The Beach Boys『Surfin' 1962』


SURFIN' 1962SURFIN' 1962
(2013/03/18)
THE BEACH BOYS

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[Disc 1]
1. Surfin' Safari
2. County Fair
3. Ten Little Indians
4. Chug-A-Lug
5. Little Girl (You're My Miss America)
6. 409
7. Surfin'
8. Heads You Win, Tails I Lose
9. Summertime Blues
10. Cuckoo Clock
11. Moon Dawg
12. The Shift
13. Luau
14. Surfin' (Original 7" Version)
15. Barbie / Kenny & The Cadets
16. What Is A Young Girl Made Of? / Kenny & The Cadets
17. Surfin' Safari (German Ariola Version)
18. Mr Moto/Interview (Radio KOXR, 14th July 1962)
19. The Revo-Lution / Rachel & The Revolvers
20. Number One / Rachel & The Revolvers
21. The Surfer Moon / Bob & Sheri
22. Humpty Dumpty / Bob & Sheri

[Disc 2]
1. Heads You Win, Tails I Lose (Overdub 1, Take 13)
2. Heads You Win, Tails I Lose (Overdub 1, Take 14)
3. Heads You Win, Tails I Lose (Overdub 1, Take 17)
4. County Fair (Instrumental)
5. County Fair (Overdub 2, Take 13)
6. Cuckoo Clock (Instrumental)
7. Cuckoo Clock (Overdub 2, Take 12)
8. Summertime Blues (Instrumental Takes 1 & 2)
9. Summertime Blues (Instrumental Take 3)
10. Summertime Blues (Instrumental Take 4)
11. Summertime Blues (Overdub 1, Takes 5 & 6)
12. Summertime Blues (Overdub 1, Takes 6 & 7)
13. Summertime Blues (Overdub 1, Take 8)
14. Summertime Blues (Overdub 1, Take 9)
15. Summertime Blues (Overdub 1, Take 10)
16. Summertime Blues (Overdub 1, Take 11)
17. Summertime Blues (Overdub 1, Take 12)
18. Land Ahoy (Instrumental Take 1)
19. Land Ahoy (Overdub 1, Takes 2 & 3)
20. Land Ahoy (Overdub 1, Take 4)
21. Land Ahoy (Overdub 1, Take 5)
22. Little Girl (You're My Miss America) (Instrumental, Takes 1 & 2)
23. Little Girl (You're My Miss America) (Instrumental, Takes 3-8)
24. Little Girl (You're My Miss America) (Instrumental, Takes 9-11)
25. Little Girl (You're My Miss America) (Instrumental, Take 13)
26. Little Girl (You're My Miss America) (Instrumental, Take 15)
27. The Surfer Moon (Instrumental Take 1)
28. The Surfer Moon (Instrumental Take 2)
29. The Surfer Moon (Instrumental Take 3)
30. Cindy, Oh Cindy (Instrumental Take 1)
31. Cindy, Oh Cindy (Instrumental Takes 2-4)
32. Cindy, Oh Cindy (Instrumental Takes 5-7)
33. Cindy, Oh Cindy (Vocal Take)
[ちとワケアリな初期音源集]

◎ここ最近乱発気味な『Surfin' Safari』絡みのCDがまた新たにリリースされました。CD2枚組で、CapitolやBrother等のビーチ・ボーイズとは関係のないレーベルからのもの。

 発表されてから50年が経過した"オールディーズ"ものの音源がパブリック・ドメインとなり、ヨーロッパ製の廉価盤CDがCDショップのセール品のコーナーやネットのオンライン・ショップ等で見かけた事をある方も多いかと思いますが(目に入る所ではReal GoneとNot Now Music。3〜4枚組でも1,000円前後で売られている事もある)、これがとうとうビーチ・ボーイズやビートルズ等の60年代初期デビュー組のものも出始めてしまったと。日本でもバブル時代〜90年代前半頃にイラストや風景写真をジャケットにした廉価盤CDが出回った事がありましたけど、それらは法の改正で一掃されて…という昔話は長くなるので置いといて、いつものように内容を大雑把にご紹介します。

Disc 1-1〜12

 Capitolから発売されたファースト・アルバム『Surfin' Safari』(1962年10月)より。過去にEMI/Capitolから出ていたCDと特に変わった所もなく、Monoで収録。

13. Luau
14. Surfin' (Original 7" Version)

 『Lost And Found』『Studio Sessions 61-62』『Surfin'』等でCD化された、いわゆる"モーガン・テープス"音源で、1961年12月発表のファースト・シングルより。14は7のようなピッチ操作のないシングル・ヴァージョン。

15. Barbie / Kenny & The Cadets

 これもいわゆる"モーガン・テープス"音源で、1962年4月にKenny & The Cadets名義でシングル発売。ただしここではStereo Mixで収録。

16. What Is A Young Girl Made Of? / Kenny & The Cadets

 15のB面曲。その15がStereo Mixだったのに対し、こちらはヴォーカルの異なるMono Single Versionでの収録。シングル盤から起こしたようで、スクラッチ・ノイズは取り除かれていますが音質はこもり気味。ちなみにこれより音質が良好なものが『Surfin'』(Varese Sarabandae 302 066 085 2/2000年)に収録されています。

