The Kinks : Percy


1. God's Children
2. Lola (Instrumental)
3. The Way Love Used to Be
4. Completely
5. Running Round Town
6. Moments
7. Animals in the Zoo
8. Just Friends
9. Whip Lady
10. Dreams
11. Helga
12. Willesden Green
13. God's Children-End

The Kinks :
Ray Davis (vo,g)
Dave Davis (g,vo)
Mick Avory (d)
John Dalton (b)
John Gosling (k)

Additional Orchestral Arrangements Conducted by Stanley Myers
Produced by Raymond Douglas Davis

🔵1971年3月に発表された同名映画のサウンドトラック盤。元々は「Lola」のヒット中に持ち込まれた企画で、映画については…詳しくは日本盤CDの解説書で。サントラ盤といっても全曲The Kinksの演奏なので、サントラでもありオリジナル・アルバムでもあり。聴きたいと思ってもちょっと抵抗を抱く部分があるとすればジャケットでしょうか…(笑)。ちなみにアメリカでは発売が見送られ、数曲がシングルや編集盤に収録されたのみに留まっています。

 前半(1〜6)は1「God's Children」でスタート。監督は恐らくコミカルさや「Lola」的な路線を求めていたのかもしれませんが、聞こえてくるのは美しいメロディ・ラインとメッセージ性のある歌詞。このまま埋もれておくには惜しい名曲。2「Lola (Instrumental)」はいかにも映画のサントラ的なインスト・ヴァージョン。3「Way Love Used to Be」はアコースティック・ギターとストリングスをバックにしたバラード。4「Completely」はBlues調インスト、5「Running Round Town」はインストの小品。6「Moments」はオルガンとストリングスが印象的な曲。

 後半(7〜13)。7「Animals in the Zoo」はボ・ディドリー風のビートに乗せ、動物園の動物も人間も同じ動物と歌う。8「Just Friends」は単刀直入に言うと変な曲…(笑)。Celesta(The Velvet Underground"Sunday Morning"でも使用されたキーボード)のイントロから始まり、クラシカルなハープシコードとストリングスに乗せてレイが声色を使い分けながら妖し気に歌う。9「Whip Lady」はキーボードの前奏から一転しThe Whoのパロディ的なギターが出てくるインスト。10「Dreams」もアルバムの聴きどころの一つで、夢というより夢想。11「Helga」ガット・ギター(?)を前面に出したインスト。12「Willesden Green」は珍しくジョン・ダルトンが歌うカントリー調の曲。そして短いインストにアレンジされた13「God's Children-End」でアルバムは終わる。

 The Kinksは本作を最後に長年在籍したPYEレーベルを離れ、同じ年の後半にRCAに移籍します。これ以降のアルバムについてはこちらで。
[CDについて]

 80年代以降にイギリスCastle盤、日本のテイチク盤(『パーシー&モア』というタイトルで発売)など多数出回っていますが、ここでは90年代以降に発売されたものからいくつかピック・アップします。

[1 : 1993年日本盤]

『Percy/The Album That Never Was』((日本盤)ビクター エンタテインメント VICP-5331)
Track 1〜13・・・『Percy』
Track 14〜23・・・Dave Davis『The Album That Never Was』

14. Death Of A Clown (Stereo Mix)
15. Love Me Till The Sun Shines (Mono Single Version)
16. Susannah's Still Alive (Mono Single Version)
17. Funny Face (Mono Single Version)
18. Lincoln County (Mono Single Version)
19. There Is No Life Without Love (Mono Single Version)
20. Hold My Hand (Mono Single Version)
21. Creepin' Jean (Mono Single Version)
22. Mindless Child Of Motherhood (Mono Single Version)
23. This Man He Weeps Tonight (Mono Single Version)

◎1993年12月16日発売の日本盤CDで、Dave Davisのソロ・シングルをまとめた編集盤『The Album That Never Was』(1987年)とのカップリング。歌詞・対訳・解説書付き。

[2 : 1998年イギリス盤]

『Percy』(英Essential(Castle))

Track 1〜13・・・Original Album
(Bonus Tracks)
14. Dreams (The Film Version)
15. Moments (The Film Version)
16. The Way Love Used to Be (The Film Version/Instrumental)
17. The Way Love Used to Be (The Film Version)
18. The Way Love Used to Be (The Film Version)

◎1998年6月2日発売のイギリス盤CDで、以後発売の日本盤の殆どはこのCDが基となっています。1998年リマスター音源に、映画用の音源(モノラル)をボーナス・トラックとして収録。

(Bonus Tracks)
14. Dreams (The Film Version)

