The Beatles :『1』(Part 2・2015年版)

151106b.jpg
 Part 1からの続きということで、2000年に大ヒットしたベスト盤『1』が、2015年11月6日に新装発売されました。日本盤は計7パターンあり、通常盤以外には新たにミュージック・ビデオ(MV)を収録したDVD or ブルーレイが付けられています。

 で、「2015年盤って、今までと何が違うの?」と思い、なにげに検索してここに辿りついた方もいるかと思います。簡潔に言うと「音源が新しくなった」で、具体的にどう・・・って言われると、一筋縄で行かないのがビートルズ。今回は通常盤(1枚)/2枚組(黄色のジャケ)/3枚組(映像付き)と数パターンあるので、↓のような結果になります…(笑)。それではスタート。
[2015年盤各種]

※各盤の詳細は一部を除きオフィシャルのインフォメーションを引用しました。

(通常盤:SHM-CD/UICY-15437)

1. Love Me Do (Album Version)*
2. From Me to You (Mono Single Version)*
3. She Loves You*
4. I Want to Hold Your Hand
5. Can't Buy Me Love
6. A Hard Day's Night
7. I Feel Fine
8. Eight Days a Week
9. Ticket To Ride
10. Help!
11. Yesterday
12. Day Tripper
13. We Can Work It Out
14. Paperback Writer
15. Yellow Submarine
16. Eleanor Rigby
17. Penny Lane
18. All You Need Is Love
19. Hello, Goodbye
20. Lady Madonna
21. Hey Jude
22. Get Back (Single Version)
23. The Ballad of John and Yoko
24. Something
25. Come Together
26. Let It Be (Single Version)
27. The Long and Winding Road

*Mono Mix

🔵 日本盤はSHM-CDを採用。
🔴 2015年最新ステレオ・ミックス(1〜3はモノラル)。
🔵 32ページ英文オリジナル・ブックレット付き。
🔵 32ページ日本語ブックレット(日本語解説書/歌詞・対訳)付き。
※通常盤はDVDなし。

[2015年最新ステレオ・ミックス(=2015 Remix)]

 今回3度目の発売で最大の特徴が、音源の"Remix"。といってもダンス・ミュージックのそれとは意味合いが異なります。

🔵 過去に発売された2000年初盤(プラスチック・ケース仕様)、2011年盤(デジスリーブ仕様)はどちらも"リマスター"で、2トラック・マスター・テープの音質や音量の調整、ノイズのクリーニング作業に留めています。

🔴 今回の2015年盤は、最終的に音を混ぜ合わせる前の素材(4〜8chのマルチ・トラック・テープ)から新たに作成された"Remix"版で収録。「Love Me Do」「From Me To You」「She Loves You」の3曲は今回もモノラルの"リマスター"で収録。大元の素材に戻る事で音の鮮度がupする利点があるほか、音のバランス調整&改善が可能になります。また、60年代と現代ではエコー類のかけ方が異なるため、Original Mixとは異なる印象を受ける場合があります。

🔵 音の定位は基本的にはOriginal Stereo Mixを踏襲し、特にヴォーカルが右に寄っていた曲は、今回は中央になったものも(例:「We Can Work It Out」「Day Tripper」「Yellow Submarine」「Eleanor Rigby」等)。各曲の特徴については、ページの後半で改めて触れます。
(配信版)

● iTunes Music Store配信版『1 (2015 Version)』

◎ 通常版は iTunes Music Store配信版でもリリースされています。
(2枚組盤:SHM-CD+DVD/UICY-77524)

(2枚組盤:SHM-CD+Blu-ray/UICY-77525)


CD : Track 1〜27・・・通常盤と同じ。
DVD/Blu-ray : Track 1〜27・・・曲目はCDと同じ。

🔵 2枚組盤は映像を収録したDVDまたはブルーレイ付きで、ジャケットが黄色。
🔵 日本盤はSHM-CDを採用。
🔴 2015年最新ステレオ・ミックス(CDの1〜3はモノラル)。
🔵 映像は2015年HDリマスター/日本語字幕付(歌詞ではなくトーク部分)。
🔴 映像版には5.1chサラウンド・ミックスも収録。
🔵 24ページ英文ブックレット/48ページ日本語ブックレット(日本語解説書/歌詞・対訳)付き。