17. Surfin' Safari (German Ariola Version)

 これも"モーガン・テープス"音源で、一般的な1のテイクより前の1962年2月に録音され、何故かドイツのAriolaからリリースされたという激レアシングルより。歌詞も1とはやや異なります。

 『Lost & Found』(1991年)でCD化された際はStereo Mixで、オーヴァー・ダビングしたドラムのリズムがズレまくりでなんじゃこりゃ?でしたが(笑)、こちらではシングル盤から起こされたMono Mixでの収録。スクラッチ・ノイズは除去されているものの、音質はこもり気味。それが逆に味になっているようにも…(笑)

18. Mr Moto/Interview (Radio KOXR, 14th July 1962)

 タイトルや音質から察するとAMラジオ出演時の音源のようで、司会者の長話が続き、ブライアンらしき人物が質問に答えている…といったやりとりを収録。

19. The Revo-Lution / Rachel & The Revolvers
20. Number One / Rachel & The Revolvers

 2曲共にブライアンとゲイリー・アッシャーの作品ですが、ビーチ・ボーイズの音源ではなく、Rachel & The Revolversというガール・グループがブライアンのプロデュースで1962年に発表したシングルより。詳細は関連書籍等を参考…ということにして、19はタイトルからして同時期にヒットしたLittle Evaの「The Loco-Motion」にあやかったものだろうなぁ…と(笑)。『Pet Projects-Brian Wilson Productions』(2003年)にも収録。

21. The Surfer Moon / Bob & Sheri
22. Humpty Dumpty / Bob & Sheri

 これもビーチ・ボーイズ以外のもの。21はアルバム『Surfer Girl』(1963年)収録曲ですが、これはそれより前の録音。ブライアンと数曲で共作しているBob Norberg(注:同姓同名のエンジニアがいるらしい)がBob & Sheriというデュオ(注:ややこしいことに同名別グループがいる)で1962年にインディ・レーベルから発表したシングル。22はそのB面。アマチュアっぽい雰囲気ながら、なかなか興味深い音源。

Disc 2

 問題はこれで…先に詳細を書くと、Disc 2はすべて初登場音源。1〜26は1962年9月に行われたアルバム『Surfin' Safari』用のレコーディング・セッション風景を収録したもので、アルバムがMonoなのに対してこちらはステレオ。バッキング・トラックのみや失敗テイク、ヴォーカル入れ、スタジオのエンジニアのアナウンス等がほぼありのままの状態で収録。

 27〜29はBob & Sheri名義の「The Surfer Moon」のセッション風景で、ドラムやヴォーカルの入っていないバッキング・トラック。

 30〜33は廃盤となった2 in 1シリーズのボーナス・トラックに収録されていた「Cindy, Oh Cindy」(Eddie Fisherのカヴァーで、ヴォーカルはブライアン)のセッション。

 で、"初登場音源"と書けば聞こえはいいものの、これはレコードになる前の"音源素材"なので、研究熱心な気持ちでもない限りは聴いて楽しめるかというと…。こうしたメイキングやセッション風景は過去にもボックス・セット等で発掘されていましたけど、今回はこれはちょっとケースが違って。ムック『THE DIG presents ディスカヴァリー』のP.63でも触れられている通り、90年代後半にビーチ・ボーイズのセッション音源が大量に流出→誰かが勝手に出しちゃった出来事がありまして、これもその時に流出した音源をリマスタリング&再構成したもののようです。なんだか「どさくさに紛れて出しちゃった」って感じが強いですね…。

 もしこれがCapitolから出ていたのなら、ネットのオンライン・ショップのニュース欄でも取りあげられるでしょうし、そのような動きもなく地味〜に(何度か延期を繰り返して)発売されたので、これはグレー・ゾーンなものと捉えていいのではないでしょうか。同社からは他にビートルズのCDもリリースされていて、こちらもかつて"黄色い犬さんのCD"で聴けた非正規音源がチラホラと…。これ、法が改正されない限りは今後も同じようなものが出てきちゃいますよねぇ…。既に全アルバムを聴いているレベルのファンがスマイルならぬ"Smirk"しながら聴く類のものと言ってしまえばそれまでなんですけど、逆にこういうものが出て、厳選された素材とクオリティで出されたものを聴く方がいいなと感じたり、オリジナル・フォーマットの良さを再認識する事もあるのではないでしょうか。

 あともしこれからビーチ・ボーイズのオリジナル・アルバムを聴く予定の方は、せめて社名にCapitolやEMI、またはUniversalのクレジットが入ったものをオススメします…と、余計な事を付け加えてみる。

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(作成:2013年4月13日/更新:2013年4月20日)
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[ 2013/04/13 12:05 ] The Beach Boys関連 | TB(0) | CM(0)

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