 ヴォーカルが別テイクで、一部Editされ、ドラムとベースが省かれている(または埋もれて聞こえないか)。

15. Moments (The Film Version)

 ヴォーカルを抜いたインスト・ヴァージョン(僅か42秒)。

16. The Way Love Used to Be (The Film Version)

 オーケストラのみの演奏によるインスト版。

17. The Way Love Used to Be (The Film Version)

 テイク自体Album Versionと同じですが、約8秒早くフェイド・アウトする。

18. The Way Love Used to Be (The Film Version)

 オルガンとオーケストラをフィーチャーした、イージー・リスニング風のインスト版(約1分)。なおボーナス・トラックのうち17以外は下記で紹介する『ローラ対パワーマン、マネーゴーラウンド組第1回戦 (Legacy Edition)』(2014年)には未収録ですのでご注意を。

[3 : 1998年日本盤]
(ジャケットありませんスミマセン)

『Percy+5』((日本盤)ビクター エンタテインメント VICP-60230)

◎上記イギリスCastle盤を基にした日本盤。ブックレットには英文ライナーの翻訳、日本語解説(映画のあらすじ、「ザ・キンクス・パイ・ヒストリー<10>」、アルバム解説、加藤ひさしのコメント、1998年リマスター盤シリーズのまとめ&後書き的なもの)、歌詞・対訳を掲載。文字のサイズが小さいものの濃い内容。

[4 : 2001年紙ジャケット仕様]

『Percy』(イギリスCastle CMTCD321)

◎イギリスのSanctuaryが製作した紙ジャケット仕様のCDで、特製のビニール・ケースに入れられています。ボーナス・トラックは無し。

[5 : 2007年紙ジャケット仕様]

『Percy+5』((日本盤)BMG Japan BVCM-37979)

◎日本のBMG Japanが"kinks Paper Sleeve Collection"というシリーズで限定発売した紙ジャケット仕様のCDで、音源は1998年リマスター音源を採用。歌詞・対訳・解説書付き。

[6 : 2009年日本盤]

『Percy+5』((日本盤) Sanctuary/Universal UICY-60109)

◎2009年3月に発売されたCD。権利関係の移行により日本のユニヴァーサル・インターナショナルからのリリース。内容は1998年リマスター盤と同一。歌詞・対訳・解説書付き。

[7 : 2014年Deluxe Edition]


『ローラ対パワーマン、マネーゴーラウンド組第1回戦 (Legacy Edition)』((日本盤)Sony Music Japan SICP-30679〜80/2014年)

Disc 1…『Lola Versus Powerman and the Money-Go-Round, Pt. 1』
Disc 2…『Percy』
Track 1〜13…Original Album
(Bonus Tracks)
14. Dreams (Remix)
15. Lola (Mono Single Version)
16. Apeman (Mono Single Version)
17. Rats (Mono Single Version)
18. Powerman (Mono Single Version)
19. The Moneyground (Mono Alternative Version)
20. Apeman (Alternate Mono Version)
21. God's Children (Mono Film Mix)
22. The Way Love Used to Be (Mono Film Mix)
23. God's Children (End) (Mono Film Mix)

◎2014年9月にSony Musicから発売された2枚組"レガシー・エディション"。Disc 1に『ローラ対パワーマン、マネーゴーラウンド組第1回戦』、Disc 2に『Percy』を収録。

🔵2014年リマスター音源。
🔵未発表音源を含むボーナス・トラック入り。
🔴日本盤はやや太めのプラ・ケースを使用。
🔴盤は"Blu-spec CD2"を採用。
🔴日本盤ブックレットには英文ライナー翻訳、日本語解説書(2004年作成記事の改訂版+ボーナス・トラック解説)、歌詞・対訳、ディスコグラフィを掲載。

 ボーナス・トラックのうち『Percy』関連のみに触れると・・・

14. Dreams (Remix)

 2012年12月に新たに作成されたRemix版。ちょっと細かいので細分化すると、
🔵3分43秒から3分21秒に短縮されている。
🔵カウントで始まる。
🔵49秒付近〜1分33秒付近にかけ、Album Versionには含まれないパートが登場する。
🔵ストリングが入っていない。
🔵レスリー・スピーカーを通したヴォーカル・パートはカットされているか、右側に移動し音量が下げられている。
🔵エンディング間際の「アーっ♪」というコーラスが、右から中央に移動。

21. God's Children (Mono Film Mix)

 映画版のみで聞けたミックス(モノラル)で、ヴォーカル・パートのみ別テイク。

22. The Way Love Used to Be (Mono Film Mix)

 こちらも映画版のMono Mixで、Album Versionより約8秒早くフェイド・アウトする(テイク自体は同一)。1998年リマスター版CDにも収録。

23. God's Children (End) (Mono Film Mix)

 こちらも映画版のみで聞けたもので、ストリングスや女性コーラスが入り、Album版とは完全な別テイク。で、この女性コーラス、気のせいかもしれないけどメロトロン(のFemale Choir音声)のような…。何だかちょっと不自然な響き。
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(掲載:2004年2月4日/更新:2009年3月9日,2014年7月5日,2016年1月22日)
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