◎ 2枚組と3枚組デラックス・エディションには、MVを収録したDVDまたはブルーレイ・ディスクが付けられています。曲順はCDと同じですが、曲によってはCDとは異なるライヴ・ヴァージョンや別ヴァージョン、映像も一部解散後に制作されたものも含まれています。

 MVは過去に一部が『Anthology』のDVD版でも収録されていましたが、一部カットやコメント挿入等もあったので、今回は1曲通して楽しめます。

(サワリだけ触れてみる)
 あとは観てからのお楽しみ…と書いておきながら少し触れると、「Love Me Do」は80年代以降にテレビでよく見かけるものとは編集が違い、音声もSingle Versionでした。

 「Can't Buy Me Love」はイギリスのテレビ番組『Around The Beatles』からの映像で、1985年に『THE BEATLES LIVE』と題され日本でもビデオ発売されていました。何故かジョンばかり映っているという…(笑)

 1965年6月20日@パリでのライヴ「A Hard Day's Night」は雰囲気がちょっと違って、何故か男の客が多い(笑)。今回はカットされたけど、ジョンの意味不明なMCも入れてほしかったなぁ…。他に「Ticket To Ride」のセットに日本語が書いてあるとか、80年代に発売されたビデオ『The Compleat Beatles』では途中でインタビューや別の映像が挿入されていた「Let It Be」もようやく通して観られたり(映画版とは別)。

 「The Long and Winding Road」は映画版と同じく1969年1月31日の演奏(CD収録テイクとは別の日)で、映画版はモノラルでしたが本作ではステレオで収録。

 あとこれは補足というか…「The Long and Winding Road」のオーケストラ入りヴァージョンについて。ブックレットの解説書の中に「テープにはオーケストラを入れるトラックが残されていなかったため、スペクターは何のためらいもなくその15ヶ月前にレコーディングされたテイクからポールのヴォーカルのひとつを消した。」とあるんですけど、単純に、間奏にあたる部分でポールが「Many times I've been alone...」と歌い続けていたので、その箇所だけヴォーカルをオフにした、ただそれだけの事です。どちらのヴァージョンも、曲自体の良さやエネルギーは時代が経っても変わりなく。ちなみに『1』収録テイクのオーケストラ無しヴァージョンは『Anthology 3』に収録。

 他にも、後半に行くにつれジョンとジョージの風貌がコロコロ変わっていくところや、ビートルズを陰で支えていたスタッフの姿(ブライアン・エプスタイン、マル・エヴァンス、ニール・アスピノール等)、「All You Need Is Love」に映る他のミュージシャンを探すとか…見所はいろいろ。

(回想録)
 思えば1995年の大晦日に『Anthology』が放送されるまでは、テレビで流れるビートルズの映像は微々たるものでした。解散後に製作された「Love Me Do」「Please Please Me」等のPV(今回未収録)と「ムービー・メドレー」(1982年/こちらも今回未収録)から一部抜粋、80年代に市販されていた『Ready Steady Go』の映像(口パクもので、Dusty Springfieldがメンバーに質問するシーンが出てくる)など…それくらいしか無かったので、いつも同じ映像の繰り返しで(苦笑)

 他には1985〜8年頃に千葉テレビの音楽番組でモノクロの「Penny Lane」が流れた事もありました。1993年に『赤盤』『青盤』のCDが出た時は、画面に赤や青の淵が付いた状態でMVが流されたり。近年だと2000年の『1』発売時にテレ朝午後のニュース番組で、連日1曲ずつ放送されるのを録画して…って、それすら15年前になるのか…(唖然)。10〜20代の方はそんな昔話は一切知らなくても、これから十分楽しめます。

(YouTubeより)

⚪️ やはりupされていました。「Beatles 1 Unboxing」等のワードで検索すると、このような開封動画が出てくる事があります。パッケージの形態が気になる方は是非。
(3枚組デラックス・エディション:SHM-CD+2DVD/UICY-77526)

(3枚組デラックス・エディション:SHM-CD+2Blu-ray/UICY-77527)


