The Beach Boys : All Summer Long (1964)


オール・サマー・ロングオール・サマー・ロング
(2001/06/16)
ザ・ビーチ・ボーイズ

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1. I Get Around
2. All Summer Long
3. Hushabye
4. Little Honda
5. We'll Run Away
6. Carl's Big Chance

7. Wendy
8. Do You Remember?
9. Girls On The Beach
10. Drive-In
11. Our Favorite Recording Sessions
12. Don't Back Down

[初期ビーチ・ボーイズの集大成的アルバム]

 1964年7月発表のアルバム(全米第4位)。British Invasion(特にビートルズ)への対抗と、前作でのクオリティ面での不満を解消すべく、初期ビーチ・ボーイズのエッセンスを凝縮したこのアルバムで勝負に出ます。内容はビーチ・ボーイズがこれまで辿ってきたものの集大成と呼べるもので、キャッチーで単純に楽しい曲が満載。殆どの曲はブライアンによるものですが、歌の世界観はどちらかというとマイク寄りな印象でしょうか。前作の一部で聞けたような感傷的な路線は抑えられています。

[収録曲]

 1「I Get Around」はエキサイティングなアップ・テンポのナンバーで、初の全米ナンバー・ワン・ヒットを記録したほか、イギリスではミック・ジャガーの後押し等も功を奏し全英第7位まで上昇。ヨーロッパ圏進出の大きなきっかけに。ちなみに日本ではHi-STANDARDが『Vintage & New,Gift Shits』(2016年12月)でカヴァー。

 アルバムのタイトルにもなった2「All Summer Long」は後の1973年公開の映画『American Graffiti』でも使用された曲。3「Hushabye」はThe Mysticsのカヴァー。しかし言われなければオリジナルだと誤解しそうな程ビーチ・ボーイズ・サウンドになっている。

 4「Little Honda」はホンダのミニバイクを歌ったいわゆるタイアップもの。The Hondellsというバンドがカヴァーし全米第9位のヒット。5「We'll Run Away」はブライアンがヴォーカルのバラードもの。6「Carl's Big Chance」はカールによるギター・インスト。ここまでがアナログ盤ではA面。

 B面1曲目は失恋を歌った7「Wendy」。シングル・カットはなかったものの人気の高い曲で、アメリカのテレビ番組"エド・サリヴァン・ショー"でも演奏。8「Do You Remember?」は50年代のロックン・ロール・ナンバーを回想と敬意を表したナンバー。

 9「Girls On The Beach」は「Surfer Girl」のコード展開を巧みにした発展系。途中でデニスのソロが聞ける。10「Drive-In」はアップ・テンポのホット・ロッド・ナンバー(ちなみにMono Mixはヴォーカルが途中でシングル・トラックになる)。

 11「楽しいレコーディング」はこの時期のアルバムに一つは入っていたお遊び風トラック。エンジニアのチャック・ブリッツのアナウンスに続き、いくつかの曲のヴォーカル録りの風景を収録・・・って、どこか演出っぽく聞こえるのは気のせいでしょうか(笑)。しかも次の曲へとスムーズに進む展開で終わる。

 そしてラストの12「Don't Back Down」は、車がテーマになる事が多かったこの時期の作品の中では逆に珍しくなってしまったサーフ・ソング(個人的にはサビの歌詞が何か引っ掛かるというか、別の対象に置き換えられるというか・・・謎)。
[おまけ : 別ヴァージョン/別ミックス]

 ここからは別ヴァージョン/別ミックスを個人的に把握している範囲内でご紹介します。いっぱいあり過ぎてワケが分からなくなるので全部把握&読む必要もないので、手持ちのアルバムはどのミックスで収録されているかを確認する程度でいいと思います。

 もしこれを読んでも疑問が解決しなかった場合はごめんなさい&質問等ありましたら、コメント欄及びメール・フォームでお問い合わせください。どうぞよろしくおねがいします。それではスタート。

I Get Around

1 : Mono Mix

 一般的に流通しているOriginal Mono Mix。

2 : Duophonic Mix(=疑似ステレオ)

 Mono Mixをステレオ風に聞こえるように加工したもの。右=高音、左=低音に音質調整し、さらに音を微妙にずらした処理が施されています。そのため右側の音がやや遅れて聞こえてくる。
(主な収録アルバム)
◉『オール・サマー・ロング』((日本盤)東芝EMI CP21-6006/1989年)

