Small Faces Part 2 : From The Beginning (1967)

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『From The Beginning』(SHM-CD=Universal / UICY-94170)

1. Runaway
2. My Mind's Eye
3. Yesterday, Today And Tomorrow
4. That Man
5. My Way Of Giving
6. Hey Girl
7. (Tell Me)Have You Ever Seen Me
8. Take This Hurt Off Me
9. All Or Nothing
10. Baby Don't You Do It
11. Plum Nellie
12. Sha-La-La-La-Lee
13. You've Really Got A Hold On Me
14. What'cha Gonna Do About It

[Bonus Tracks]
15. Understanding (Single B-Side)
16. I Can't Dance With You (Single B-Side)
17. I Can't Make It (Single A-Side)
18. Just Passing (Single B-Side)
19. Patterns (Single A-Side)
20. My Mind's Eye (Matrix"1T-1C" Version)
21. Hey Girl (Alternate Version)
22. Take This Hurt Off Me (Alternate Version)
23. Baby Don't You Do It (Alternate Version)
24. Sha-La-La-La-Lee (Stereo Mix)
25. Give Her My Regaras / Steve Marriott
26. Imaginary Love / Steve Marriott
27. Sorry She's Mine / Jimmy Winston And His Reflections
28. It's Not What You Do / Jimmy Winston And His Reflections
◎元々は1967年6月2日に発売された編集盤で、CDでは3度目の登場。再発売される度にボーナス・トラックの内容が異なり、この2009年リマスター盤では別ヴァージョン、Steve Marriottが1963年に発表したソロ・シングル、Jimmy Winstonがグループ脱退後の1966年に発表したソロ・シングルを追加。紙ジャケの仕上がりも、色合いに問題のあった2001年盤よりも大分改善されており、さらに別デザインのイスラエル盤の紙ジャケがおまけで付いています。2009年盤の内訳は以下の通り(帯記載のインフォより)。

●入手し得る最良の音源を基にした2009年最新DSDリマスタリング
●英初回盤LPを再現した紙ジャケット仕様+シリアル・ナンバー入りカード封入
●イスラエル初回盤を再現したボーナス紙ジャケットもセット
●日本初回盤LP(1977)の意匠を再現した帯
●解説・歌詞・対訳付。

 解説書に詳細が触れられていますが、ボーナス・トラックのうち、以前"French EP Version"と称されていたものは"Alternate Version"と改められ、音源は1996年リマスター場よりも状態のいい音源(アナログ盤)から起こされたようで、音質は向上しています。この中から何かしら違いのある音源をピック・アップしてみます。

17. I Can't Make It

 1967年3月3日に7枚目のシングルとして発表された曲(全英第26位)。ここではシングル用のMono Mixで収録。

18. Just Passing

 17のB面として発表されたフォーク調の短い作品。後にStereo Mixが発掘されていますが、ここではエンディングにエコー処理が施されているシングル用のMono Mixで収録。

20. My Mind's Eye (Matrix"1T-1C" Version)</strong>

 このCDでの表記は"Matrix"1T-1C" Version"となっていますが、英初版シングルに誤って収録されてしまった未完成状態のラフ・ミックス。バック・コーラスが殆ど入っていないのが大きな違い。当時これが出た事でバンドとマネージャーとの関係が揺らぎ、結果、DeccaからImmediateに移籍するきっかけとなったという、曰く付きのヴァージョン。

 CDではシングル盤から起こされたものが4枚組ボックス『The Immediate Years』(英Charly CD IMM BOX 1/1995年)で初CD化(※iTunes配信版には未収録)。
 その後『From The Beginning』の1996年リマスター盤にも収録されたものの、何故かピッチがやや速い上に音質が劣化した状態で収録されていました。

 今回はややスクラッチ・ノイズが聞こえるものの、良好なコンディションの音質で収録されています(※2012年デラックス・エディションには未収録なのでご注意ください)。

21. Hey Girl (Alternate Version)

 ヴォーカルが異なる別ヴァージョン。1996年リマスター盤には音質の悪い音源(高音が殆ど欠落している)が収録されていましたが、今回は音質の良好な音源で収録されていますいます(※2012年デラックス・エディションにも収録されましたが、音質は2009年盤の方が良好)。

22. Take This Hurt Off Me (Alternate Version)

 21同様にヴォーカルが異なる別ヴァージョン。1996年リマスター盤には音質の悪い音源(高音が殆ど欠落している)が収録されていましたが、今回は音質の良好な音源で収録されていますいます(※2012年デラックス・エディションにも収録されましたが、音質は2009年盤の方が良好)。

23. Baby Don't You Do It (Alternate Version)

 これもヴォーカルが異なる別ヴァージョン。1996年リマスター盤には音質の悪い音源(高音が殆ど欠落している)が収録されていましたが、今回は音質の良好な音源で収録されていますいます(※2012年デラックス・エディションにも収録されましたが、音質は2009年盤の方が良好)。