CD : Track 1〜27・・・通常盤と同じ。
DVD/Blu-ray (Disc 1) : Track 1〜27・・・曲目&内容は2枚組盤と同じ。
DVD/Blu-ray (Disc 2) :
1. Twist And Shout
2. Baby It’s You
3. Words Of Love
4. Please Please Me
5. I Feel Fine (Alternate Version)
6. Day Tripper (Alternate Version)
7. Day Tripper (Alternate Version)
8. We Can Work It Out (Alternate Version)
9. Paperback Writer (Alternate Version)
10. Rain
11. Rain (Alternate Version)
12. Strawberry Fields Forever
13. Within You Without You/Tomorrow Never Knows
14. A Day In The Life
15. Hello, Goodbye (Alternate Version)
16. Hello, Goodbye (Alternate Version)
17. Hey Bulldog
18. Hey Jude (Alternate Version)
19. Revolution
20. Get Back (Alternate Version)
21. Don’t Let Me Down
22. Free As A Bird
23. Real Love

🔵 日本盤はSHM-CDを採用。
🔴 2015年最新ステレオ・ミックス(CDの1〜3はモノラル)。
🔵 映像は2015年HDリマスター/日本語字幕付。
🔵 映像版には5.1chサラウンド・ミックスも収録。
🔵 128ページ豪華英語本付パッケージ
🔵 72ページ日本語ブックレット(日本語解説書/歌詞・対訳)付き。

◎ 3枚組盤は『ザ・ビートルズ1+ 〜デラックス・エディション』と題され、別ヴァージョンや『1』未収録曲のMVを収録したDVDまたはブルーレイを1枚追加。今回いろんな形態が出て迷いましたが、「Rain」「Strawberry Fields Forever」「Hey Bulldog」「Revolution」の映像が3枚組盤のみ収録だと知り、そうなると必然的にそれを選ぶしかない(笑)。ちなみにうちは5.1chサラウンドの環境がないため、それについて触れられない事をあらかじめご了承ください<(__)>

(サワリだけ触れてみる)
 収録曲の中でダブりのあるものは、映像が別ヴァージョンで収録されています。こちらの「Paperback Writer」『Revolver』の裏ジャケと同じシーンなのがいいですね。ポールが歌い始める直前に何かのポジ・フィルムが映っていたり。

 『1』本来のコンセプトがチャートで1位の曲限定だったため、自動的にそれ以外の曲が弾かれる形になりましたが、3枚組盤ではそれらの曲の他にシングル『Baby It's You』『Anthology』『On Air - Live at the BBC, Vol.2』『LOVE』『Let It Be... Naked』発表時に制作されたMVも収録されています。他に気付いた点を音を中心に挙げると・・・。

⚪️ 「Twist and Shout」はヴォーカルがやや中央寄りに移動。

⚪️ 「Please Please Me」は1964年2月放送の「エド・サリヴァン・ショー」より。既に他の方が指摘していましたけど、元々半音下げて演奏したものを、今回はピッチ補正でスタジオ版と同じ音程で収録されています。元のヴァージョンはDVD『ザ・ファースト U.S. ヴィジット』(2004年)や『コンプリート・エド・サリヴァン・ショウ』に収録。

⚪️ 「Rain」をRemix版で聴けるのが嬉しかったです。ヴォーカルのバランスが調整されています。

⚪️ 「Strawberry Fields Forever」もRemix版で収録。結構ややこしいので『Magical Mystery Tour』の項目で触れてみました。
※追記 : 「Strawberry Fields Forever」の2015 Remix版の音声は、2017年5月26日発売の『Sgt. Pepper's Lonely Heart's Club Band』の50周年盤(2枚組CD/6枚組Box)にも収録。

⚪️ 「A Day In The Life」もRemix版で収録。ヴォーカルは左右に移動せずに中央に固定(こちらもややこしいのでこちらでまとめてみました)。こちらもよく見ると色んなミュージシャンの姿が映っていますね。

⚪️ 「Hey Bulldog」は以前iTunes Storeで販売されていたもので(註:現在は販売終了)、音声は今回新たなRemix版で収録。ヴォーカルもOriginal Mixでは右だったのが中央に移動。

