The Byrds : Turn! Turn! Turn! (1965.12)


1.Turn! Turn! Turn! (To Everything There Is A Season)
2.It Won't Be Wrong
3.Set You Free This Time
4.Lay Down Your Weary Tune
5.He Was A Friend Of Mine
6.The World Turns All Around Her
7.Satisfied Mind
8.If You're Gone
9.The Times They Are A-Changin'
10.Wait And See
11.Oh! Susannah
Jim McGuinn (12-String Guitar,Vocals)
Gene Clark (Tambourine,Vocals)
David Crosby (Rhythm Guitar,Vocals)
Chris Hillman (bass,Vocals)
Michael Clarke (Drums,etc.)

Produced by Terry Melcher

⚪️全米ナンバー・ワン・ヒット1「Turn! Turn! Turn! (To Everything There Is A Season)」をタイトルにしたセカンド・アルバム(1965年12月発表)。カヴァーが6曲にオリジナルはGene Carkが3曲、Roger McGuinnが2曲(一部共作あり)、David CrosbyはRoger McGuinnとの共作10「Wait And See」という構成。モロにBritish Beatの影響下にあった前作以上にフォーク・ソングのエレクトリック化傾向が強く、ちょっとティニーポッパーな雰囲気のジャケットとは対照的に、渋めで落ち着いたテンポの歌が聞こえてくる。

 Gene Carkの3「Set You Free This Time」は70年代的な落ち着きのある曲調で、シングル・カットされながらも第79位止まりの結果に。6「The World Turns All Around Her」は前作にも通ずるビート・ナンバー。8「If You're Gone」で聴けるコーラスは数年後に登場するBee Geesを思わせる。2「It Won't Be Wrong」は1964年に一度The Beefeaters名義でシングル発売された「Don't Be Long」をリメイク。

 Bob Dylanの作品4「Lay Down Your Weary Tune」は本人のヴァージョンが発表されたのは1985年になってから。9「The Times They Are A-Changin'」は、んーどうしたんだろ?な程アッサリしたアレンジ(ボツになった"First Version"を聴くと余計にそう感じる)。

 全編アコースティック・スタイルで通した5「He Was A Friend Of Mine」は伝承歌で、Roger McGuinnがバーズ結成以前、1963年11月22日での出来事がきっかけで新たな歌詞を付けています(ちなみにオルガンが聞こえますが演奏者は不明)。

 Chris Hillmanは本作で初めてカントリー・ナンバー7「Satisfied Mind」を持ち込んでいます。単純に選曲者の趣味志向とも言えるし、後々の変化を知るとこれが前兆の一つだったのかも。この曲はPorter Wagonerをはじめ、Bobby Hebb、Johnny Cash、Glen Campbell、Jeff Buckley等カヴァーも多数。

 スティーブン・フォスターの1848年の作品11「Oh! Susannah」もPete SeegerやJames Taylor、Jesse Ed Davis等によって歌い継がれている曲で、バーズはRock版にアレンジ(なんとなく日本のバンド・ブーム時代によくあった「何でもPunk化してカヴァー」っぽいノリ)。

 で、1「Turn! Turn! Turn! (To Everything There Is A Season)」。旧約聖書の一部にフォーク・シンガーのPete Seegerが曲を付けたもので、Roger McGuinnは以前レコーディングに参加したJudy Collinsのアルバム『Judy Collins #3』(1963年)で演奏したこの曲を思い出し、次のシングルに提案。納得が行くまでテイクを重ねてレコーディングした結果、2度目の全米No.1ヒットに。この曲もThe Seekers、Mary Hopkin、The Carnival、Wilson Phillips等広くカヴァーされていますが、やはりThe Byrdsがベスト・トラックでしょう。

 The Byrdsはデビューから1年間で2大ナンバー・ワン・ヒットを生み出し、フォーク・ロックの代表的なバンドへとなったわけですが、この頃のフォーク・ロック・サウンドとオリジナル編成が全て…という方も中にはいるかもしれませんね。幾らか当たっているけどそれはちょっと勿体無いなとも思ったり…。バンドはこの後も音楽面で更なる進化を遂げ、メンバーの枝分かれによってアメリカのロック・シーンに多くの爪痕を残す事になります…ということで、次回作へとつづく。

🔴「Turn! Turn! Turn! (To Everything There Is A Season)」

🔴「The Times They Are A-Changin'」。リマスター盤収録の"First Version"と同じアレンジ。

🔴「It Won't Be Wrong」
[CDについて]

[a : 1996年リマスター盤]

(1996年輸入盤CD:Legacy CK 64846)

Tracl 1〜11・・・Original Album
(Bonus Tracks)
12. The Day Walk (Never Before) (Alternate Mix)
13. She Don't Care About Time (Mono Single Version)
14. The Times They Are A-Changin' (First Version)
15. It's All Over Now, Baby Blue (version 1/Take 1)
16. She Don't Care About Time (version 1)
17. The World Turns All Around Her (Alternate Mix/Bongo Version)
18. Stranger In A Strange Land (Unissued)

◎アメリカSonyのリイシュー・レーベル、Legacyから発売されたCD。1996年リマスター音源で、ボーナス・トラック6曲追加で全17曲入り。ブックレットにはライナー・ノーツや写真を掲載。

