Mono Mix)という行程だったと思われるので、バッキング・トラックのマルチが見つかれば、それとヴォーカル・トラックを組み合わせる事でハッキリとした音像のStereo Mixが作成可能なので、1988年時点で作り得たStereo Mixはこれが限界だったという事かもしれません。
("Never Before"版が収録された他のCD)
⚫️『The Byrds (FLYTE'65〜'90)』(Sony Records SRCS 6987〜90)

2. I Knew I'd Want You (New Stereo MIx)

 こちらは新規ステレオ・ミックスで、エレクトリック・ピアノ(Leon Russellが演奏)が左から中央に移動し、ヴォーカルが左右に振り分けられています。

3. She Has A Way

 ファースト・アルバムからのアウトテイクで、デビュー前の音源集『Preflyte』収録版とは別テイク。『Mr. Tambourine Man』1996年リマスター盤のボーナス・トラックには音がハッキリと分離し、コーラス・パートが1つ多い別ヴァージョンが収録されています。
("Never Before"版が収録された他のCD)
⚫️『The Byrds (FLYTE'65〜'90)』(Sony Records SRCS 6987〜90)

4. It's All Over Now, Baby Blue (Version 1)

 Bob Dylanの曲で、『Ballad Of Easy Rider』(1969年)のテイクよりも前、1965年8月に録音された初期別テイク。ちなみに『Turn! Turn! Turn!』1996年リマスター盤のボーナス・トラックにはStereo Mixで収録されていますが、ここではモノラル・マスターから疑似ステレオ化されたものを収録。
("Never Before"版が収録された他のCD)
⚫️『The Byrds (FLYTE'65〜'90)』(Sony Records SRCS 6987〜90)

5. The Day Walk (Never Before)

 ジーン・クラークの作品で、本作で初登場の未発表曲。ちなみに後発のCDとは別ミックスで、『Never Before』はドラムが中央、『Turn! Turn! Turn!』1996年リマスター盤のボーナス・トラック収録版は右に配置。

6. Eight Miles High (RCA Studio Version)

 契約上の問題でボツとなった、1965年12月22日@RCAスタジオで録音された初期別テイク。後のSingle Versionよりアレンジが未完成な印象ですが、録音時期を考えると、サイケデリック・ロックとしては最初期の作品なのではないでしょうか。
(他の収録CD)
⚫️『Fifth Dimension』(1996年リマスター盤CD)

7. Why (RCA Studio Version)

 契約上の問題でボツとなった、1965年12月22日@RCAスタジオで録音された初期別テイク。こちらもSingle Versionよりやや穏やかな印象。
(他の収録CD)
⚫️『Fifth Dimension』(1996年リマスター盤CD)

8. Triad

 1967年8月中旬に録音されたDavid Crosbyの作品。バーズ版はお蔵入りとなり、1968年にJefferson Airplaneのアルバム『Crown of Creation』に提供された。
(他の収録CD)
⚫️『The Byrds (FLYTE'65〜'90)』(Sony Records SRCS 6987〜90)
⚫️『The Notorious Byrd Brothers』(1997年リマスター盤CD)

9. It Happens Each Day

 1966年12月の『Younger Than Yesterday』セッションで録音されお蔵入りとなったDavid Crosbyの作品。後発のCDとはミックスが異なり、ヴォーカルが左右に振り分けられている。

10. Lady Friend (Previously Unreleased Stereo Mix)

 初ステレオ化…ですが、ちょっとワケあり。騒々しいMono Single Versionとは異なり、新たにドラムがオーヴァー・ダビングされ、80年代的なポップでスッキリとした印象に。他のCDには未収録。

(Bonus Tracks)
11. I Know My Rider (I Know You,Rider)

 1966年録音の未発表曲。古いフォーク・ソングのようでカヴァーも多数。この曲も後発のCDとは別ミックスで、バック・コーラスの一部が左右に振り分けられています。このミックスは他のCDには未収録。

12. Why (Single Version/Stereo Mix1)

 シングル・ヴァージョンの初ステレオ化。ただしFifth Dimension』1996年リマスター盤CDとはミックスが異なり、ヴォーカルが左右に振り分けられ、ドラムは中央に配置。ベースはテイクが異なるか、または一つ足りない。少なくともMono Single Versionや1996年Stereo Mixより音が薄い印象。
("Never Before"版が収録された他のCD)
⚫️『The Byrds (FLYTE'65〜'90)』(Sony Records SRCS 6987〜90)

13. She Don't Care About Time (Stereo Mix)

 とりあえずの初ステレオ化。というのも、ヴォーカル入りのマルチ・トラック・テープが見つからなかったようで、バッキング・トラックとMono Single Versionをシンクロ再生して作成。そのため所々で音が回っている。他のCDには未収録。

14. Flight 713 (Song No.2)

 Roger McGuinnとChris Hillmanの共作。1967年11月13日、アルバム『The Notorious Byrd Brothers』セッションからのアウトテイクで、バッキング・トラックのみでヴォーカルは無し。時期的にGene Clarkが再脱退した直後で、ドラムもセッション・ミュージシャンのJim Gordonが演奏。他のCDには未収録。

15. Psychodrama City

 本作が初出のDavid Crosbyの作品で、1966年録音のサイケデリックな未発表曲。ちなみに後発のCDとは異なり、前奏が短く編集されている。このミックスは他のCDには未収録。

16. Don't Make Waves (Single Version/Stereo Mix)

 2つあるテイクのうち、Single Versionの初ステレオ化。後発のCDとはミックスが異なり、ヴォーカルが左右に振り分けられている。このミックスは他のCDには未収録。

17. Moog Raga

 1967年10〜11月、アルバム『The Notorious Byrd Brothers』セッション終盤でRoger McGuinnがモーグ・シンセサイザーを使ってインド音楽に挑戦したインストゥルメンタル作品。今となってはなんてことはない音でも、シンセを使った最初期の例として興味深い音源。ちなみに『The Notorious Byrd Brothers』1997年リマスター盤ボーナス・トラックとはテイクは同一ですが、こちらの方が短い。このミックスは他のCDには未収録。

(作成:2004年4月7日/更新:2015年10月1日)
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