3 : Track Only

 1993年発表のボックス・セットに収録されたバッキング・トラック。ステレオ・ミックスになっていますが、間奏のギター・ソロが入っていない(恐らくモノラルにミックスする段階で加えられたため)。ちなみに中央からヴォーカルがかすかに聞こえます。
(主な収録アルバム)
◉『グッド・ヴァイブレーションズ・ボックス』(1993年)

4 : Stereo Extraction Mix

 2012年7月に『All Summer Long』のリマスター盤が発売された際、この曲のステレオ版が初登場。ただしそこには"Stereo Extraction Mix"という聞き慣れないクレジットが。"Stereo Extraction Mix"の"Extraction"は「抽出」を意味する言葉で、色々と調べてみると、どうやらコンピューターでの音声認識や解析等の特殊な作業を行っているメーカーに委託して作成されたようです。

 バッキング・トラックはドラムが左やや中央寄り、ギター、オルガン等の楽器は右やや中央寄り。間奏のギター・ソロとリード・ヴォーカルは中央、バック・コーラスは…恐らく、PCの音楽編集ソフトの特殊加工(またはEQで一度音を分解して)で左右に広げている感じですね…って、素人blogだとこういう書き方に留まるという事で。あと気付いた&気になったのは、再生装置によっては若干印象が違って聞こえる部分がある…とも書いておきます。
(主な収録アルバム)
◉『オール・サマー・ロング(モノ&ステレオ)』(2012年)

5 : With Session Intro

 2013年8月発表のボックス・セットに収録されたもので、通常のMono Mixの前にセッション風景が加えられています。
(主な収録アルバム)
◉『Made In California (カリフォルニアの夢)』(2013年)

6 : Session Highlight and Instrumental Mix with Backing Vocals

 2014年に登場した音源。前半約3分がバッキング・トラックのセッション風景。前半はモノラル、OKテイクはステレオで収録。ただしオルガンとギター・ソロはモノラルにミックスする段階で入れられたようで、ここには含まれず。バッキング・トラックは『グッド・ヴァイブレーションズ・ボックス』(1993年)にも収録されていましたが、今回はそれとも別ミックスで、左右が逆の他にフェイド・アウトせずに最後まで入っている。
(収録アルバム)
◉『Keep an Eye On Summer: The Beach Boys Sessions 1964』(2014年/配信のみ)

7 : A Capella

 2014年に登場した音源。タイトル通り、演奏抜きのアカペラ・ヴァージョン(モノラル)。ヴォーカルはシングル・トラック。
(収録アルバム)
『Keep an Eye On Summer: The Beach Boys Sessions 1964』(2014年/配信のみ)

All Summer Long

1 : Mono Mix

 大半のCDに収録されているおなじみのOriginal Mono Mix。

2 : 疑似ステレオ(1)

 Mono Mixをステレオ風にしたもの。右=高音、左=低音に音質調整し、さらに左右の音を微妙にずらした処理が施されています。そのため右側の音がやや遅れて聞こえてくる。
(主な収録アルバム)
◉『オール・サマー・ロング』((日本盤)東芝EMI CP21-6006/1989年)

3 : 疑似ステレオ(2)

 2とは処理の異なる疑似ステレオ・ミックス。右=高音、左=低音に音質調整してあるのは同じで、こちらはステレオのリバーブが薄くかけられています。現在はiTunes Storeでも入手可能。
(主な収録アルバム)
『終わりなき夏』(※リンクは1999年再発盤)

4 : vocals

 1993年に登場した変則的なミックス。左=演奏、右=ヴォーカルに振り分けられている。
(主な収録アルバム)
◉『グッド・ヴァイブレーションズ・ボックス』(1993年)

5 : new stereo remix (=2007 Stereo Mix)

 本格的なステレオ・ミックス(なんだ本格的って…)は2007年になってようやく登場。演奏は左右(どこか疑似ステレオっぽく聞こえるけど、ドラムは左にしか入っていない)、ヴォーカルは中央。
(主な収録アルバム)
◉『The Warmth Of The Sun』(2007年)
◉『オール・サマー・ロング(モノ&ステレオ)』(2012年)
◉『Fifty Big Ones Greatest Hits』(2012年)
◉『Made In California (カリフォルニアの夢)』(2013年)
◉『Keep an Eye On Summer: The Beach Boys Sessions 1964』(2014年/配信のみ)