24. Sha-La-La-La-Lee (Stereo Mix)

 編集盤ではよく収録されていたステレオ・ミックス。ちなみに『The Autumn Stone』に収録されていたのは疑似ステレオ版。
["From The Biginning"その他のCD]

フロム・ザ・ビギニング+6フロム・ザ・ビギニング+6
(1995/12/01)
スモール・フェイセス

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◎ヨーロッパでは1988年にシングル曲6曲を加えてCD化。上記リンクは1995年12月に発売された日本盤CD。解説・歌詞付(対訳はなし)。

フロム・ザ・ビギニング(デジタフロム・ザ・ビギニング(デジタ
(1996/11/25)
スモール・フェイセス

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フロム・ザ・ビギニング+5(紙ジャケット仕様)フロム・ザ・ビギニング+5(紙ジャケット仕様)
(2001/09/21)
スモール・フェイセス

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◎Small Facesの再評価が高まった1996年に発売されたリマスター盤(リンクは日本盤)。ジャケット・デザインが変更され、写真も別ショットに差し替えられたほか、5曲のボーナス・トラックを収録。15~18はその時点では珍しかった別ヴァージョンが収録されましたが、音質が悪いのが難点。19「What'cha Gonna Do About It」はBBC放送でのテイク。日本盤は解説・歌詞付(対訳はなし)。
 その後、2001年9月には初めて紙ジャケット仕様のCDが発売。ただしジャケットの色合いが変なのが難点(※上記リンクの画像は紙ジャケのものではありません)。CDの内容、ブックレット、歌詞カードは1996年盤と同一。
[2012年デラックス・エディション]

From the BeginningFrom the Beginning
(2012/05/29)
Small Faces

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フロム・ザ・ビギニング+21<デラックス・エディション>(紙ジャケット仕様)フロム・ザ・ビギニング+21<デラックス・エディション>(紙ジャケット仕様)
(2012/06/27)
スモール・フェイセス

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[Disc 1]
1. Runaway
2. My Mind's Eye
3. Yesterday, Today And Tomorrow
4. That Man
5. My Way Of Giving
6. Hey Girl
7. (Tell Me) Have You Ever Seen Me
8. Take This Hurt Off Me
9. All Or Nothing
10. Baby Don't You Do It
11. Plum Nellie
12. Sha-La-La-La-Lee
13. You've Really Got A Hold On Me
14. What'Cha Gonna Do About

(Bonus Tracks)
15. Almost Grown
16. Understanding
17. I Can't Dance With You
18. I Can't Make It (Mono Single Version)
19. Just Passing (Mono/Alternate Version)

[Disc 2]
1. Runaway (Alternate Mix)
2. That Man (Alternate Mix)
3. Yesterday, Today And Tomorrow (Alternate Mix)
4. My Mind's Eye (Electronically Processed Stereo)
5. Picanniny (Mono Mix)
6. Hey Girl (Alternate Version)
7. Take This Hurt Off Me (Alternate Version)
8. Baby Don't You Do It (Alternate Version)
9. All Or Nothing (Electronically Processed Stereo)
10. Understanding (Electronically Processed Stereo)
11. Talk To You (Take 5/Backing Track)
12. All Our Yesterdays (Take 7/Backing Track)
13. (Tell Me) Have You Ever Seen Me (Alternate Take 2)
14. Show Me The Way (Take 3/Backing Track)
15. I Can't Make It (Take 11/Backing Track)
16. Things Are Going to Get Better (Take 14/Session Version)

◎2012年には60年代のアルバムが2枚組デラックス・エディション化。輸入盤はプラケではなくデジ・スリーブ仕様。今回はDisc 1がオリジナル盤+シングル曲5曲、Disc 2には初登場音源を含む別ヴァージョン/別ミックスを16曲収録。ちなみに2012年6月発売の日本盤の内訳は以下の通り。

●初回限定生産
●高音質素材 SHM-CD採用
●英国制作2012年マスター採用
●英国盤CD用24Pブックレット封入
●英国初回盤LPを再現した紙ジャケット仕様
●日本盤LP『シャ・ラ・ラ・ラ・リー』を再現したボーナス紙ジャケットもセット
●日本初回盤LPを再現した帯
●英国盤解説の対訳、歌詞・対訳付。

 2009年リマスター盤とは所々異なる部分が出ていて、先に注意点に触れると「My Mind's Eye (Matrix"1T-1C" Version)」が今回は未収録。今回の一連のデラックス・エディションで全音源が揃う、というわけではないです。

 ほかにボーナス紙ジャケが別のものになっているとか、あとこれは最近のデラックス・エディションの日本盤全般の傾向として、熱心かつ詳細なデータ満載だった日本人ライターによる解説が全くないのはちょっと寂しいかなぁ…とも思ったり。色々とあるんでしょうけど、詳しくは音楽雑誌の特集をご参照ください…という事なのでしょうか。