⚪️ 「Revolution」は歌のみ生。たしか映像はもう一つあったはずですけど、今回は1つのみの収録。


⚪️ 「Get Back」『Let It Be... Naked』(2003年)用に制作された映像で、映画版とは別映像(いい意味で雰囲気が異なるシーンが多い)。音声もCDと同じかな…と思ったらこれが別ミックス。といっても演奏後の余韻が僅かに長い程度。

⚪️ 「Don’t Let Me Down」『Let It Be... Naked』(2003年)用に制作された映像。1969年1月30日の屋上ライヴからで、2つのテイクを組み合わせているようです。

⚪️ 1995年発表の「Free As A Bird」は、この曲のプロデュースを担当したJeff Lynne(Electric Light Orchestra)が今回の収録のためにRemix。ジョンのヴォーカルにかかっていたエフェクト処理が外されたほか、驚いた事にジョージのヴォーカルが別テイク。ちなみにエンディングのジョンの声は"元に戻されて"います(で、その部分を逆回転再生させると、これまで聴いていたものと同じになる)。今回のリリースで初めてビートルズの作品に触れた方は、全オリジナル・アルバムを聴いた後にこの曲のMVに改めて接すると、楽しさが倍増すると思います。

 これは余談ですがELOの『Zoom』(2001年)ではジョージやリンゴが(それぞれ違う曲で)ゲスト参加していますので機会がありましたら是非。

⚪️ 1996年発表の「Real Love」も今回の収録にあたりJeff LynneがRemix。イントロのピアノが後ろに下がりハープシコードが目立つようになり、ドラムの入り方も異なる。で、何よりもジョージのリード・ギターが別テイクなのに驚かされる。

 ちなみにこの曲のMVはテレビで放送されたものと、DVD版『Anthology』とは映像の編集が一部異なります…って、淡々と書きましたけど、この曲は…『イマジン』(1988年)のサントラ盤収録のアコースティック・ヴァージョンで慣れ親しんでいたのもあって、音はフツーに聴けるんですけど、映像となると、約20年経る今も冷静には観られないんですよね…何とも言いえぬ思いに駆られてしまう。今回初めてご覧になる方も、収録曲を一通り観ると最後にこの曲に辿り着くわけで、果たしてその時何を思うか…ということで、3枚組盤のご紹介でした。

(YouTubeより)

⚪️ こちらも同じく「Beatles 1 Unboxing」等のワードで検索すると、このような開封動画が出てきます。輸入盤になりますが、パッケージの形態が気になる方は是非。
[ミックスについて]

 最後に、今回リリースされた音源について、個人的に把握する範囲内でご紹介します。基本的に「こういうものがある」と羅列しているだけなので、何か気になった時に読んでいただけると幸いです。もし何かお気付きの点がありましたらコメント欄またはメールフォームへお寄せください。それではスタート。

1. Love Me Do

🔵モノラル・2015年リマスター音源。
🔵過去発売の『1』同様、ドラムがアンディ・ホワイト(セッション・ミュージシャン)、タンバリンはリンゴの"アルバム・ヴァージョン"で収録。

2. From Me To You

🔵モノラル・2015年リマスター音源。
🔵過去発売の『1』同様、"Mono Single Version"で収録。もしStereo Mixで聴きたい方は『Past Masters』2009年リマスター盤で。

3. She Loves You

🔵モノラル・2015年リマスター音源。

4. I Want to Hold Your Hand

(従来のステレオ・ミックス)
🔵 右=リード・ギター/左=ベース、ドラム/中央=ヴォーカル。
🔵 ヴォーカルにかかるリバーブは中央で長めに響く。

(今回収録の"2015 Stereo Remix"版)
🔴 右=リード・ギター/左=ベース、ドラム、コーラス/中央=ヴォーカル。
🔴 従来版のStereo Mixは、歌が始まる直前にヴォーカル用トラックのフェーダーが上げられる事があり、その際に他の楽器の音を拾った音が漏れ聞こえるのに対し、2015年Remixはそれがない。他の曲でも同じ現象があります。
🔴 左側のバスドラの迫力が増している。