(旧盤との変更点)
🔵1「Turn! Turn! Turn! (To Everything There Is A Season)」は疑似ステレオ(右=低域/左=高域)から、フェイド・アウトがやや長いモノラルの別ヴァージョンに差し替え(ちなみにStereo Versionは4枚組Box『The Byrds (Flyte'65〜'90』及び2012年紙ジャケに収録)。この別ヴァージョンは本作以降に発売された殆どのCD(編集盤を含む)に収録。
🔵5「He Was A Friend Of Mine」もMono Mixで収録(ちなみに短くEditされたStereo Mixは4枚組Box『The Byrds (Flyte'65〜'90』に収録)。ただ、旧盤自体元々モノラルで収録されていた可能性も…(推測)。

(ボーナス・トラック)
🔵12「The Day Walk (Never Before)」15「It's All Over Now, Baby Blue」はアルバム『Never Before』とは別ミックス。

🔵シングルB面曲13「She Don't Care About Time」はMono Mix(註:『Never Before』収録のStereo Mixはヴォーカル入りのマルチ・トラック・テープが見つからなかったようで、ステレオのBacking TrackとモノラルのSingle Versionを組み合わせて作成)。

🔵17「The World Turns All Around Her」は1990年発表の4枚組Boxが初出のボンゴ入りヴァージョン。

🔵14〜16,18はこの時が初登場の音源。14「The Times They Are A-Changin' (First Version)」はギター・フレーズがアルバム版とは異なる。18「Stranger In A Strange Land」はDavid Crosbyによる未発表曲で、歌のないバッキング・トラック。

(1997年日本盤:Sony SRCS-9223)

◎ 上記1996年リマスターCDの日本盤で、"SUPER 1600 NICE PRICE"シリーズの一つとして発売されたもの(『Mr. Tambourine Man』〜『Ballad Of Easy Rider』までは赤い帯で統一)。米盤にあったカラー・ブックレットが省かれ、かわりにモノクロの解説書(デレク・テイラー氏のオリジナル・アルバム・ライナー・ノーツとDavid Fricke氏の1996年新規ライナー、ジョニー・ローガン氏による全曲解説の翻訳)と歌詞・対訳付き。現在は品番と帯の色を変えて再発売されています。

(2003年紙ジャケット仕様日本盤:SME Records MHCP-67)

◎2003年8月に発売された日本盤。紙ジャケット仕様の限定盤で、CDの内容は米Legacy盤(1996年リマスター)と同一。歌詞・対訳・解説書付き。

(2005年日本盤:Sony Music Direct MHCP-633)

◎2005年4月に発売された日本盤。内容はLegacy盤(1996年リマスター)と同一で、帯は赤から白に変更。歌詞・対訳・解説書付き。

(2013年日本盤:SICP-30041)

◎2013年3月に発売された日本盤で、内容はLegacy盤(1996年リマスター)と同一。盤はBlu-spec CD2を採用。歌詞・対訳・解説書付き。

[b : 2012年リマスター盤]

(2012年紙ジャケット仕様日本盤:Sony Music Japan SICP-20373)

ターン・ターン・ターン(紙ジャケット仕様)ターン・ターン・ターン(紙ジャケット仕様)
(2012/05/30)
ザ・バーズ

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Track 1〜11・・・Original Album Mono Version
Track 16〜26・・・Original Album Stereo Version
(Bonus Tracks)
12. It's All Over Now, Baby Blue (Version 1/Mono Mix)
13. She Don't Care About Time (Version 1/Mono Mix)
14. The Times They Are A-Changin' (First Version)
15. She Don't Care About Time (Version 2/Mono Single Version)
27. Turn! Turn! Turn! (To Everything There Is A Season) (Stereo Mix)

◎2012年に発売された日本盤。日本独自企画によるDSDリマスタリング、紙ジャケット仕様で、盤はBlu-spec CDを採用。1996年リマスター盤とは内容が異なり、Mono & Stereo両ミックスを収録し、ボーナス・トラック5曲を収録。

🔵「Turn! Turn! Turn! (To Everything There Is A Season)」は1がOriginal Mono Mix、16は疑似ステレオ(右=低域/左=高域)で収録。1996年リマスター盤よりもフェイド・アウトが若干早い。

🔵20「He Was A Friend Of Mine」はモノラルのまま収録。

🔵ボーナス・トラックの12〜15は『ORIGINAL SINGLES A'S & B'S 1965-1971』(2012年)にも収録。

🔵13「She Don't Care About Time (Version 1)」のMono Mixは4枚組BOX『The Byrds (フライト '65〜'90)』が初出で、ボックスはカウント入り、こちらはカウントなし。

🔵27「Turn! Turn! Turn! (To Everything There Is A Season)」は同じく『The Byrds (フライト '65〜'90)』が初出のステレオ・ミックス。現存する2トラック・マスターは歌と演奏が分かれていた状態だったようで、中央=演奏、左=ヴォーカルに配置して辛うじてステレオに仕上げています。1990年以前に流通していたミックスよりもフェイド・アウトが長い。

(掲載:2004年4月6日/更新:2015年10月1,20日)
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