6 : Session Highlights and Stereo Mix

 2014年に登場した音源。前半約2分がセッション風景、後半はOKテイクのバッキング・トラック。演奏はブライアン(マリンバ)、デニス(ドラム)、カール(ギター)、アル(ベース)、その他管楽器がセッション・ミュージシャン。
(収録アルバム)
◉『Keep an Eye On Summer: The Beach Boys Sessions 1964』(2014年/配信のみ)

7 : A Capella

 アカペラ・ヴァージョン(モノラル)。
(収録アルバム)
◉『Keep an Eye On Summer: The Beach Boys Sessions 1964』(2014年/配信のみ)

Hushabye

1 : Mono Mix

 Original Mono Mix。Stereoよりもフェイド・アウトのタイミングが早い。
(主な収録アルバム)
◉『ビーチ・ボーイズ・ボックス~カリフォルニアより愛をこめて~』(1990年)
◉『シングル・コレクション』(1993年)
◉『U.S.シングル・コレクション(1962-1965)』(2008年)
◉『オール・サマー・ロング(モノ&ステレオ)』(2012年)

2 : vocals

 1993年に登場した変則的なミックス。左=演奏、右=ヴォーカルに振り分けられている。
(主な収録アルバム)
◉『グッド・ヴァイブレーションズ・ボックス』(1993年)

3 : Vocals Up Version

 2のミックスを基に、ヴォーカルを中央に、バック・トラックを中央やや左寄りに配置したもの。
(主な収録アルバム)
『Perfect Harmony』(1997年)

4 : New Stereo Mix (=2009 Stereo Mix)

 2009年に新たに作成されたRemix。Original Stereo Mixではヴォーカルが左右に広がっていましたが、こちらはやや中央に寄せられています。
(主な収録アルバム)
◉『Summer Love Songs』(2009年)

5 : Instrumental Mix with Backing Vocals

 バッキング・トラックとコーラスのみのヴァージョン。モノラルのように聞こえますが、実際はコーラス・パートのみにステレオ・リバーブが薄くかけられています。
(収録アルバム)
◉『Keep an Eye On Summer: The Beach Boys Sessions 1964』(2014年/配信のみ)

Little Honda

1 : Mono Mix

 アルバムのモノラル盤及び4曲入りEPに収録されていたMono Mix。Stereo Mixとの違いを強いて挙げると…フェイド・アウト部分、Monoでは特別変わりなく曲が終わりますが、Stereo Mixではマイクのリード・ヴォーカルが先に消えるため、「Faster~っ♪」がなくコーラスの「it's all right~っ♪」だけが残ってフェイド・アウトする。
(主な収録アルバム)
◉『ビーチ・ボーイズ・ボックス~カリフォルニアより愛をこめて~』(1990年)
◉『シングル・コレクション』(1993年)
◉『グッド・ヴァイブレーションズ・ボックス』(1993年)
◉『U.S.シングル・コレクション(1962-1965)』(2008年)
◉『オール・サマー・ロング(モノ&ステレオ)』(2012年)

2 : Unreleased Single Mix

 2014年に登場した音源で、シングル用に作成されたと思われる未発表モノラル・ミックス。40秒付近からオーヴァー・ダビングされたオルガンが登場します。
(収録アルバム)
『Keep an Eye On Summer: The Beach Boys Sessions 1964』(2014年/配信のみ)

3 : Backing Track

 ヴォーカルなしのバッキング・トラック。フェイド・アウトが早く、1分35秒で終わる。
◉『Party! / Stack-O-Tracks』(Capitol 72435-31641-2-6/2001年)
◉『スタック・オー・トラックス』(EMI Music Japan TOCP-53174/2001年)

4 : Alternate Take

 1990年にアメリカで『Little Deuce Coupe / All Summer Long』がCD化された際にボーナス・トラックとして発掘された音源で、"別テイク"とクレジットされていますが、演奏は同じでヴォーカルのみ別テイク。特にコーラス・パートは全く異なる。
(収録CD)
◉『Little Deuce Coupe / All Summer Long』 ((アメリカ)Capitol 72435-31516-2-1/2001年)
◉『オール・サマー・ロング』((日本盤)EMI Music Japan TOCP-53166/2001年)