5. Can't Buy Me Love

(従来のステレオ・ミックス)
🔵 右=リード・ギター/左=ベース、ドラム、アコースティック・ギター/中央=ヴォーカル。
🔵 間奏のギター・ソロは中央と右から2本分聞こえる。

(今回収録の"2015 Stereo Remix"版)
🔴 ベース、ドラム、アコースティック・ギターが中央に移動/右=リード・ギター/ダブル・トラックのリード・ヴォーカルは左右に振り分けられている。
🔴 間奏の2本のギター・ソロは左右に振り分けられている。

6. A Hard Day's Night

(従来のステレオ・ミックス)
🔵 右=ボンゴ、カウベル、アコースティック・ギター、12弦ギター(間奏&エンディング)、ピアノ、ヴォーカル/左=12弦ギター、ベース、ドラム/中央=ヴォーカル。

(今回収録の"2015 Stereo Remix"版)
🔴 定位はほぼ同じのようです。これまで埋もれ気味だった低域が豊かになり、勢いが増した感じに。

7. I Feel Fine

(従来のステレオ・ミックス)
🔵 右=ギター/左=ベース、ドラム/中央=ヴォーカル、ギター・ソロ。

(今回収録の"2015 Stereo Remix"版)
🔴 ダブル・トラックのヴォーカルが左右に広げられている。
🔴 間奏のギターソロ(2本)は左右に振り分けられている。

8. Eight Days A Week

(従来のステレオ・ミックス)
🔵 右=ギター、手拍子、バック・コーラス/中央=ヴォーカル/左=ギター、ベース、ドラム、アコースティック・ギター。

(今回収録の"2015 Stereo Remix"版)
🔴 フェイド・イン感が薄まったような…(あくまで個人的な印象)。
🔴 ベースが中央に移動。

9. Ticket To Ride

(従来のステレオ・ミックス)
🔵 右=ギター/中央=ヴォーカル+ギター+タンバリン/左=ベース+ドラム。
🔵 エンディングで深いリバーブがかかる。

(1987 Stereo Remix)
🔵 右=ギター/中央=ヴォーカル、ギター、タンバリン/左やや中央寄り=ベース、ドラム。

(今回収録の"2015 Stereo Remix"版)
🔴 タンバリンが右に移動。
🔴 サビでヴォーカルの片方が右に移動。

10. Help!

(1965 Stereo Mix)
🔵 右=リード・ギター+アコースティック・ギター/中央=ヴォーカル+タンバリン/左=ベース+ドラム。
🔵 エンディングでヴォーカルに深いリバーブがかかる。

(1987 Stereo Mix)
🔵 右=リード・ギター+アコースティック・ギター/中央=ヴォーカル+タンバリン/左=ベース+ドラム。
🔵 エンディングのリバーブが無く、ドライな印象。

(今回収録の"2015 Stereo Remix"版)
🔴 リード・ギターが左右に広がっている。

11. Yesterday

(1965 Stereo Mix)
🔵 右=アコースティック・ギター/中央=ヴォーカル/左=ストリングス。
🔵 ストリングスの登場直前、左側から椅子が軋む音が聞こえる。

(1987 Stereo Mix)
🔵 右=アコースティック・ギター/中央=ヴォーカル/左=ストリングス。
🔵 ストリングスの登場直前、左側から椅子が軋む音が聞こえる。

(今回収録の"2015 Stereo Remix"版)
🔴 全体的に音が生々しく、ヴォーカルにかかるリバーブもかかり方が微妙に異なる。
🔴 左側の椅子が軋む音は消されている。
🔴 過去のミックスでは52〜1分にかけての「something wrong now I long for yesterday〜っ♪」でリバーブが強めにかかっていたのに対し、2015年版は強調なし。

12. Day Tripper

(従来のステレオ・ミックス)
🔵 右=ヴォーカル+タンバリン+リード・ギター(& ギター・ソロ)/左=リード・ギター+リズム・ギター+ベース+ドラム。
🔵 ヴォーカルが右に寄っている。