 音質に関しては…これも曖昧な書き方になってしまいますけど、従来盤よりも丁寧にマスタリングされた印象。やはり2009年のビートルズのリマスター盤を境に、マスタリングの方向性も変わってきているようですね。これに関しては個人的に色々と思う事はありますけど、それはまた別の機会という事で、この後は初登場の音源に関してちょこっと触れてみたいと思います。

Disc 1-19. Just Passing (Mono/Alternate Version)

 これまではMonoはエンディングにエコーがかかっている、Stereoはエコーがかかっていない、またはイントロにカウントが入っている(入っていないCDもある)という判りやすい違いがありましたが、厄介な事にこの2012年版では、シングル用のMono Mixにカウントを付け加えた別ヴァージョンで収録。

Disc 2-1. Runaway (Alternate Mix)

 今回が初登場のステレオ・ミックス。

2. That Man (Alternate Mix)

 初登場音源、微妙に異なる別ミックス。キーボードがやや大きめに聞こえ、エンディング間際の2分3秒目に声が入っていない。

 ちなみにこれとは別に、ギターの音が大きく(音のバランスが違う程度)、フェイド・アウトのタイミングが早めに始まる別ミックスが下記のCDに収録されています。
●『Lazy Sunday』(CD=success 2198CD)

3. Yesterday, Today And Tomorrow (Alternate Mix)

 こちらも初登場、微妙に異なる別ミックス(アセテート盤起こしの音源は非公式に出回っていた)。エンディングがエコー処理され、締めのドラムが入っていない。

4. My Mind's Eye (Electronically Processed Stereo)

 左=低音、右=高音に調整した疑似ステレオ・ミックス。ちなみに『The Autmn Stone』とは別物。

5. Picanniny (Mono Mix)

 ブルース調のヴォーカルのないインストゥルメンタル作品(1967年2月録音)。イアン・マクレガンがギターを演奏しているこの曲は1984年にアメリカ編集盤で初登場、今回はMono Mixで収録されていますが、Stereo Mix(ピッチがやや遅い)が下記のCDに収録されています。
『The Darlings Of Wapping Wharf Launderette』(CD=Sequel Records NEECD 311/1999年)

6. Hey Girl (Alternate Version)

 ヴォーカルの異なる別ヴァージョン。リマスタリングはされているものの、2009年盤の方が音質は良好。

7. Take This Hurt Off Me (Alternate Version)

 ヴォーカルの異なる別ヴァージョン。リマスタリングはされているものの、2009年盤の方が音質は良好。

8. Baby Don't You Do It (Alternate Version)

 ヴォーカルの異なる別ヴァージョン。リマスタリングはされているものの、2009年盤の方が音質は良好。

9. All Or Nothing (Electronically Processed Stereo)

 左=低音、右=高音に調整した疑似ステレオ・ミックス。

10. Understanding (Electronically Processed Stereo)

 これも疑似ステレオ・ミックスですが、4,9とは処理が異なり、音が回ったような感じになっている(ほかにもっと良い表現はないだろうか…)。

11. Talk To You (Take 5/Backing Track)

 これ以降は厳密に言うとImmediateからのアルバム『Small Faces』用のセッションからの発掘音源。この曲も初登場のバッキング・トラック。

12. All Our Yesterdays (Take 7/Backing Track)

 初登場のバッキング・トラックで、リリース版とは別テイク。

13. (Tell Me) Have You Ever Seen Me (Alternate Take 2)

 んー…この曲一体いくつヴァージョンが存在するのだろうか…(苦笑)。はっきりとわかっているのはベーシック・トラックは全て同一、Immediateの『Small Faces』のMono & Stereo Mixはピッチが上げられていること。

 『From the Beginning』(Disc 1-7)版は未完成段階のもののようで、メロトロンがなく、ヴォーカルが別テイク。「Words out of place~♪」の部分に深いエコーがかかるのが特徴。

 ここに収録されたものはDisc 1-7とはヴォーカルが別テイク。メロトロンあり。

14. Show Me The Way (Take 3/Backing Track)

 初登場のバッキング・トラック。完奏せず1分程で終わる。

15. I Can't Make It (Take 11/Backing Track)

 初登場のバッキング・トラックで、リリース版とは別テイク。そのリリース版では小さめに聞こえたハモンド・オルガンやファズ・ギターが目立つ代わりに、ヴォーカル、ピアノ、アコースティック・ギターが入っていない。

16. Things Are Going to Get Better (Take 14/Session Version)

 アルバム『Small Faces』(1967年)と同一テイクながら、エンディングが若干長く聴ける別ミックス。この曲のみマルチ・トラックから新たに作成されたもので、現代の技術でRemixするとこうも質感が変わるという面も判ったり。
 ちなみにこれとは別に口笛が入る別ヴァージョンもあり、そちらは『Small Faces』のデラックス・エディションに収録。

 ・・・ってことで、相変わらず拙い文章でお送りしました(すみません)、DECCA編でした。もし新たに判明した事やご指摘等ありましたら追記したいと思います。Part 3からはImmediateレーベル編です。

(作成:2009年6月23日/更新:2012年7月6日)
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