5 : Alternate Version Session Highlight and New Stereo Mix

 dのヴォーカル別ヴァージョンの拡大版。前半にメンバーのトークが入り、後半は既発別ヴァージョンとは別ミックス。
(収録アルバム)
『Keep an Eye On Summer: The Beach Boys Sessions 1964』(2014年/配信のみ)

We'll Run Away

 MonoとStereoでの大きな差異はなし。強いて挙げれば、Monoの方が演奏が大きめに聞こえ、逆にStereoはヴォーカルが大きめに聞こえる。
(主な収録アルバム)
◉『オール・サマー・ロング(モノ&ステレオ)』(2012年)

Carl's Big Chance

1 : Mono Mix

 オリジナルのモノラル・ミックス。Stereo Mixよりもフェイド・アウトが早く、Monoが1分59秒、Stereoが2分24秒。
(主な収録アルバム)
◉『オール・サマー・ロング(モノ&ステレオ)』(2012年)

2 : Stereo Mix

 一般的に流通しているステレオ・ミックス。これまで発売された『All Summer Long』のステレオ盤LP及びCDに収録。

Wendy

1 : Mono Mix (1)

 モノラル・ミックスで、都合上(1)と付けました。Stereo Mixでは間奏でメンバーの咳払いが入っていましたが、Monoではカットされている。また、フェイド・アウトでは"Wendy〜っ♪"と歌った後にテープのゆがみでフニャっとなって終わる(CDによってはその部分が来る前に終わらせているものもある)。
(主な収録アルバム)
◉『シングル・コレクション』(1993年)
◉『グッド・ヴァイブレーションズ・ボックス』(1993年)
◉『U.S.シングル・コレクション(1962-1965)』(2008年)
◉『オール・サマー・ロング(モノ&ステレオ)』(2012年)

2 : Mono Mix (2)

 2つ目のMono Mix。基本的に1と殆ど同じですが、エンディング部分、1では"Wendy〜っ♪"で音が一瞬フニャッとなり終わりますが(フニャッとなる前に終わらせているものもある)、これはその後の"Wendy,Wendy left me alone〜っ♪"まで入っています…という、もの凄く細かな違い(笑)
(主な収録アルバム)
◉『Best Of The Beach Boys』(1988年)
◉『ビーチ・ボーイズ・ボックス~カリフォルニアより愛をこめて~』(1990年)

3 : Stereo Mix

 一般的に流通しているステレオ・ミックス。間奏で誰かが咳き込んでいる音が聞こえるのが特徴。

4 : vocals

 1993年に登場した変則的なミックス。左=演奏、右=ヴォーカルに振り分けられ、フェイド・アウトせず完奏する。数あるミックスの中では最も長い。
(主な収録アルバム)
◉『グッド・ヴァイブレーションズ・ボックス』(1993年)

5 : New Stereo Mix (=2007 Stereo Mix)

 2007年に作成された新規ステレオ・ミックス。間奏で誰かが咳き込んでいる音がカットされている。
(主な収録アルバム)
◉『The Warmth Of The Sun』(2007年)
◉『Fifty Big Ones Greatest Hits』(2012年)
◉『Made In California (カリフォルニアの夢)』(2013年)

6 : Vocal Session Highlights and A Capella Mix

 2014年に登場した音源。前半はヴォーカル入れのセッション風景で、間奏で中断。後半がOKテイクのアカペラ・ヴァージョン。ステレオ・リバーブが薄くかけられている。
(収録アルバム)
◉『Keep an Eye On Summer: The Beach Boys Sessions 1964』(2014年/配信のみ)

Do You Remember?

1 : Mono Mix

 フェイド・アウト部分でMonoではブライアンのファルセットが入りますが、Stereoでは聞こえない(エコー成分がかすかに聞こえる程度)。
(主な収録アルバム)
◉『シングル・コレクション』(1993年)
◉『オール・サマー・ロング(モノ&ステレオ)』(2012年)

2 : Stereo Mix

 一般的に流通しているステレオ・ミックス。これまで発売された『All Summer Long』のステレオ盤LP及びCDに収録。

Girls On The Beach

1 : Mono Mix

 Stereo Mixよりもフェイド・アウトが約3秒程長く、バッキング・トラックもStereoよりもハッキリと聞こえる(特にピアノ)。
(主な収録アルバム)
◉『オール・サマー・ロング(モノ&ステレオ)』(2012年)