(今回収録の"2015 Stereo Remix"版)
🔴 ベースが中央に移動。
🔴 ヴォーカルは中央と右に配置変更。
🔴 Original Mixの1分50秒付近で(ノイズが発生したため)一瞬音が消えていましたが、2015年版は修正されている。
🔴 Original Mixの2分32秒付近で右側のギターが一瞬消えますが、2015年版は修正されている(註:2000年版、2009年リマスター音源でも修正されている)。

13. We Can Work It Out

(従来のステレオ・ミックス)
🔵 演奏の大半は左、ヴォーカル(2種類)とハーモニウムは右。

(今回収録の"2015 Stereo Remix"版)
🔴 2種類のヴォーカルは中央と右に振り分けられている。

14. Paperback Writer

(従来のステレオ・ミックス)
🔵 右=ベース+バッキング・ヴォーカル/中央=リード・ヴォーカル/左=ギター+ドラム
🔵 Mono Mixの方がフェイド・アウトが遅く、エコーのかかり方も異なる。

(今回収録の"2015 Stereo Remix"版)
🔴 リード・ヴォーカルは左右に振り分けられ、コーラスは右。ステレオ・リバーブが薄くかけられている。
🔴 ギター+ドラムは中央に移動。
🔴 途中でかかるヴォーカルのエコーはOriginal Stereo Mixを踏襲(それでもかかり方が若干異なる)。
🔴 フェイド・アウトのタイミングはOriginal Stereo Mixを踏襲(Monoと同じにして欲しかったなぁ…と、個人的な意見)。

15. Yellow Submarine

(従来のステレオ・ミックス)
🔵 右=ヴォーカル/中央:SE/左=ベース、ドラム、アコースティック・ギター。

(今回収録の"2015 Stereo Remix"版)
🔴 ヴォーカルとドラムが中央に移動。
🔴 サウンド・エフェクトが左右に広がっている
🔴 後半のジョンの復唱が、Original Stereo Mixよりも一つ早めに登場(Monoと同じ)。

16. Eleanor Rigby

(従来のステレオ・ミックス)
🔵 中央=演奏/右=リード・ヴォーカル/左=ダブル・トラックのリード・ヴォーカル、バッキング・ヴォーカル/エンディング間際のポールのハーモニー・ヴォーカル。
🔵 歌い出しで左のダブル・トラックのヴォーカル・パートが、ミキシングのミスで「エッ…」と消し切れずに残っている。

(今回収録の"2015 Stereo Remix"版)
🔴 バッキング・トラックがステレオ化。
🔴 リード・ヴォーカルは中央に移動。ダブル・トラックになった時だけ左右に広がる。
🔴 前出の「エッ…」も無く改善されている。
🔴 『Yellow Submarine Soundtrack』(1999年)収録のRemix版のようなシンクロのズレはないので、安心してください(←今これ使うとわざとらしく見える)。

17. Penny Lane

(従来のステレオ・ミックス)
🔵 ヴォーカルと大半の演奏は中央/右=フルートやトランペット等の管楽器類/左=管楽器類、ハンド・ベル、コントラバス。

(今回収録の"2015 Stereo Remix"版)
🔴 中央で一塊だった基本演奏部分は大元のテープまで遡ったようで、ベース、ピアノ、ドラムの音量バランスがOriginal Stereo Mixとは異なる。
🔴 左側から小さめに2種類のキーボードの音が聞こえる(註:よく判らなかったので『Anthology 2』の別ヴァージョンを聴いてみたところ、キーボードが3種類入っていて、意図的にギター・アンプから音を通したキーボードが左側、また別のピアノが右に入っていて、2015年Remix版ではその2種類が左側に配置されていました。にしてもこの曲、約24トラック分のパートを僅か4トラックでダビングを繰り返しながら作られていたのか…。30年もこの曲聴いて今頃気付く(笑))。
🔴 バッキング・ヴォーカルと間奏のポールの声が左右に広がっている。
🔴 間奏のピッコロ・トランペットは中央に移動。


18. All You Need Is Love

(従来のステレオ・ミックス)
🔵 説明しにくい部分がありますが、主に右=ストリングス/管楽器、中央=リード・ヴォーカル/タンバリン/リード・ギター/ドラム、左=バック・コーラス/ピアノ/ハープシコード/ベース。