2 : Stereo Mix

 一般的に流通しているステレオ・ミックス。これまで発売された『All Summer Long』のステレオ盤LP及びCDに収録。

3 : Stereo Mix(+Hidden Track)

 曲が終わった後、隠しトラックで「Don't Worry Baby」のコーラス・パートが入っている。
(主な収録アルバム)
◉『Summer Love Songs』(2009年)

4 : Alternate Vocal Session Highlights and Master A Capella Mix

 2014年に登場した音源。前半はヴォーカル・パートのセッション風景。マイクだけが歌っていたり、曲が進むとふざけながら歌ったりしてます。後半はアカペラ・ヴァージョン。
(収録アルバム)
◉『Keep an Eye On Summer: The Beach Boys Sessions 1964』(2014年/配信のみ)

Drive-In

1 : Mono Mix

 Monoではマイクのトーキング・スタイルのヴォーカル部分になると、ダブル・トラックからシングル・トラックに切り替わる(Stereo Mixでいうと右側から聞こえるヴォーカルが使われている)。Stereoではダブル・トラックのまま。また、フェイド・アウトはStereoよりも約3秒程短い。
(主な収録アルバム)
◉『ビーチ・ボーイズ・ボックス~カリフォルニアより愛をこめて~』(1990年)
◉『オール・サマー・ロング(モノ&ステレオ)』(2012年)

2 : Stereo Mix

 一般的に流通しているステレオ・ミックス。Monoとの違いはaで書いた通り。Stereoではダブル・トラックのまま。また、フェイド・アウトはStereoよりも約3秒程短い。これまで発売されてきた『All Summer Long』のCDのほか、編集盤『Spirit Of America』(1975年)にも収録。

3 : Little Saint Nick (Alternate Take/Mono)

 ここからちょっとややこしくなりますが…元々この曲はクリスマス・ソングの「Little Saint Nick」として1963年11月にレコーディングされましたが、これはボツとなり「Little Saint Nick」は書き直されて別の曲として発表。その時に録音されたバッキング・トラックは「Drive-In」として再利用される事に。これはその「Drive-In」になる前、「Little Saint Nick」として録音された時のもので、1991年にクリスマス・アルバムがCD化された際にボーナス・トラックとして初登場。Mono Mixでの収録。本来は別の曲として捉えるべきですが、演奏が同一テイクという事で取り上げさせていただきました。
(主な収録アルバム)
◉『クリスマス・アルバム』(1991年)

4 : Little Saint Nick (Alternate Take/Stereo)

 3のステレオ・ミックスで、1998年に3トラック・マスターからリミックスされています。
(主な収録アルバム)
◉『Ultimate Christmas』(1998年)

5 : Little Saint Nick (Drive In) (Vocal Session Highlights and New Stereo Mix)

 2014年に登場したcの拡大版。前半が歌入れ風景、後半のStereo Mixは『Ultimate Christmas』(1998年)でも聴けましたが、今回はそれとも別ミックスで、サックスが左から中央に移動、マイクのパートがダブルからシングルに変更、バック・コーラスが中央から右に移動する等細かな変更あり。
(収録アルバム)
◉『Keep an Eye On Summer: The Beach Boys Sessions 1964』(2014年/配信のみ)

Don't Back Down

1 : Mono Mix

 オリジナルのモノラル・ミックス。Stereo Mixよりもフェイド・アウトが約10秒程長く、Stereoでは「wave~っ♪」で終わりますが、Monoではその先の「ウ~ウ~…っ♪」というコーラスコーラスが入ってフェイド・アウトする。
(主な収録アルバム)
◉『シングル・コレクション』(東芝EMI TOCP-7771~73/1993年)
◉『グッド・ヴァイブレーションズ・ボックス』(1993年)
◉『U.S.シングル・コレクション(1962-1965)』(2008年)
◉『オール・サマー・ロング(モノ&ステレオ)』(2012年)

2 : Stereo Mix

 一般的に流通しているステレオ・ミックス。Monoよりもフェイド・アウトが早い。

3 : Alternate Take

 1990年にアメリカで『Little Deuce Coupe / All Summer Long』がCD化された際にボーナス・トラックとして発掘された音源で、"別テイク"とクレジットされていますが、演奏は同じで、歌詞・メロディ・ライン・ヴォーカル・パートが別テイク。こちらが先に録音されてボツになったと思われます。
(主な収録アルバム)
◉『Little Deuce Coupe / All Summer Long』 ((アメリカ盤)Capitol 72435-31516-2-1/2001年)
◉『オール・サマー・ロング』((日本盤)EMI Music Japan TOCP-53166/2001年)

4 : Alternate Version Session Highlight and New Stereo Mix

 3の拡大版。前半11秒にメンバーのトークが入り、後半は既発別ヴァージョンとは別ミックス。
(収録アルバム)
◉『Keep an Eye On Summer: The Beach Boys Sessions 1964』(2014年/配信のみ)
[CDについて]

 60年代のオリジナル・アルバムは過去に複数CD化されていますが、その中からいくつかをご紹介します。

[1:1989年日本盤]
(ジャケットありませんスミマセン)
『オール・サマー・ロング』((日本盤)東芝EMI CP21-6006)

◎1989年に"PASTMASTERS"という廉価版シリーズの一つとして発売された日本盤。解説書・歌詞付(対訳はなし)。他のCDと違い、「I Get Around」「All Summer Long」は疑似ステレオ(左右の音を微妙にずらしたもの)で収録されています。なおアメリカでのリマスター以前に発売されたものなので、ボーナス・トラックはなし。

[2:2 in 1 CD]
(2001年盤)

『Little Deuce Coupe / All Summer Long』 (1990年盤=Capitol CDP 7 93693 2/2001年盤=Capitol 72435-31516-2-1)

Track 1〜12・・・『Little Deuce Coupe』(Stereo)
Track 13〜24・・・『All Summer Long』(Stereo)
(Bonus Tracks)
25. Be True To Your School (Mono Single Version)
26. All Dressed Up For School (Previously Unreleased)
27. Little Honda (Alternate Take)
28. Don't Back Down (Alternate Take)

◎1990年に『All Summer Long』とのカップリング(2 in 1形式)で発売されたCDで、その後2001年に再度リマスターされて再発売。ちなみに両者でマスタリングが異なり、1990年盤はノイズ除去が強くかけられた印象。ブックレットには英文ライナーと写真を掲載。2001年盤は1990年盤からの複写のため、写真や色付き文字がややぼやけ気味なのが特徴。

(1990年盤と2001年盤の主な見分け方)

🔵1990年盤はCD番号が"CDP"で始まる。2001年盤は数字のみ。
🔵1990年UK盤CDはデザインがやや異なり、ジャケット上部に"TWO GREAT ALBUMS ON ONE CD"の表記がある。
🔵1990年日本盤はジャケットのデザインが異なる。
🔵1990年盤をお探しの方は『ビーチ・ボーイズ・ヒストリー・ボックス VOL.1』(TOCP-7761〜63)で揃えるという手もあります。
🔵2001年盤はCDのトレーに挟まっている、砂浜の写真が載っている曲目表に小さくアルバム・ジャケットが掲載されている。また、曲目表で「I Get Around」が『Little Deuce Coupe』の欄に書かれていて誤解を招きやすい。

(Bonus Tracks)
 25「Be True To Your School」はMono Single Version、27「Little Honda」は基本テイクは同一で、歌詞の一部とコーラス・パターンが異なる。28「Don't Back Down」も基本テイクは同一ながら、全く異なるメロディ・ラインで歌われている。

 26「All Dressed Up For School」は『Today!』の初期段階にあたる1964年9月録音の未発表曲(詞の内容がお蔵入りの原因と思われる)で、リード・ヴォーカルはカール。この曲はメロディ・ラインや歌詞の一部が後々他の曲へと転用される事になります。ややこしいことに、1990年版と2001年版とでは異なるミックスで収録されています。

[3:1997年日本盤]

『オール・サマー・ロング』((日本盤)東芝EMI TOCP-3317)

◎1997年9月に発売された日本盤CD。1990年リマスター音源、ボーナス・トラックは無し。歌詞・対訳・解説書付き。

[4:1998年紙ジャケット仕様日本盤]
(ジャケットありませんスミマセン)
『オール・サマー・ロング』((日本盤)EMI Music Japan TOCP-50854)

◎1998年7月に発売された紙ジャケット仕様のCD。1990年リマスター音源を使用。ボーナス・トラックはなし。歌詞(対訳はなし)・解説書付。ちなみに2008年頃に帯のデザインを替えた紙ジャケも発売されていますが、現物未確認のため詳細不明。