(今回収録の"2015 Stereo Remix"版)
🔴 バック・コーラスが左右に広がっている。
🔴 ベースが中央に移動。

19. Hello, Goodbye

(従来のステレオ・ミックス)
🔵 右=リード・ギター、ヴィオラ、コーラス/中央=リード・ヴォーカル/左=ドラム、ピアノ+オルガン、マラカス。
🔵 エンディング・パートはリズム隊がダブル・トラックで左右に振られ、ヴォーカルとギターは中央。

(今回収録の"2015 Stereo Remix"版)
🔴 ドラムが中央に移動。
🔴 間奏の「Why,Why,Why,Why,Why,Why〜do you say〜goodbye〜goodbye〜bye,bye,bye〜っ♪」が左に移動(Original Stereo Mixでは右)。
🔴 エンディング・パートはリズム隊は同じくダブル・トラックで左右に振られ(ちょっとドカドカした感じが薄れたような…)、ギターが右に移動。


20. Lady Madonna

(従来のステレオ・ミックス)
🔵 左=ピアノ、ドラム/中央=ヴォーカル、コーラス+サックス、手拍子/右=リズム・パターンの異なるドラム+ギター、ベース。

(今回収録の"2015 Stereo Remix"版)
🔴 バッキング・ヴォーカルと手拍子がダブル・トラックで左右に振り分けられている。

21. Hey Jude

(従来のステレオ・ミックス)
🔵 右=ピアノ/中央=ヴォーカル、タンバリン、ベース、リード・ギター、オーケストラ/左=アコースティック・ギター、ドラム。

(今回収録の"2015 Stereo Remix"版)
🔴 ドラムが中央に移動。
🔴 オーケストラがステレオになり、左右に広がっている。
🔴 フェイド・アウト寸前のベースがもっと聴きたかったなぁ…のと、Mono Mixと同じ長さにしてほしかったなぁ…(と、あくまで個人的な意見)。

22. Get Back (Single Version)

(従来のステレオ・ミックス)
🔵 全体的に深いリバーブがかけられている。
🔵 ドラムがステレオで主にスネアが右、バスドラとシンバルが左。

(今回収録の"2015 Stereo Remix"版)
🔵 基本情報として、"Single Version"を基に、新たに作成されたRemix版で収録。
🔴 深いリバーブは抑えられ(間奏のエレクトリック・ピアノでは逆に目立つ)、短めのリバーブがかけられている。
🔴 ドラムは中央に移動。

23. The Ballad of John and Yoko

(従来のステレオ・ミックス)
🔵 中央=ヴォーカル、アコースティック・ギター、ベース/右=ピアノ、ドラム/左=アコースティック・ギターのボディを叩く音、マラカス/2本のリード・ギターが左右に振り分けられている。

(今回収録の"2015 Stereo Remix"版)
🔴 基本的にはOriginal Mixを踏襲した配置ですが、イントロでジョンの「Oh...」という声が一瞬聞こえる(恐らくカウントの1,2,3,4の"4"が若干残ったと思われる)。

24. Something

(従来のステレオ・ミックス)
🔵 右=ベース/左=オルガン、ギター/中央=ヴォーカル、ドラム+リード・キダー、ストリングス。

(今回収録の"2015 Stereo Remix"版)
🔴 ストリングスがステレオになり、左右に広がっている。

25. Come Together

(従来のステレオ・ミックス)
🔵 右=ドラム、エレクトリック・ピアノ/中央=ヴォーカル、ベース、リード・ギター/左=ギター。マラカスは間奏では左、エンディングで中央に移動。

(今回収録の"2015 Stereo Remix"版)
🔴 基本的にはOriginal Mixを踏襲した配置。無理に挙げると薄めにかけたリバーブの質感が違う程度。

26. Let It Be (Single Version)

(Single Version)
🔵 ピアノは中央やや左寄りに配置。
🔵 全体的に深いリバーブがかけられている。
🔵 最初に登場するバック・コーラスが、左から右に横断する。