[5:2001年日本盤]

『オール・サマー・ロング』((日本盤)東芝EMI TOCP-53166)

Track 1〜12・・・The Original Stereo Album (註:1,2,11はMono)
(Bonus Tracks)
13. All Dressed Up For School (Previously Unreleased)
14. Little Honda (Alternate Take)
15. Don't Back Down (Alternate Take)

◎2001年6月に発売された日本盤で、2001年リマスター音源を使用。英文ライナーの対訳、日本語解説書、歌詞・対訳付。ちなみにこのCDはその後、帯のデザインや価格を替え、何度か期間限定で価格を下げて販売されています。

[6:2016年SHM-CD日本盤]

『オール・サマー・ロング+3』((日本盤)ユニバーサル・ミュージック UICY-25592)

Track 1〜12・・・The Original Stereo Album (註:1,2,11はMono)
(Bonus Tracks)
13. All Dressed Up For School (Previously Unreleased)
14. Little Honda (Alternate Take)
15. Don't Back Down (Alternate Take)

◎2016年4月6日に発売予定の再発盤。2001年盤と同内容で、盤はSHM-CDになります。
(主な特徴)
🔵SHM-CD
🔵2001年リマスター音源。
🔵ボーナス・トラック3曲収録。
🔵歌詞・対訳・解説書付。

[7:2012年リマスター盤]
(日本盤)

オール・サマー・ロングオール・サマー・ロング
(2012/07/25)
ザ・ビーチ・ボーイズ

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(輸入盤)

All Summer LongAll Summer Long
(2012/09/25)
Beach Boys

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◎2012年7月25日にMono & Stereo両ミックスを収録したリマスター盤が発売。

(主な特徴)
🔵ジャケットは見開きのデジ・スリーヴ仕様(通称"紙ジャケ"とは似て非なる別物)。
🔵2012年リマスター音源
🔵Mono & Stereo両ミックスを収録。Mono Mixの一部と「I Get Around」のStereo Mixは世界初CD化。
🔵日本盤は解説・歌詞・対訳付。

Track 1~12,23・・・Mono

 クレジット表記が何故か大雑把なのでここでは補足として…1~12曲目は"previously unreleased on CD"となっていますが、厳密には"アルバムのモノラル盤"が今回初CD化。最近までステレオ化されなかった「I Get Around」「All Summer Long」以外のMono Mixも、過去に何らかの形でCD化されています。Mono Mixの初CD化は恐らく「We'll Run Away」「Carl's Big Chance」の2曲と思われます。他に「Wendy」「Drive-In」「Don't Back Down」はステレオ・ミックスとの違いが判りやすいので、これもモノラル盤の聴き所の一つ。音質面では10「Drive-In」のMono Mixがかなり改善された印象が。

Track 13~22,24・・・Stereo

 過去のCDで大きく違いが出たのは「I Get Around」「All Summer Long」の2曲。1990年以降のCDはモノラルで収録されていました。

 今回の2012年盤では「I Get Around」が初登場の"Stereo Extraction Mix"、「All Summer Long」は編集盤『The Warmth Of The Sun』(2007年)で登場したStereo Mixに差し替えられています。ちなみに23「楽しいレコーディング」は元々モノラル録音だったため、モノラルのまま収録されています。

[8:2014年紙ジャケット仕様日本盤]
(SHM-CD:UICY-76844)

(プラチナSHM-CD:UICY-40109)

(SACD)


◎2014年12月に紙ジャケット仕様の日本盤がSHM-CD、プラチナSHM-CD、SACDの3種類で発売。2014年リマスター(ステレオ盤全12曲入り。ボーナス・トラック無し)。「I Get Around」「All Summer Long」はリバーブのかかった疑似ステレオで収録。その他の詳細は不明。
[配信版]

iTunes Store配信版

● Mono & Stereo両mix収録。
● ボーナス・トラック : なし

Amazon MP3版

● Mono & Stereo両mix収録。
● ボーナス・トラック : なし
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(作成:2000年6月27日/更新:2004年8月14日,2012年3月27日,4月19日,6月28日,8月5,9日,10月3日,2013年8月31日,11月21日,2015年1月12日,7月18日,2016年2月11日,3月5日,12月8日)
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