(今回収録の"2015 Stereo Remix"版)
🔵 基本情報として、"Single Version"を基にした、新たなRemix版で収録。
🔴 ピアノは中央に移動し、弱めにルーム・エコーがかけられている。
🔴 バック・コーラスは左右に振り分けられている。
🔴 1分7秒付近、「For through they may be parted〜っ♪」付近で聞こえた囁き声はカット。
🔴 間奏に入る時(1分46秒付近)とエンディングで聞けたエレクトリック・ピアノのオーヴァー・ダビングが、なんとなく聞こえる程度まで音量が下げられている。
🔴 2分41秒付近から登場するオーヴァー・ダビングのドラム(右)の音量がやや下げられている。
🔴 クライマックス(3分22秒〜)で、ディストーションの効いたリード・ギターと共に、右から元の録音にあったリード・ギターが登場する(註:改めてSingle Versionを聞き返してみると、中央から低音でぼんやりと聞こえますが、カットされて別のマイクが拾った音と思われる)。
🔴 3分23秒付近に登場するチェロのオーヴァー・ダビングが、中央で他の音に滲む程小さめにミックスされている。全く入っていないわけではなく、薄っすらと…なので気付きにくい。

※この曲の各種ヴァージョン/ミックスはこちらで。
http://benice.blog.fc2.com/blog-entry-880.html

27. The Long and Winding Road

(従来のステレオ・ミックス)
🔵 ヴォーカルはノン・エコー。

(今回収録の"2015 Stereo Remix"版)
🔴 ヴォーカルにリバーブが薄くかけられている。
(あとがき)

 …ということで、紹介とメモ代わりを兼ねてお送りしました。ビートルズの音楽は接し方も感じ方も人それぞれなので、検索して他人の反応を伺うより、実際にご自身でサウンドを堪能するのが適切のような気がします。

 『1』というアルバムはNo.1ヒット曲集がコンセプトで、これからビートルズ聴く方にとっては"入口"になる側面もあるアルバムです。ビートルズが発表したごく一部の曲が収録されていて、このアルバムの曲以外にも、ロックンロールな「I Saw Her Standing There」、サイケデリックな「Tomorrow Never Knows」、激しめな「Helter Skelter」という曲があったり。それらは各Original Albumで是非。3枚組デラックス・エディションは映像付きなので、家族や友人と一緒に楽しめる利点もあったり、楽しみ方も色々。そして今回のリリースが好意的な反応を得られれば、次にも繋がる気がします。
『1』(Part 1/2000年 & 2011年盤)へ戻る。
My Favorite Albums(目次)へ戻る。

(作成:2015年9月16日/更新:2015年11月17日,2017年4月28日)
関連記事
[ 2015/11/10 22:28 ] The Beatles関連 | TB(0) | CM(2)

Better Things

>Kinks girlさん
はじめましてこんにちは〜。キンクスは聴いていくうちに色々追求したくなりますよね(^_^;
フツーに好きな曲を聴いていたのが、ある日歌詞を読んで「こんなことが歌われていたのか〜!」と驚いたりウルウルしたりおかしくて笑ったりしてました(笑)

うまく書けないなりに、誰かの橋渡しな存在になれたら…との思いで作ってきましたけど、そう言っていただけるとすごく嬉しいです。どうもありがとうございます(^_^)

挙げているアーティストは勿論聴いています。あ…そういえばThe Byrdsの記事が閉じたままだった(冷汗)。これは何とかしなくては。

どうもありがとうございます。また何かありましたら是非。
[ 2015/09/26 00:17 ] [ 編集 ]

楽しく拝見しています♪

kazuyaさん、はじめまして。自分と趣味の近い洋楽ブログを探してこちらに辿り着きました。
ただいま、キンクス病にひどく侵されているので、キンクスに関する記事はとても嬉しく(キンクスの情報は少ないので 笑)楽しませていただきました!

他にはビートルズ、ビーチボーイズ、ゾンビーズ、バーズ、CSN&Y(バッファロースプリングフィールドも)、ニールヤング、ルーリード、ドアーズ…などなどが好きです。
こちらのサイトはキンクス以外の記事も自分の興味のある音楽ばかりなので、これからゆっくり過去記事を堪能させていただきます♫
[ 2015/09/25 10:24 ] [ 編集 ]

コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://benice.blog.fc2.com/tb.php/1754-2cbee444